毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

がんばれ、クラオタ腐女子

2009年09月29日 21時54分43秒 | らくがき
 「あたしはあなたのど真ん中を射抜く女」
 「だから、さっきからそれ怖いんだけど、きみ誰のまねなんだよお」
 「サムソン・フランソワの弾くラヴェル」
 「おお。たしかにど真ん中だ」
 「バーンスタインの『惑星』」
 「惑星? それ、別に」
 「だけどSQ4」
 「ああ、ど真ん中」と思いつつ立ち直る。「それ、単に懐かしいだけだろ?」
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さ、飲みに行くか

2009年09月29日 20時14分32秒 | らくがき

 夏を惜しむぼくのウォークマンを見て彼女はため息をついた。
「ビーチボーイズ入れときゃ、夏は終わんないなんて」そう彼女は宣告する。「思い上がりもはなはだしいわよ」
「誰だよ、そのキャラ、その異様なテンションは誰かのマネ?」
「全部ブラームスに換えてやる。弦楽六重奏曲とかピアノ協奏曲とか」彼女は左手を腰にあて、右手でぼくを指さして宣告する。「しかも、緩徐楽章のみっ!」
「緩徐楽章だけ? うわあ、それ辛いなあ」ぼくは一瞬ひるむがすぐ立ち直る。「だから、誰なんだよ、それ」


 「さあ、つべこべ言ってないで夏のお弔いするわよ、ぱーっと」
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神長官守矢資料館

2009年09月27日 18時39分01秒 | らくがき

 「トム・ソーヤーのアヴァンチュール」の勢い余ってトム・ソーヤーにいろいろつけてみる。
 「課長トム・ソーヤー」。合わないねえ。
 「私服だらけのトム・ソーヤー」だからなんだ?
 そのほか、「失敗しないトム・ソーヤー選び」とか「トム・ソーヤーを10倍楽しむ方法」とか「トム・ソーヤーの逆襲」とかいろいろ考えたのだけれど、トム・ソーヤーにはやはり「冒険」が一番似合うような気がする。
 冒険しか似合わない男、トム・ソーヤー。
 おお。
 なんだか、ぼくの中でトム・ソーヤーの格好良さが数十パーセント上昇した気がする。
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朝霞水門2

2009年09月26日 17時55分20秒 | らくがき


 英語のアドヴェンチャーって、フランス語だとアヴァンチュールになる。ほぼ同じ意味なのに、どういうわけか日本語では完全に区別される。ディズニーは決して園内にアヴァンチュールランドを作らないだろうし、独身OLが一夏のアドヴェンチャーを求めて旅立ったりもしない。
 「藪から突然熊が飛び出てきたときにはびっくりしたけど、絶対先に進むんだって、がんばって倒したの」
 いたらいいけど。
 これはトム・ソーヤーにも言える。英語では「The Adventures of Tom Sawyer」のトム・ソーヤーだけど、フランス語名は「Les Aventures de Tom Sawyer」。トム・ソーヤーのアヴァンチュールである。もはやハックルベリー・フィン連れて野山を駆け回ってる場合ではない。
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朝霞水門

2009年09月25日 17時23分49秒 | らくがき


 恋愛同窓会なんかあったら面白い。ある女の子が今まで付き合った男性を全部呼び出すわけだ。
 や、ぼくは彼女が小学6年のときの………、いや、でも、交換日記しかしてなくて。
 ぼくは彼女が中学3年のときに、ええ、そう、ファーストキスで………。。
 ぼくは彼女が高校2年のときの………
なんてね。お互い名刺交換したりとかさ。
 でもね、逆はなさそうな気がする。男が今まで付き合った女の子を呼んだって誰一人来ないだろう。だって、きっと彼女たちにはもう新しい未来があって、そして過去より未来の方がずっと強い絆をもたらしてくれるはずだから。
 男とはね、そこが違う。それがわかんなくて、犯罪者になっちゃったりするやつもいるから、気をつけないと。
 逆に、そうじゃない女の子はたいてい不幸になってしまうことも忘れてはならない。
 死んだ恋愛に取り縋っても仕方がない。
 腐臭が目立たないからよけい、恋愛の死体は厄介だ。
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にょろにょろ

