教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

学校現場の法化現象[01]

2007-11-02 14:49:16 | 文化・芸術
11月2日12時32分配信の時事通信によると、

★<神奈川県立小田原城北工業高校1年の小野朋宏さん=当時(15)=が2002年5月に体育の授業中に倒れ、帰宅後に死亡したのは、体育の教諭らが医療機関の診断を迅速に受けさせなかったためだとして、父茂明さん(58)=同県大井町=ら両親が県を相手に約6700万円の損害賠償を求めた訴訟は2日、県が1000万円の解決金を支払うことなどで横浜地裁で和解が成立した。>

★この事件は、「教師と生徒間の学校事故の危機管理」の問題。不測の事態が起きたら、すぐに行動しなければ責任が問われる。教師という職業は、常に責任を背負っている。緊張感と目配り、気配りの毎日。

★信頼関係を築いているから、何かあっても大丈夫だろうという甘えの信頼関係では安心安全を守れない。人間関係というのは、リスクの絆を太くしていくことかもしれない。そしてそれが人間の器を大きくしていくということか。

★それにしても今回の場合は、そんな信頼関係はもとからなかったようだ。意見陳述書には、

<当日、見学をする生徒がジャージを忘れたという事で、普段から生徒に対して暴言を浴びせ、威圧感を与えていた体育教師は、「ムカツクから3000メートル走れ!」と言い、予定を変更して3000メートルを走る事を生徒達に命じました。>とか

<朋宏は、何周か走った所でフラフラと膝をつく様に前に倒れ、起きあがろうとして後ろに倒れました。でも体育教師は、見ていた生徒の話によると、生徒に様子を見に行かせ、自分は動こうとせずに、「あいつはいつまで寝ているんだ!起こして走らせろ!」と暴言を吐き、しばらくしてから朋宏の所に近づいて行ったそうです。>とかある。

★学校の危機管理。最も重要なのは、教師の抑圧的・威圧的コミュニケーションをいかにチェックできるかだ。コミュニケーションは大事だと言われているが、言葉はときに武器になる。抑圧的コミュニケーションの武装解除。これが学校の危機管理の1つである。

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