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『エコノミスト』6月11日合併号 - 沈む日本・浮上するインド、平均年齢28歳の人口動態が強み

2024-06-06 | 『週刊エコノミスト』より
今週のエコノミストはマネー誌みたいな特集だが、
インドを取り上げた90頁がお薦めである。

人口でも成長率でも既に中国を超えたインド、
今年来年と6%を超える高成長でGDPのカーブが
丁度、2000年代半ばの中国に似た位置にある。

株価パフォーマンスにおいても、直近10年では
楽天経済研究所によればナスダック100に次いで世界2位だ。
(人気のオルカンに1年、5年、10年の全てでアウトパフォーム)

当ウェブログは、2020年代はインドの時代とし、
中国は必ず斜陽になると予言したが、矢張りの展開である。

ただ、暗愚な自民党政権が長らく少子化対策を怠ってきた報いで
人口動態が老化した日本経済は長い黄昏の時を過ごすこととなろう。。

『週刊エコノミスト』2024年6/11・18合併号


市岡繁男氏の連載も重要である。
大恐慌前に1年半以上も長短金利逆転が続いたという指摘で、
金利高と株高が併存していたということだ。。

現代の市況と不気味に一致しており、
いま週刊現代が「暴落」と叫んでいるので暴落はないだろうが、
大きな調整やダラダラと経済悪化が続くような嫌な展開は十分考えられる。。

    ◇     ◇     ◇     ◇

東洋経済の決算特集はいま一つかな。。
ユニクロを出すならインディテックスと比較しないと。
海外売上高が増えていること位、ヤフーニュースですら分かるぞ。
まあ、「ユニクロ栄えて日本経済衰退」ということだろう。

『週刊東洋経済』2024年6/8号 (決算書で儲ける!)


佐藤優氏の連載は相変わらずヒューミントの話。
家族の話をすることで情報源との関係強化に繋がるとのことだが、
逆に言えば氏が直近のロシア分析で見通しを幾つも外したこと、
(特に北朝鮮から弾薬は送られないと断言したのは見事に外れた)
ガザ侵攻でもやけにイスラエルの肩を持つことは
ヒューミントに偏った弊害が顕著にあらわれたものと言えるだろう。


そうそう、東洋経済は今週、先週と書評でピックアップしたインタビューが良い。
今週の『Z世代化する社会』は着眼点がユニーク。(ただ研究としては論拠が弱過ぎて古市的な内容)

『Z世代化する社会―お客様になっていく若者たち』(舟津昌平,東洋経済新報社)


先週の『ルポ 低賃金』も良い。事実に即しておりイデオロギーに染まっていないのが素晴らしい。
ただこうしたリベラルな記者にありがちな傾向として、平等主義的な労働政策について詳しくないのが残念。
(北欧や中欧の労働規制・再分配政策について研究して欲しいところ)

『ルポ 低賃金』(東海林智,地平社)


    ◇     ◇     ◇     ◇

次週は東洋経済のみ発行、ただ今更のインフレ特集で逆指標ではないのかこれは。

▽ しかも平野氏が今更に銀行を挙げたり、まだ円安前提の見通しがあったりという。。

『週刊東洋経済』2024年6/15号 (インフレ時代に勝てる株)


▽ ダイヤモンド合併号も次週に取り上げる予定

『週刊ダイヤモンド』2024年6/8・15合併特大号 (賃上げの嘘!)

「安定性抜群の国家公務員管理職が年収1000万で不満って。。(転職すれば?)」
と先週書いたが、まさにその通りの内容だった。。
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