教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

情報革命&ネットビジネスの終わりの意味

2009-11-09 09:59:38 | 
情報革命バブルの崩壊 (文春新書)
山本 一郎
文藝春秋

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☆この本のあとに出版された「ネットビジネスの終わり」もおもしろそうであるが、まずはその前著から読むほうが、リーマンショック以前と以後の変化が探れるかもしれない。

☆もっとも、著者山本一郎さんの「切込隊長BLOG」を日々読んでいる人にとっては、その総集編的なものなのかもしれない。

☆しかし、ブログは急場、本は大場的な感覚があるので、やはり両方読みたくなる。

☆情報革命やネットビジネスの拠って立つ資本構造に切り込んでいるのが山本さんの視点のおもしろいところであるのは、言うまでもないだろう。

☆インフラ整備・開発、マーケティング、資金調達という点から多くのネットビジネスは、資本構造がただでさえ脆弱なのに、金融バブル崩壊後、どこから資金が支えられるのだろうと。

☆ネットの中で、無料化されたコンテンツや道具が出回っているが、そこに投資された資金はこれからどこからやってくるのか。

☆借金は設定された時期に返さねばならない。それができないとき、ネットビジネスはどうなるのだろうかと。

☆結局志は絶たれ、ネット内は無料の道具を使い、匿名で無意識のゴーストが蠢くことになるのか・・・。

☆ネットはメディアに過ぎない。リアルで大儲けできないメディアがネットで大儲けできるわけがない。できるように見えたのは金融バブルの膨大なふくらみのオーラだったのだと。

☆大量生産・大量消費・大量移動をさらに飛躍させるような幻想を見たけれど、その幻想ビジネスとしての情報革命やネットビジネスは終わると。

☆では何が残るのか。倹約生産・倹約消費・倹約移動ということに成らざるを得ない。それでは、市場は縮小し、景気は下る一方だ。

☆そこで、これから儲かるのはニューネットビジネスだと、再び倹約→大量へとカンフル剤をうちこもうとするが、それも一時的。

☆景気というのは、所詮この上下を繰り返す運動なのか。ここから先は読者が考えるしかない。そこにビジネスチャンスがあるのだろう・・・。か。

世界経済の不均衡是正へ G20閉幕

2009-11-09 00:09:30 | グローバリゼーション
日米欧と中国など新興国で構成する主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は7日夕(日本時間8日未明)、共同声明を採択して閉幕した。金融危機の原因とされる「世界経済の不均衡」是正のため、各国の政策を評価・監視しあう枠組みを議論、来年1月末までに各国が是正に向けた政策の枠組みを定めることを声明に盛り込んだ。また、世界経済を下支えするため、金融危機後に各国が実施してきた景気刺激策の継続を確認した。「世界経済の不均衡」は、米国が過剰消費で経常赤字を拡大させ、日中などが米国向け輸出で経常黒字を膨らませる構図。11月8日1時47分配信 毎日新聞

☆この「世界経済の不均衡」の話は、

☆≪グローバル化経済の転換点 - 「アリとキリギリス」で読み解く世界・アジア・日本 (中公新書)≫中井 浩之著

☆を読めば、さらに理解が促進する。

☆アリのように、キリギリスのようになのか。

☆アリでもなく、キリギリスでもなくなのかは、

☆考えなくてはならない。

☆誰が?政府?学者?地域?企業?学校?個人?