↑ USD/JPY(infoseek)予想通り為替介入効果は消滅
先週、OECDの成長率見通しについて
「株価から判断する限り中国の数値には疑問符が付く」
と書いたが案の定の展開だ。中国経済の減速が見えてきた。
今年の勝者はほぼ確実にNYだろう。
原油価格の堅調で恩恵を受けるロシアと
輸出依存度の低いインドにも要注目。
東証もNYからそれなりに恩恵を受ける。
予想通り為替介入効果の消えたドル円がどこまで粘るか。
「転機を感じさせる動きがあった」
「ユーロ圏も米経済も結論としては
不安症な市場関係者が懸念するほど
深刻な悪化からは逃れられることになりそうだ」
「ユーロの下落が止まったのでDAXの復活が近い」
「先導するのはNY市場ではないかと思われる」
と当ウェブログではコメントしてきたが、
依然として想定内の動きだろう。
さて概況は変更なし。予想より市況の落ち込みは深刻で急回復は望み薄。
「今年は本当に東証がアウトパフォームしてしまうかもしれない」
「香港も大きく下げており、アメリカ経済の影響度の大きさと
デカップリングの難しさが改めて浮かび上がっている。
暫くはDAXの方がましかもしれない」
「米経済の回復ペースが鈍化しているのは間違いありませんが
当ウェブログで書いたように大勢は上です。それは揺らぎません。
問題はどの地域、どの企業、どのセクターの回復が早いかです」
との見方も引き続き変わりませんが回復は遅れるでしょう。
ユーロの下落が止まったのでDAXが元気に復活中!!
今週もユーロに関し以下のような見通しを維持します。
第2のギリシャショックはほぼ過ぎたと判断しました。
ただユーロ圏の経済停滞と利下げのリスクは残っています。
「ECBが本当に利下げしたらユーロ100円割れもあり得る。
ユーロ圏の債務問題は2年3年で解決できるものではない。
国家間と政府対世論の対立で無駄に時間が過ぎるだろう」
ゴールドに関しては「警戒すべき水準」との判断を維持します。
FRBの利上げ観測で完全に相場が終わるでしょう。
バブルは崩壊する寸前に大きく上昇して人を幻惑することが多い。
「ゴールドは高値波乱です。素人は手出し無用」
「ゴールドが1400ドル台で苦戦しています。
ここから中長期のポジションはくれぐれも注意。
寧ろ今年中に売り時が来ると考えた方が良い」
↓ EUR/JPY(infoseek)イタリア国債要因の急落から切り返す
↓ AUD/JPY(infoseek)短期的には上だが依然として下方圧力
中国が引き締め緩和に転じるまでアセアンへの輸出で凌げるか。
為替の問題もあり、現状ではかなり厳しいだろう。
迅速な新エネ・省エネ投資促進策を打ち出さない日本政府と
経産省のせいで内需も沈滞から抜け出せず。。
ロイター企業調査:中国「減速」実感5割、電機などで影響大きく(reuters)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-24095620111110
”11月ロイター企業調査では、半年前に比べてアジア新興国のなかでも中国経済の
減速を実感している企業が全体の5割にのぼり、新興工業経済地域(NIES)や
東南アジア諸国連合(ASEAN)よりも減速感が強いことが明らかとなった。
特に、電機や金属・機械では影響が大きくなっている。企業からのコメントによる
と、すでに金融緩和に転じている他のアジア諸国もある中で、中国ではこれまでの
金融引き締めの影響がここにきて表面化しているもようだ。一方で内需については、
第3次補正予算の成立に伴う復興需要の効果に関して、企業では自社事業への寄与
はあまりないとの見方が大半を占め、期待は小さい。
〔中略〕
この調査はロイター短観と同じ企業400社を対象に同時に実施しており、今回の
回答期間は10月21日─11月7日。回答社数は250社程度。
<中国減速を実感、他のアジア諸国より広がり>
海外需要の伸びは主にアジア新興国が支えてきたが、ここにきて新興国の景気も減
速傾向にある。日本企業の多くが減速を実感している地域は、中国であることが明
らかとなった。半年前との比較で「やや減速している」を含めると、中国について
は全体の50%に上るが、NIESとASEANでは30%にとどまる。「大幅に
減速している」との回答は、中国では全体の5%となり、NEISやASEANの
1─2%を上回る。
企業のコメントを見ると、9月以降、まず機械メーカーに中国減速の影響が表れ、
その後、「中国からの受注が減速傾向にある」(化学)、「設備投資の様子見姿勢
が中国やASEANに進出した日系企業にも連鎖し始めている」(電機)、「中国
経済の減速で輸出が減少傾向にある」(輸送用機器)など、広がりが見られる。
中国について特に減速感の強いのが、金属・機械、電機、繊維・紙パルプといった
業種で、約7割が減速していると回答。「化学」でも5割を超えた。逆に、加速感
の方が減速感を上回っているのは、鉄鋼・非鉄のみとなった。
減速の背景として、欧州財政リスクの影響よりも、中国自体の金融引き締めの影響
を挙げる声が目立つ。
<需要回復時期で明暗、製造業は早い立ち直り>
欧米やアジア経済減速の影響から、日本経済を取り巻く需要動向は震災からの復旧
が一巡した後、厳しい状況となりつつある。東日本大震災前と比べ受注が下回って
いる企業は製造業、非製造業ともに25%程度を占める。
一方で需要の回復見通しでは製造業が先行しそうだ。年内から来年半ばまでに回復
するとの回答は58%を占めたが、非製造業では26%にすぎず、半数以上が回復
時期の見通しが立たないとしている。
製造業での回復見通しは、アジア諸国での金融緩和への転換や、中国での引き締め
緩和見通しなどから、海外経済が新興国を中心に早期に持ち直すとの期待とみられ
る。
非製造業の見通しが悲観的な背景には、復興需要への期待感が薄く、内需拡大が見
通せないこともある。復興需要が自社の企業に「あまり寄与しない」ないしは「全
