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フェラス&バルビゼ、別テイク=ステレオ録音のベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ第5番・第9番」

2011-06-06 00:16:30 | 室内楽曲
(フェラス&バルビゼ コンビによる別テイク、ステレオによるベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ第5番・第9番ーコンサート・ホール盤)」

 クリスチャン・フェラス(Vn)/ピエール・バルビゼ(p)コンビによるベートヴェン「ヴァイオリン・ソナタ」の録音は1958年モノラルによる全集録音(仏EMI)が名盤としてよく知られているが中でも代表作「第5番ヘ長調<春>」と「第9番イ長調<クロイツェル>」に関しては別テイク、ステレオ録音による「コンサート・ホール盤ーSMS2702」が存在した。(写真上)このレコードには録音データの記載がないので正確な録音年月は不明だがおそらく1960年代後期の録音と推定される。また後にこの音源は国内盤では1980年ごろ「日本コロムビア」よりLPで発売されたこともある。演奏のコンセプトはどちらもほとんど変わりはなく旧録音はモノラルだが音質は良好でどちらもフェラスの気品のある演奏が楽しめる。因みに旧録音の全集盤はパリの「サル・ワグラム(Salle Wagram)で行われている。1958年と言えばすでにステレオによる録音も普及しはじめた時代であるが当時のフランスではまだ「モノラル録音」が一般的だったようだ。