プロジェクト・ベース学習とキャリア教育(2)
上杉氏によると
キャリア教育は、「トラッキングの罠」に陥る可能性
があると。
トラッキングとは
「学生生徒の適性や学力、あるいは進路などによって
生徒(学生)集団を同質的に編成すること、またその
しくみをいう」
ということのようだ。
上杉氏が言うキャリア教育は、
就職教育ではなく、
自分の生涯を設計するための
「基礎としての自己の適性理解や
自信の獲得から始まる教育活動の総体」
である。
もしキャリア教育を就職教育とすると
自らの適性を考えずに、他者から与えられた
評価で進路コース=トラッキングが振り分けられ
自己決定に拠らない選択をさせられ、つまり
被選択という選択行為を負わせられるという
ことになるだろうというコンテクストだと思う。
ここは難しい。あたかも自分で選択したかのような
環境整備型の権力が働いているという場合を
むしろ上杉氏は心配しているのだと思う。
権力の働き方が直截的な規律型抑圧型ではなく
コーチングのように環境設定型の場合もあるからだ。
コーチングはあたかも自主的に選択しているかの
ような幻想を生み出す装置としては最適なのだ。
ここの目利きは実に難しい。
直截的な抑圧型権力は戦いようがあるのだが、
環境設定型は操作性が読みとりにくい。
この隠れた操作性を読み解く能力や技術を
本当の意味で「読解リテラシー」と言う。
でなければ現実の社会でサバイバルできない
のだから。
上杉氏によると
キャリア教育は、「トラッキングの罠」に陥る可能性
があると。
トラッキングとは
「学生生徒の適性や学力、あるいは進路などによって
生徒(学生)集団を同質的に編成すること、またその
しくみをいう」
ということのようだ。
上杉氏が言うキャリア教育は、
就職教育ではなく、
自分の生涯を設計するための
「基礎としての自己の適性理解や
自信の獲得から始まる教育活動の総体」
である。
もしキャリア教育を就職教育とすると
自らの適性を考えずに、他者から与えられた
評価で進路コース=トラッキングが振り分けられ
自己決定に拠らない選択をさせられ、つまり
被選択という選択行為を負わせられるという
ことになるだろうというコンテクストだと思う。
ここは難しい。あたかも自分で選択したかのような
環境整備型の権力が働いているという場合を
むしろ上杉氏は心配しているのだと思う。
権力の働き方が直截的な規律型抑圧型ではなく
コーチングのように環境設定型の場合もあるからだ。
コーチングはあたかも自主的に選択しているかの
ような幻想を生み出す装置としては最適なのだ。
ここの目利きは実に難しい。
直截的な抑圧型権力は戦いようがあるのだが、
環境設定型は操作性が読みとりにくい。
この隠れた操作性を読み解く能力や技術を
本当の意味で「読解リテラシー」と言う。
でなければ現実の社会でサバイバルできない
のだから。