く寄与しない」とみている企業は63%を占めている。期待が大きいのは鉄鋼業や
卸売業だが、それでも4割未満の企業にすぎない。〔以下略〕”
→ これが来春に向けての大問題となるだろう。
東証にとって米中経済が離陸のエンジンであり、
中国が減速すると片肺飛行になってしまう。
ユーロ/ドル急落、イタリアへの金融支援の見方強まる=NY市場(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201111100024.html
”9日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで急落した。イタリアは金融
支援が必要になるとの懸念が高まっていることからユーロは一段安となる可能性が
ある。
欧州の清算・決済機関LCHクリアネットがイタリア国債取引の当初証拠金比率を
引き上げたことをきっかけに、イタリア国債の利回りは持続不可能とされる7%を
突破した。
同国の政局混迷が長引き、経済改革が遅れることを投資家は懸念している。また、
ユーロ圏3位の経済大国であるイタリアの救済は難しいとの見方も出ている。
ユーロ圏当局者によると、ユーロ加盟国はイタリアに対する金融支援は計画してい
ない。
BNYメロンの外国為替戦略部門マネジングディレクター、Samarjit Shankar氏
は「数日以内に迅速な対応策が打ち出されなければ、ユーロ/ドルは1.30ドル
台前半まで下落する可能性がある」と指摘した。
ロイターデータによると、ユーロ/ドルはは2.1%安の1.3547ドル。一時は
この日の高値1.3858ドルを3セント以上下回る1.3522ドルまで下げてい
た。1日の下げ幅としては2010年8月中旬以来の大きさとなる見込み。
ユーロ/ドルは8日、イタリアのベルルスコーニ首相が財政健全化法案が成立した
後に辞任すると表明したことを受けて上昇していた。
ユーロ/ドルの1カ月インプライドボラティリティは前日の14.45%から16
%超に上昇した。
市場筋によると、イタリア国債の利回り上昇を受け、欧州中央銀行(ECB)は9
日、同国国債の積極的な買い入れを余儀なくされた。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨ストラテジスト、マーク・マコーミック氏
は、ECBは来月、国債買い入れ規模の拡大や追加利下げを余儀なくされる可能性
があるとの見方を示した。
〔中略〕
イタリアの債務懸念と株式市場の急落を背景に安全資産とされるドルが押し上げら
れた。ドル指数は1.7%上昇し、2010年8月以来の大幅な上げとなった。”
→ これが週央の急落の顛末。
ECBは完全に防戦一方になっている。
市場の予想通り、いずれ再度の利下げを強いられるだろう。
ユーロが対ドルで上昇、来週のイタリア国債入札に注目=NY市場(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201111120018.html
”11日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで上昇した。来週行われ
るイタリア国債入札を見極める動きとなった。
イタリアは14日、30億ユーロの5年国債入札を行う。前日の1年債入札では、
目標額である50億ユーロを無事調達したこともあり、国債利回りは節目の7%を
下回る状態で推移している。
GFTのFX調査部ディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は「イタリア国債入
札の動向が焦点になるだろう」とした上で、「金利が安定しても、依然極めて高い
水準であり、資金調達面で懲罰的といえる。これは欧州の当該諸国にとって多大な
負担となる」と述べた。
ユーロは対ドルで1.1%高の1.3747ドル。一時、1.3795ドルをつける
場面もみられた。
イタリア上院はこの日、財政安定法案を承認した。下院でも12日の採決で承認さ
れる見込みで、同法案の可決後に辞任の意向を表明しているベルルスコーニ首相が
退陣し、近く新連立政権が発足する見通し。
EBSによると、ドルは対円で一時、77.051円に下落し、日本の通貨当局が
大規模な円売り・ドル買い介入に踏み切った10月31日以来の安値をつけた。そ
の後は0.7%安の77.107円で推移した。
アナリストの間では、直近の円高・ドル安を受け、通貨当局が為替介入を行う可能
性があり、ドル/円のショートポジションに対するリスクが高まっているとみられ
ている。
週間では、ユーロが対ドルで0.5%安、2週連続で下落となる勢い。ドルは対円
で1.4%安、8月中旬以降で最大の下げとなる勢い。
こうしたなかゴールドマン・サックスは投資家に対し、ユーロを対ドルでロングと
するよう推奨、短期的な政策面での不透明性は和らいでいるとして、ユーロが1.
40ドルをめどに戻す展開を予想している。”
→ 週末はイタリア情勢が小康状態に。
ゴールドマンがユーロに強気ですが勿論油断は禁物。
首相が代わったところで財政は改善しない。
◇ ◇ ◇ ◇
注目銘柄、野村證券がUAに強気の目標株価。妥当だと思う。
丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
542 → 608 / 494 → 577 / 540 → 577
541 / 529
三菱商事(東証一部 8058) 1,970 / 1,622
エルピーダメモリ(東証一部 6665) 1,048 / 920
ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044 → 1,215
1,087 → 1,284
1,146 → 1,526
1,341
東京建物(東証一部 8804) 298
マツダ(東証一部 7261) 232 / 178
タカラレーベン(東証一部 8897) 458 → 472
