これは蓑毛行だからとバスを見送ったあとバス停に「路面凍結中につき、ヤビツ峠行きは蓑毛折返しとなります」との表示を発見したときの絶望感について語るに際して、南極でのスコット隊の悲劇を引き合いに出すのはさすがにどうかと思われたけれども、まあ、頭の中はヴォーン・ウィリアムズの「南極交響曲」が鳴り響きましたね。ええ。
30分も無駄に次のバスを待たなければならないこと。
さらに蓑毛からヤビツ峠まで一行程増えることによる時間の圧迫。
行ってしまったバスとこぼれたミルクはお盆に帰りません。次の正月まで帰りません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/23/c81f8e7a5c5c26c069bd90d828ebc5e3.jpg)
蓑毛で降りて登り始めるとそんな気配を察したのか象が心配そうにこちらを見ていました。ああ、大丈夫だよ。心配しないで暖かなアフリカにお帰り。ありがとう。感謝の気持ち、サバンナの草原に届け! もうなんだかよくわかりません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/35/713bea0951447cdede91dfa5539915dc.jpg)
木橋を渡って、ヤビツへの取っ掛かり。慣れないと登り始めがきついんだけれど、徐々に身体が登ることに順応していき、ヤビツ峠に着いた頃にはらくちん。しかし目論見から1時間のタイムロス。
ここから車道を下って富士見茶屋から二ノ塔に向かいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/92/69004600a3ea88fdf10a83f0c5756766.jpg)
二ノ塔近くまで登ると江ノ島のほか伊豆大島も見え、眺望がすばらしい。伊豆大島を見ちゃうと江ノ島が思いのほか小さく感じられて、なぜか江ノ島ディス。やれ、手乗りだ水島の肩に乗りそうなどと江ノ島にさんざん言いがかりをつけ、二ノ塔、そして三ノ塔へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/16/b97954b3002ceba6a0ae288ca33e927e.jpg)
三ノ塔到着。絶景がごちそうですが、現実のお腹もすくのでここで持ってきたコンロでお湯をわかしてカップ麺補給。ついでにそのお湯でホットウィスキー。最高の味、最高のあたたかさ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/c1/42205a1971a828b84c552cb0e065903b.jpg)
三ノ塔での飲食・眺望を堪能したあと、一度下りに入るのでアイゼン装着。今回用意したのは10本爪(大げさだけれど汎用性に富むのよ)で、ゴムを使ってワンタッチで装着できるもの。たいへん便利、しかも4000円くらいとたいへん安価。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/5b/8ffddb451b0e18d635a05acddff89208.jpg)
自撮り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/74/ed941fc19448db9b4bead892980a1b27.jpg)
アイゼン歩きが楽しい。下り道をすいすい行きます。一方同行者は生まれて初めてのアイゼンの上、高いところが怖いと泣き言をいれてきます。山行くとだいたい一箇所必ず泣きが入りますが、また行きたくなるところが山の不思議なところです。ぼくも自転車で峠登るとだいたい後悔するんだけれど、帰りの電車の中で今度はどこの峠を攻めようかなどと考えてします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/da/d2a906634ff7e0defb662d13dbcdaf1b.jpg)
同行者の顔から表情が消えます。時間も色もない透明な世界の中、なんだかただ動いているだけの存在と化します。どっちかに足をすべらせると死ぬので真剣に渡ってください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/8e/9d4401f550ae9053401d1a7efd94b64f.jpg)
鳥尾山荘到着。ここから塔ノ岳に登るのがわたくしなりの公式ルートなのですが、なんだか死んじゃいそうなのを連れてますのでおとなしく下ります。ここから山道1時間、舗装路1時間下って大倉バス停へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/8b/5f8300b4966361e94ba3d31d990d6615.jpg)
バス停側に渡るための風の吊り橋。16時38分大倉バス停発のバスで渋沢駅へ帰ります。午前8時前に行きのバスを降りているので、総トータル約9時間の丹沢雪遊びでありました。
30分も無駄に次のバスを待たなければならないこと。
さらに蓑毛からヤビツ峠まで一行程増えることによる時間の圧迫。
行ってしまったバスとこぼれたミルクはお盆に帰りません。次の正月まで帰りません。
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蓑毛で降りて登り始めるとそんな気配を察したのか象が心配そうにこちらを見ていました。ああ、大丈夫だよ。心配しないで暖かなアフリカにお帰り。ありがとう。感謝の気持ち、サバンナの草原に届け! もうなんだかよくわかりません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/35/713bea0951447cdede91dfa5539915dc.jpg)
木橋を渡って、ヤビツへの取っ掛かり。慣れないと登り始めがきついんだけれど、徐々に身体が登ることに順応していき、ヤビツ峠に着いた頃にはらくちん。しかし目論見から1時間のタイムロス。
ここから車道を下って富士見茶屋から二ノ塔に向かいます。
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二ノ塔近くまで登ると江ノ島のほか伊豆大島も見え、眺望がすばらしい。伊豆大島を見ちゃうと江ノ島が思いのほか小さく感じられて、なぜか江ノ島ディス。やれ、手乗りだ水島の肩に乗りそうなどと江ノ島にさんざん言いがかりをつけ、二ノ塔、そして三ノ塔へ。
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三ノ塔到着。絶景がごちそうですが、現実のお腹もすくのでここで持ってきたコンロでお湯をわかしてカップ麺補給。ついでにそのお湯でホットウィスキー。最高の味、最高のあたたかさ。
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三ノ塔での飲食・眺望を堪能したあと、一度下りに入るのでアイゼン装着。今回用意したのは10本爪(大げさだけれど汎用性に富むのよ)で、ゴムを使ってワンタッチで装着できるもの。たいへん便利、しかも4000円くらいとたいへん安価。
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自撮り。
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アイゼン歩きが楽しい。下り道をすいすい行きます。一方同行者は生まれて初めてのアイゼンの上、高いところが怖いと泣き言をいれてきます。山行くとだいたい一箇所必ず泣きが入りますが、また行きたくなるところが山の不思議なところです。ぼくも自転車で峠登るとだいたい後悔するんだけれど、帰りの電車の中で今度はどこの峠を攻めようかなどと考えてします。
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同行者の顔から表情が消えます。時間も色もない透明な世界の中、なんだかただ動いているだけの存在と化します。どっちかに足をすべらせると死ぬので真剣に渡ってください。
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鳥尾山荘到着。ここから塔ノ岳に登るのがわたくしなりの公式ルートなのですが、なんだか死んじゃいそうなのを連れてますのでおとなしく下ります。ここから山道1時間、舗装路1時間下って大倉バス停へ。
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バス停側に渡るための風の吊り橋。16時38分大倉バス停発のバスで渋沢駅へ帰ります。午前8時前に行きのバスを降りているので、総トータル約9時間の丹沢雪遊びでありました。