教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

初代EU大統領ベルギーのファンロンパウ首相選出に見えるEUの思惑

2009-11-20 07:35:09 | グローバリゼーション
欧州連合(EU)は19日、ブリュッセルで臨時首脳会議を開き、初代の欧州理事会常任議長(EU大統領)にベルギーのファンロンパウ首相を選出・・・・・・EU外相・・・・・・には英国のキャサリン・アシュトン欧州委員を指名・・・・・・(2009年11月20日06時03分 読売新聞)

☆EUが大国発想を回避したという見方もできるし、

☆独仏がブレア元英国首相の台頭を阻止するという名目で

☆互いにけん制し合ったともみることができるし、

☆EU外相にイギリスの女性アシュトン氏を指名し、EU内の

☆バランスもとったと見ることもできる。

☆いずれにしても、ユーロに移行していないイギリスに対し

☆ブレア氏の台頭を阻止したことに変わりはない。

☆これによって、EUはまだ国民国家優先の動き方を、

☆各国がとっているわけで、リスボン条約がうまく機能するのか

☆疑問が残るし、

☆ユーロVSドルの体制が色濃くなったというのがわかる。

☆EUの初代大統領が決まった日、オバマ大統領のアジア外交も

☆一段落したわけだし。

☆ヨーロッパ合衆国やアジア合衆国、まして世界合衆国などやはり夢のまた夢か。

☆しかし、2089年までにはまだまだ時間がある。

学力調査廃止を訴える論理の野蛮性?

2009-11-20 06:50:32 | イノベーション
学力調査:廃止を 県教組の研究機関が提言 「学ぶ自由を奪う」 /石川
(2009年11月19日17時0分配信 毎日新聞)
によると、

国の「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」と、子どもの生活習慣調査を含む(石川)県独自の「県基礎学力調査」について、県教組の研究機関「いしかわ教育総合研究所」は「学校教育を点数向上のための教育に陥らせ、子どもから学ぶ喜びや自由を奪う」として廃止を求める提言を発表した。テストの点数に縛られない、子どもの能力を伸ばす教育を求めている。

☆テストは、振り返りや形成的評価のためには必要なのである。振り返りのない能力を伸ばす教育は、人間の成長上難しい。

☆人間は社会契約という基準をもとにつねに、それに縛られてきたのだ。

☆ただし、縛られるとみるか、その基準の行使こそが自由とみるかについては

☆その基準の正当性や妥当性、信頼性の問題でもある。

☆学力調査テストの基準が信頼性や妥当性、正当性の観点から問題であるという議論をし、問題であるならば、修正するか、修正できなければ廃止するかという議論ならばわかるが、

☆テスト=悪玉論は、ちと違うような気がする。

☆この廃止論の推進者のひとりである金沢大の石川多加子准教授(憲法学)は

「学校で養うべき学力は情報を取捨選択し、自ら判断して行動する力。テストで計る学力は一断面に過ぎない。テスト至上主義の古い学習感を脱し、新たな教育を模索すべきだ」と主張。

☆と記事で書かれているが、憲法上、「学校で養うべき学力は情報を取捨選択し、自ら判断して行動する力。」という解釈の正当性、信頼性、妥当性について、どこで議論されているのだろう。

☆この解釈とて、学力の一面にすぎないだろう。また、学力とは能力なのか、才能は違うのかなどという議論もされていない。しかし、学校教育法は、分けている節がある。

☆憲法の規準に照らし合わせて、学力の規準を広く国民、市民が議論するチャンスをつくることのほうが先であろう。