544
昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
716 → 723 / 688
週初は堅調だろうが問題はその後。
イタリア、来年ゼロ成長=ユーロ圏0.5%増に鈍化―「景気後退の危険」・欧州委(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111110-00000139-jij-int
”【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は10日、信用不安が高まって
いるイタリアの2012年の実質GDP(国内総生産)予想を大幅に引き下げ、前
年比0.1%増と実質ゼロ成長にとどまるとの見通しを発表した。従来予想は1.3
%増だった。欧州委は12年のユーロ圏の成長率も0.5%(従来予想1.8%)に
下方修正。「欧州の成長は止まった。新たな景気後退の危険がある」としている。
欧州委は下方修正の理由として、ユーロ圏の債務危機を背景に世界の景気回復が鈍
化したため、欧州の成長を支える輸出が停滞していると指摘。先行き不透明感から
設備投資や消費が冷え込んでいるほか、財政健全化の取り組みが内需の重しになっ
ていると説明した。
イタリアについては、景気回復の動きが11年下期で止まったとした上で、13年
も0.7%の低成長にとどまるとしている。
財政再建中のギリシャは、11年が5.5%減(従来予想は3.5%減)、12年が
2.8%減(同1.1%増)に引き下げられた。”
→ 欧州委員会やIMFが現実を認め始めた。
EUの、ユーロ安への依存度は高まっている。
ドイツがロシア等の資源国・新興国に必死で輸出するしかない。
◇ ◇ ◇ ◇
【 いとすぎの為替ポジション 】
ユーロショートを決済し、
何故か下落が止まったので豪ドルにロング。
タイミングやや早過ぎ。
2010/11/09 79.33 AUD/JPY Lev ×1.5
2010/10/31 77.98 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/07/11 80.40 USD/JPY Lev ×1.5
現在 > 106.09 ユーロ/円(損益134%)← 今年の損益率
77.11 米ドル/円
79.34 豪ドル/円
◎ 2010年の損益率(手数料等除外)> 147%
◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%
▼ ポジション解消済み
2010/11/04 107.39 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/08/05 82.27 AUD/JPY Lev ×1.5
2010/10/21 76.15 USD/JPY Lev ×1.5
2010/09/12 80.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/29 103.76 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/14 115.03 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/08/26 110.48 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/08/08 78.19 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/08/08 80.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/08/05 111.33 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/08/03 83.16 AUD/JPY Lev ×1.5
2010/07/29 77.17 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/07/19 111.86 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/06/18 80.14 USD/JPY Lev ×1.5
2010/07/07 116.59 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/07/01 116.53 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/05/26 114.70 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/05/06 80.14 USD/JPY Lev ×1.5
2010/03/22 114.97 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/04/27 81.64 USD/JPY Lev ×1.5
2010/05/06 117.35 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/04/19 118.08 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/04/15 119.82 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/03/31 117.55 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/05/03 87.43 AUD/JPY Lev ×3.0
