クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その116 ショパン ワルツ全曲(14曲)

2008年02月05日 | とっておきの名盤「器楽曲」
前項のヌヴーと同様、若くして白血病のため夭折した不滅の天才ディヌ・リパッテイ、録音した盤の数は少ないがどれも真の芸術が放つ輝きに満ちた光芒が私の心を捉えて止まない。
1917年、ルーマニアのブカレストの生まれで、父はヴァイオリニスト、ピアニストだった母に4歳の時からピアノの手ほどきを受けたというから、これも多くの著名な芸術家がなした血筋と教育の例に漏れない。
この盤、リパッテイのすがすがしい新鮮さとみずみずしい感性、そして澄み切った詩情と憧れに満ちた感性が織り成すピアノの響きに満ち溢れている。
高貴さという言葉が、身にしみて感じられる演奏はリパッテイだけがなしえたもので、最高のショパン演奏家と賞賛された当時の評判が、今でも生き続けて欲しいという気持ちは私だけの願いではないはず。
この盤はショパンのワルツ全集の定番として、必ず名盤の案内書などに取り上げられるものだが、私にとっても外せない一枚で、別の意味でとっておきの名盤としているピリス盤と共に特別の棚に置かれている。
この曲のベスト・スリーを挙げておくと、
・マリア・ジョアオ・ピリス、1984年演奏 <ERATO>
・ディヌ・リパッテイ、1947年演奏 <EMI>
・クラウディオ・アラウ、1979年演奏 <PHILIPS>

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