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流出雑記 

2011/10/20

2011年10月20日 | Weblog
起床。晴天。夏用の敷物をしまう前に日にさらす。
仕事は2時過ぎからで、1時半に家をでればよく、余裕があったのでパンを焼く。
ヘーゼルナッツとドライフルーツと思ったがレーズンもクランベリーも切らしていたのでヘーゼルナッツをごろごろ入れた。
昨夜鍋で蒸してかぼちゃプリンを作ってみた。すが立つ程ではなかったが、火が強かったか、火を入れすぎたか、なんとなく固茹で卵を思わせる。理想はゆるく固まっている状態である。卵は火の入れ方でまったく味も食感も変幻自在だ。卵はすごい。

自転車で家を出る。
今日はストールはいらなかったかも知れない。暑いと感じるくらいだった。

母校の高校でのクロッキー。
初めて裸婦を描く1年生たちの授業。
そういうときには特に体の形を捉えやすいポーズにすることと、複雑すぎず、出来るだけ何かの動きの途中でふと止まったような自然な体でいることを心がけている。
初めて描いた裸婦というのは印象に残る。私も未だに覚えているが今思えば、あまりポーズが上手くなかった。不慣れなモデルさんだったのかも知れない。人の裸体を描くということの衝撃はあったが、ポーズ自体に魅力を感じることがなかったからだ。
高校生のあいだに裸婦を描ける機会は何度もないので、1回1回出来るだけ収穫がありかつ楽しい時間にしてほしい。という個人的思い入れをこめた仕事をする。

指導に入っていたよく知っている彫刻の先生が、2年前に作った私の首を展覧会に出したと、案内をいただいた。この先生は50代くらいだろうし見た目も年相応なのにいつも少年のように見える。

仕事を終えて帰る途中、出町柳、升形商店街のスーパーに寄ってみた。
心は決まっている。今日は鶏と里芋を煮たい。
里芋が安いような気がして行ってみたが、海老芋しかなくしかも高い。そのかわり鶏が2枚入りで安かったので鶏だけ買って里芋は別のスーパーで買う。

帰宅して下ごしらえ。
里芋の土を落として皮を剥いて水につけ、20センチほど残っていたゴボウも剥いて酢水につける。あと人参1本。鶏を切って強火で焼き色がついたら、切ったものを入れて酒、水、砂糖、沸騰してアクすくってみりんで醤油。
味を染み込ませるには煮上がったあと冷まさないといけないが、夕食までにそれほど時間がなかったので、今日は小さめのだけ鉢に盛り、頂き物の鯵南蛮漬けにメインなってもらった。
煮物はやはりまだ味が浅かったが、里芋のねっとりしたのが食べたかった、そうそうこれ、と思った。里芋の下ごしらえの手間を惜しまなくてよかった。隣にあった京芋に妥協しなくてよかった。

食後、覚えなければならないテキストを書き写す。
もともとひとつの文章だったが昨日の稽古で抜粋されて文と文とのつながりが変わった。自分で繋ぎ直さないと頭に入らない感じがしたので書いてみた。
ノートに縦で字を書くのは高校の国語、古典以来じゃなかろうか。それに何かを書き写すということが久しぶりだった。字を書くのが、ボールペンが紙の上をすべってゆく感じがたのしい。
写経とか結構たのしいんだろうなと思った。