2010/03/31 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/03/25 81.42 USD/JPY Lev ×1.5
2010/03/17 127.12 GBP/JPY Lev ×1.5
2010/01/06 108.40 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/10 77.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/03/01 133.60 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/02/10 82.65 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/02/03 111.36 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/01/27 82.87 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/01/21 112.38 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/01/14 110.19 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/12/29 107.80 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/12/23 83.12 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/12/08 84.10 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/11/26 111.24 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/11/15 113.30 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/11/04 115.10 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/16 79.57 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/24 112.68 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/07/15 76.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/06/29 77.09 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/06/17 78.07 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/06/04 78.18 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2009/07/22 76.77 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/04/21 86.74 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
…以下省略…
「資源国通貨は底打ちしました。
豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」
中長期的な見通しは変わりません。72円が当面の底になりそう。
「90円から72円のレンジ圏を想定」
豪ドルは少し戻しそうだが急反落に注意。
依然として中国経済の減速が警戒要因。
「豪ドルの割安感薄れる、極端なポジションは不可」
ユーロ円は上値を押さえられやすい情勢。
ドル円の為替介入効果はほぼ消滅。
スペックが徐々に下値を試して来る展開か。
※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
(当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
先週、OECDの成長率見通しについて
「株価から判断する限り中国の数値には疑問符が付く」
と書いたが案の定の展開だ。中国経済の減速が見えてきた。
今年の勝者はほぼ確実にNYだろう。
原油価格の堅調で恩恵を受けるロシアと
輸出依存度の低いインドにも要注目。
東証もNYからそれなりに恩恵を受ける。
予想通り為替介入効果の消えたドル円がどこまで粘るか。
「転機を感じさせる動きがあった」
「ユーロ圏も米経済も結論としては
不安症な市場関係者が懸念するほど
深刻な悪化からは逃れられることになりそうだ」
「ユーロの下落が止まったのでDAXの復活が近い」
「先導するのはNY市場ではないかと思われる」
と当ウェブログではコメントしてきたが、
依然として想定内の動きだろう。
さて概況は変更なし。予想より市況の落ち込みは深刻で急回復は望み薄。
「今年は本当に東証がアウトパフォームしてしまうかもしれない」
「香港も大きく下げており、アメリカ経済の影響度の大きさと
デカップリングの難しさが改めて浮かび上がっている。
暫くはDAXの方がましかもしれない」
「米経済の回復ペースが鈍化しているのは間違いありませんが
当ウェブログで書いたように大勢は上です。それは揺らぎません。
問題はどの地域、どの企業、どのセクターの回復が早いかです」
との見方も引き続き変わりませんが回復は遅れるでしょう。
ユーロの下落が止まったのでDAXが元気に復活中!!
