教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

イーストサイドギャラリー

2005-12-23 01:38:23 | 学びの時空
ベルリンの壁崩壊後
イーストサイドに残された
1キロほど続く壁には
コンテンポラリーな
絵が連綿と描かれている。

落書きという見方もある。

いずれにしても
フラクタル
ケイオス

虚時空がここにもある。

権威を権力を抑圧を
封印するというよりも
再び生まれる不安と予兆を
示唆している。

芸術の無力、無思想の思想が
権力に抗う背景に見え隠れする。

芸術の運命は
表現された作品に
あるのではなく、
虚時空の中で
その作品が
生み出す
意志の力そのものである。

権力を笑い飛ばすはずの
芸術が
時として
意志の力を権力と錯覚するときが
ある。

ニーチェと対決するハイデッガーのように。

イーストサイドギャラリーは
ベルリンの崩壊という勝利宣言を
称えるではなく、
常に権力の危険性が存在していることの
不安を笑おうとしている
1つの形式なのである。

アートは象徴になるのではなく
やはり常に経済の中で
破格の価値を生み出すことのほうが
平和は保てるのである。

破格の価値は虚時空の中でしか生まれない。
日本の茶道がそうなように。

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