毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

忘れられてゆく

2005年09月21日 15時48分13秒 | 写真

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ブルー・マンデー

2005年09月21日 15時26分00秒 | らくがき
 
 最近ガーシュウィンの一幕オペラ「ブルー・マンデー」をCDで聴いた(エリック・カンゼル指揮シンシナティ・ポップス・オーケストラ)。
 平日毎日仕事をしている人間にとって、月曜日は確かにブルー・マンデーだ。
 でも、今日はブルー・マンデー症候群やそれに対する意見なんかじゃない。全然ない。
 というか、オペラにも関係なかったりする。
 要するに「ブルー・マンデー」それ自体のこと。
 今言われるブルー・マンデーの「ブルー」は気分がブルーの、ブルー。
 では、もともとのブルーマンデーとは何だろう?
 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕。靴屋、パン屋、洋服屋などが団体で自分たちの事績を歌いながら入場してくるシーンがある。ヨハネ祭のシーンだ。
 この職業別の団体、これは中世の職人たちがキリスト教的互助精神に基づいて作っていた兄弟団のようなものである。この団体は、今で言う年金や保険、さらには職人である夫を亡くした未亡人の生活に対する扶助までも行っていた。
 ところが団体の構成員がみんな職人なので平日は毎日遅くまで仕事、日曜日は安息日で活動できないため、団体を維持・運営するための暇がない。
 そこで、亡くなった団体員の供養、維持運営のための相談など、さまざまな活動ができるよう、月曜日に休みをもらえるよう要求したのである。
 とくに彼らが行進したりして活躍する「灰の水曜日」と同じ節の月曜日を祭壇の布の色にちなんでブルー・マンデーと名付けたところから、こうした月曜日をブルー・マンデーと呼ぶようになった。要するに職人の聖なる休みがブルー・マンデーなのである(今とは逆ですね)。
 宗教改革以後はこれが「聖なる月曜日」と呼ばれるのだけれど、だんだん俗化していく。産業革命の始まり頃には、労働者が日曜日にぐでんぐでんに酔っぱらって月曜日遅刻して行ったり、欠勤したりしても大目に見る習慣を「聖なる月曜日」と呼んでいたりするようになり、その精神は失われてしまう。
 この動きは要するに時間の俗化なのである。
 そして現代、決定的に時間が俗化されたことによって、今は再び逆転。ブルー・マンデーは、聖なる休みでもなんでもなく、やんなっちゃう月曜日に変わり果ててしまったのだ。
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恵み屋

2005年09月21日 11時11分51秒 | 食べ物


 場所は京橋。東京駅から富士屋ホテルの方へ。富士屋ホテルの角を曲がると、「三日月」というこれまたうまい蕎麦屋さんがあるのだが、今日はここを通過。もう1つ先の路地を曲がるとその恵み屋が現れます(東京駅か有楽町線の銀座一丁目か、どちらが近いかな)。
 噂はかねがね。一度食べてみたかった恵み屋。立ち飲み、立ち食いの十割蕎麦に加え、噂に高いそば打ちマシーンも見てみたかった。
 まずは生ビール(300円)。テーブルの上にかごがあって、そこにあらかじめ現金を入れておきます。今日は2千円くらい飲もうと思うなら2千円入れておく。ビールを運んできてくれたマスターがそこから300円取ってく。うーん、明瞭会計。しかも生ビール300円とは。
 つまみも一品200円から300円。なんとなく幸せな気分。
 ビールをお代わりして、ホッピーセット(350円)を注文。ホッピー1瓶と焼酎のオンザロックの入ったグラスが来ます。そのグラスにホッピーを注ぐと焼酎のホッピー割の完成。お代わり焼酎(200円)を頼むと3杯楽しめます。
 さ、いよいよ、お蕎麦を注文。蕎麦マシーンの登場です。いろいろつまみを食べたので量は並。こねてある蕎麦玉をマシーンにセット。圧搾空気の音とともに、玉が蕎麦状になって、沸かしてある湯に飛び込みます。ちゃっちゃと茹で、きゅっきゅと氷水で締め、さあ、できあがり。恵みもりの並(480円)は、もしかしたら、先日の長兵衛のせいろ+汁なしせいろ(950円)よりも、量があるかも。いや、あるに違いない。
 なかなかこしがあり、十割特有のもっさりした感じではない。圧搾空気で一気に蕎麦状にし、湯の中に飛び込むので、包丁切りよりも逆に十割蕎麦が作りやすいのかもしれません。蕎麦のコシはなかなかよかったんだが、香りはいまいち。値段を考えればもちろん納得だが、ただ、つゆが。たぶん隠し味として使ってるつもりなんだろうけれど、干し椎茸が少し効き過ぎ。逆にない方がよかったかな。
 でも、お財布にやさしく、心豊かに楽しい雰囲気で一杯食べられたから満足っす。
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