今週もユーロに関し以下のような見通しを維持します。
第2のギリシャショックはほぼ過ぎたと判断しました。
ただユーロ圏の経済停滞と利下げのリスクは残っています。
「ECBが本当に利下げしたらユーロ100円割れもあり得る。
ユーロ圏の債務問題は2年3年で解決できるものではない。
国家間と政府対世論の対立で無駄に時間が過ぎるだろう」
ゴールドに関しては「警戒すべき水準」との判断を維持します。
FRBの利上げ観測で完全に相場が終わるでしょう。
バブルは崩壊する寸前に大きく上昇して人を幻惑することが多い。
「ゴールドは高値波乱です。素人は手出し無用」
「ゴールドが1400ドル台で苦戦しています。
ここから中長期のポジションはくれぐれも注意。
寧ろ今年中に売り時が来ると考えた方が良い」
↓ EUR/JPY(infoseek)イタリア国債要因の急落から切り返す
↓ AUD/JPY(infoseek)短期的には上だが依然として下方圧力
中国が引き締め緩和に転じるまでアセアンへの輸出で凌げるか。
為替の問題もあり、現状ではかなり厳しいだろう。
迅速な新エネ・省エネ投資促進策を打ち出さない日本政府と
経産省のせいで内需も沈滞から抜け出せず。。
ロイター企業調査:中国「減速」実感5割、電機などで影響大きく(reuters)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-24095620111110
”11月ロイター企業調査では、半年前に比べてアジア新興国のなかでも中国経済の
減速を実感している企業が全体の5割にのぼり、新興工業経済地域(NIES)や
東南アジア諸国連合(ASEAN)よりも減速感が強いことが明らかとなった。
特に、電機や金属・機械では影響が大きくなっている。企業からのコメントによる
と、すでに金融緩和に転じている他のアジア諸国もある中で、中国ではこれまでの
金融引き締めの影響がここにきて表面化しているもようだ。一方で内需については、
第3次補正予算の成立に伴う復興需要の効果に関して、企業では自社事業への寄与
はあまりないとの見方が大半を占め、期待は小さい。
〔中略〕
この調査はロイター短観と同じ企業400社を対象に同時に実施しており、今回の
回答期間は10月21日─11月7日。回答社数は250社程度。
<中国減速を実感、他のアジア諸国より広がり>
海外需要の伸びは主にアジア新興国が支えてきたが、ここにきて新興国の景気も減
速傾向にある。日本企業の多くが減速を実感している地域は、中国であることが明
らかとなった。半年前との比較で「やや減速している」を含めると、中国について
は全体の50%に上るが、NIESとASEANでは30%にとどまる。「大幅に
減速している」との回答は、中国では全体の5%となり、NEISやASEANの
1─2%を上回る。
企業のコメントを見ると、9月以降、まず機械メーカーに中国減速の影響が表れ、
その後、「中国からの受注が減速傾向にある」(化学)、「設備投資の様子見姿勢
が中国やASEANに進出した日系企業にも連鎖し始めている」(電機)、「中国
経済の減速で輸出が減少傾向にある」(輸送用機器)など、広がりが見られる。
中国について特に減速感の強いのが、金属・機械、電機、繊維・紙パルプといった
業種で、約7割が減速していると回答。「化学」でも5割を超えた。逆に、加速感
の方が減速感を上回っているのは、鉄鋼・非鉄のみとなった。
減速の背景として、欧州財政リスクの影響よりも、中国自体の金融引き締めの影響
を挙げる声が目立つ。
<需要回復時期で明暗、製造業は早い立ち直り>
欧米やアジア経済減速の影響から、日本経済を取り巻く需要動向は震災からの復旧
が一巡した後、厳しい状況となりつつある。東日本大震災前と比べ受注が下回って
いる企業は製造業、非製造業ともに25%程度を占める。
一方で需要の回復見通しでは製造業が先行しそうだ。年内から来年半ばまでに回復
するとの回答は58%を占めたが、非製造業では26%にすぎず、半数以上が回復
時期の見通しが立たないとしている。
製造業での回復見通しは、アジア諸国での金融緩和への転換や、中国での引き締め
緩和見通しなどから、海外経済が新興国を中心に早期に持ち直すとの期待とみられ
る。
非製造業の見通しが悲観的な背景には、復興需要への期待感が薄く、内需拡大が見
通せないこともある。復興需要が自社の企業に「あまり寄与しない」ないしは「全
く寄与しない」とみている企業は63%を占めている。期待が大きいのは鉄鋼業や
卸売業だが、それでも4割未満の企業にすぎない。〔以下略〕”
→ これが来春に向けての大問題となるだろう。
東証にとって米中経済が離陸のエンジンであり、
