世界を変える人たち―社会起業家たちの勇気とアイデアの力デービッド・ボーンスタインダイヤモンド社このアイテムの詳細を見る |
☆NHKのBS放送で、金子郁容さんがファシリテータで、アショカという社会起業で活躍しているビル・ドレイトンさんにインタビューしている番組があった。
☆社会起業家については、1999年ごろから気にはしていたが、これほどまで豊かな活動をしているとは実感がもてなかっただけに、驚愕した。「世界を変える」というのは私にとっても重要なテーマだけに、多くの社会起業家が具体的にどういう活動をしているか、もっと知りたくなった。
☆そこで本書を読んだが、これは狭い意味の社会起業家論ではなく、人間論であり、人間としてどういうリーダーシップをいかにとっていくのかという実践的バイブルであった。
☆本書の考え方でいけば、マザー・テレサも社会起業家になるだろう。こういう広い視野で論じられる社会起業家論は、日本でも必要である。
☆世界を変える組織の4つの特徴は
1)苦境にある人々の声に耳を傾ける
2)予想外の出来事からひらめきを得る
3)現実的な解決策を考える
4)適材を見つけ出して大切にする
とある。
☆これは社会起業家の特徴というよりも、共鳴共感リーダーシップとして、企業や学校や官庁などすべての組織で働く人々にも通用する。もちろん家庭でも。
☆社会起業のいきつくさきは企業との境界線がなくなるという。どんな社会に変わるというのだろう。いずれにしても日本の若者の未来の選択肢は広がる。