中国が減速すると片肺飛行になってしまう。
ユーロ/ドル急落、イタリアへの金融支援の見方強まる=NY市場(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201111100024.html
”9日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで急落した。イタリアは金融
支援が必要になるとの懸念が高まっていることからユーロは一段安となる可能性が
ある。
欧州の清算・決済機関LCHクリアネットがイタリア国債取引の当初証拠金比率を
引き上げたことをきっかけに、イタリア国債の利回りは持続不可能とされる7%を
突破した。
同国の政局混迷が長引き、経済改革が遅れることを投資家は懸念している。また、
ユーロ圏3位の経済大国であるイタリアの救済は難しいとの見方も出ている。
ユーロ圏当局者によると、ユーロ加盟国はイタリアに対する金融支援は計画してい
ない。
BNYメロンの外国為替戦略部門マネジングディレクター、Samarjit Shankar氏
は「数日以内に迅速な対応策が打ち出されなければ、ユーロ/ドルは1.30ドル
台前半まで下落する可能性がある」と指摘した。
ロイターデータによると、ユーロ/ドルはは2.1%安の1.3547ドル。一時は
この日の高値1.3858ドルを3セント以上下回る1.3522ドルまで下げてい
た。1日の下げ幅としては2010年8月中旬以来の大きさとなる見込み。
ユーロ/ドルは8日、イタリアのベルルスコーニ首相が財政健全化法案が成立した
後に辞任すると表明したことを受けて上昇していた。
ユーロ/ドルの1カ月インプライドボラティリティは前日の14.45%から16
%超に上昇した。
市場筋によると、イタリア国債の利回り上昇を受け、欧州中央銀行(ECB)は9
日、同国国債の積極的な買い入れを余儀なくされた。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨ストラテジスト、マーク・マコーミック氏
は、ECBは来月、国債買い入れ規模の拡大や追加利下げを余儀なくされる可能性
があるとの見方を示した。
〔中略〕
イタリアの債務懸念と株式市場の急落を背景に安全資産とされるドルが押し上げら
れた。ドル指数は1.7%上昇し、2010年8月以来の大幅な上げとなった。”
→ これが週央の急落の顛末。
ECBは完全に防戦一方になっている。
市場の予想通り、いずれ再度の利下げを強いられるだろう。
ユーロが対ドルで上昇、来週のイタリア国債入札に注目=NY市場(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201111120018.html
”11日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで上昇した。来週行われ
るイタリア国債入札を見極める動きとなった。
イタリアは14日、30億ユーロの5年国債入札を行う。前日の1年債入札では、
目標額である50億ユーロを無事調達したこともあり、国債利回りは節目の7%を
下回る状態で推移している。
GFTのFX調査部ディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は「イタリア国債入
札の動向が焦点になるだろう」とした上で、「金利が安定しても、依然極めて高い
水準であり、資金調達面で懲罰的といえる。これは欧州の当該諸国にとって多大な
負担となる」と述べた。
ユーロは対ドルで1.1%高の1.3747ドル。一時、1.3795ドルをつける
場面もみられた。
イタリア上院はこの日、財政安定法案を承認した。下院でも12日の採決で承認さ
れる見込みで、同法案の可決後に辞任の意向を表明しているベルルスコーニ首相が
退陣し、近く新連立政権が発足する見通し。
EBSによると、ドルは対円で一時、77.051円に下落し、日本の通貨当局が
大規模な円売り・ドル買い介入に踏み切った10月31日以来の安値をつけた。そ
の後は0.7%安の77.107円で推移した。
アナリストの間では、直近の円高・ドル安を受け、通貨当局が為替介入を行う可能
性があり、ドル/円のショートポジションに対するリスクが高まっているとみられ
ている。
週間では、ユーロが対ドルで0.5%安、2週連続で下落となる勢い。ドルは対円
で1.4%安、8月中旬以降で最大の下げとなる勢い。
こうしたなかゴールドマン・サックスは投資家に対し、ユーロを対ドルでロングと
するよう推奨、短期的な政策面での不透明性は和らいでいるとして、ユーロが1.
40ドルをめどに戻す展開を予想している。”
→ 週末はイタリア情勢が小康状態に。
ゴールドマンがユーロに強気ですが勿論油断は禁物。
首相が代わったところで財政は改善しない。
◇ ◇ ◇ ◇
注目銘柄、野村證券がUAに強気の目標株価。妥当だと思う。
丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
542 → 608 / 494 → 577 / 540 → 577
541 / 529
三菱商事(東証一部 8058) 1,970 / 1,622
エルピーダメモリ(東証一部 6665) 1,048 / 920
ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044 → 1,215
1,087 → 1,284
1,146 → 1,526
1,341
東京建物(東証一部 8804) 298
マツダ(東証一部 7261) 232 / 178
タカラレーベン(東証一部 8897) 458 → 472
544
昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
716 → 723 / 688
週初は堅調だろうが問題はその後。
イタリア、来年ゼロ成長=ユーロ圏0.5%増に鈍化―「景気後退の危険」・欧州委(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111110-00000139-jij-int
”【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は10日、信用不安が高まって
いるイタリアの2012年の実質GDP(国内総生産)予想を大幅に引き下げ、前
年比0.1%増と実質ゼロ成長にとどまるとの見通しを発表した。従来予想は1.3
%増だった。欧州委は12年のユーロ圏の成長率も0.5%(従来予想1.8%)に
下方修正。「欧州の成長は止まった。新たな景気後退の危険がある」としている。
欧州委は下方修正の理由として、ユーロ圏の債務危機を背景に世界の景気回復が鈍
化したため、欧州の成長を支える輸出が停滞していると指摘。先行き不透明感から
設備投資や消費が冷え込んでいるほか、財政健全化の取り組みが内需の重しになっ
ていると説明した。
イタリアについては、景気回復の動きが11年下期で止まったとした上で、13年
も0.7%の低成長にとどまるとしている。
財政再建中のギリシャは、11年が5.5%減(従来予想は3.5%減)、12年が
2.8%減(同1.1%増)に引き下げられた。”
→ 欧州委員会やIMFが現実を認め始めた。
EUの、ユーロ安への依存度は高まっている。
ドイツがロシア等の資源国・新興国に必死で輸出するしかない。
『会社四季報』2011年4集 秋号 | |
◇ ◇ ◇ ◇
【 いとすぎの為替ポジション 】
ユーロショートを決済し、
何故か下落が止まったので豪ドルにロング。
タイミングやや早過ぎ。
2010/11/09 79.33 AUD/JPY Lev ×1.5
2010/10/31 77.98 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/07/11 80.40 USD/JPY Lev ×1.5
現在 > 106.09 ユーロ/円(損益134%)← 今年の損益率
77.11 米ドル/円
79.34 豪ドル/円
◎ 2010年の損益率(手数料等除外)> 147%
◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%
▼ ポジション解消済み
2010/11/04 107.39 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/08/05 82.27 AUD/JPY Lev ×1.5
2010/10/21 76.15 USD/JPY Lev ×1.5
2010/09/12 80.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/29 103.76 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/14 115.03 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/08/26 110.48 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/08/08 78.19 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/08/08 80.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/08/05 111.33 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/08/03 83.16 AUD/JPY Lev ×1.5
2010/07/29 77.17 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/07/19 111.86 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/06/18 80.14 USD/JPY Lev ×1.5
2010/07/07 116.59 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/07/01 116.53 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/05/26 114.70 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/05/06 80.14 USD/JPY Lev ×1.5
2010/03/22 114.97 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/04/27 81.64 USD/JPY Lev ×1.5
2010/05/06 117.35 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/04/19 118.08 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/04/15 119.82 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/03/31 117.55 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/05/03 87.43 AUD/JPY Lev ×3.0
2010/03/31 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/03/25 81.42 USD/JPY Lev ×1.5
2010/03/17 127.12 GBP/JPY Lev ×1.5
2010/01/06 108.40 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/10 77.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/03/01 133.60 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/02/10 82.65 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/02/03 111.36 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/01/27 82.87 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/01/21 112.38 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/01/14 110.19 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/12/29 107.80 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/12/23 83.12 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/12/08 84.10 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/11/26 111.24 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/11/15 113.30 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/11/04 115.10 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/16 79.57 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/24 112.68 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/07/15 76.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/06/29 77.09 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/06/17 78.07 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/06/04 78.18 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2009/07/22 76.77 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/04/21 86.74 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
…以下省略…
「資源国通貨は底打ちしました。
豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」
中長期的な見通しは変わりません。72円が当面の底になりそう。
「90円から72円のレンジ圏を想定」
豪ドルは少し戻しそうだが急反落に注意。
依然として中国経済の減速が警戒要因。
「豪ドルの割安感薄れる、極端なポジションは不可」
ユーロ円は上値を押さえられやすい情勢。
ドル円の為替介入効果はほぼ消滅。
スペックが徐々に下値を試して来る展開か。
※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
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(当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)