2009年09月24日 09時49分27秒 | らくがき


 爽やかな朝だ。
 15km走ると水場がある。顔に水を浴びて、済まさなければならない電話を何本かかける。
 すると一人の女性がそこにやって来て水をすくい顔にぱしゃんと散らした。
 同じ水をぼくもかけたのに、彼女から散った水はやけに清冽で美しかった。
 こんな水はヴェラスケスの「セビリャの水売り」かイレーヌ・ジャコブがごくごくと飲み干したシーンくらいでしかお目にかかれない。
 同じ水なのに。
 彼女の浴びたのが水なら、ぼくのは、ジヒドロゲン・モノオキサイドだ。
 酸性雨の主成分で、個体のそれに触れていると皮膚に障害を起こし、末期癌患者の悪性腫瘍から検出され、気体になると温室効果ガスともなる、恐ろしい物質だ。
 こわい。
 ま、ジヒドロゲン(2つの水素)にモノオキサイド(1つの酸素)で、一酸化二水素、つまり要するに水なんだけどさ。
 彼女が去り、ぼくの電話も終わって、再びぼくは挑戦してみる。
 ジヒドロゲンモノオキサイドではなく、水になっていることを祈りつつ。
 ぱしゃんと。
 顔はゴルゴで。
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ビール

2009年09月23日 16時15分01秒 | 食べ物


 恵比寿で今日までビール祭り。
 外の会場でビールやら食べ物など楽しめるのだけれど、長蛇の列。
 行列が苦手なので麦酒記念館で琥珀エビス。
 うまい。
 痛いことはいや。苦い薬は飲みたくない。
 でも、あるとき、たとえば足の裏をマッサージしてその痛くて気持ちいい感覚に気づく。ビールの苦みがうまいと感じる。
 相反するはずの2つの感情が解け合うことの楽しさや豊かさに気づくと、ちょっぴり成長した気がする。


 「グラスが足らなけりゃ、俺はラッパ飲みでいいぜ?」
 広治郎が言ったが、正吉は厳しい顔で首を振った。
 ラッパ飲みなど絶対に許さないというのだ。
 「ビールってのは本来、麦芽とホップの香りを楽しむもんだ。ラッパ飲みなんて、香りのしねえ大量生産品に飼い慣らされた馬鹿のやることだ」
                                      竹内真「ビールボーイズ」
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どうだろう、これはOKか?

2009年09月22日 22時47分53秒 | らくがき


 用事があって秋葉原に行った。
 今時の秋葉原はなんだかすごいことになってる。
 メイドがいるのはわかっていたけれど、ほかにもコスプレ姿でビラをまいてる女の子、浴衣の女の子、ガチャピンの頭をはずして休憩しながらお弁当食べてる女の子。なんというか、町中文化祭という感じだ。
 でもこの日、ぼくの度肝を抜いた女の子は違う。めがねをかけていて、格好も地味だ。地図を片手に秋葉原を歩いている風情だった。ただ彼女が持っていた地図は日本総全図。そいつはちょっとスケール大きすぎるだろう。
 きみは武将か?
 秋葉原に日本統一用のグッズでも探しに来たのか?
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こんな風に走ってる

2009年09月22日 07時48分20秒 | らくがき


 容赦ない彼女はぼくの体を舐めるのが好きだった。
 あちこち全身舐めて、もう舐めるところがなくなった時、彼女は目を舐めさせろと言った。
 「眼球」
 大丈夫、コンタクトレンズ入れる人もいるくらいだし、痛くないはず、と。
 「どう?」舐めたあと彼女が尋ねた。
 「う~ん、痛くはないけれど、違和感はある。別に気持ちがいいものでもない」とぼくは言った。「で、きみは?」
 「しょっぱかった」
 そして彼女は満ち足りた顔でぼくの頭をぽんぽんと二度叩き、ぼくの手を握り、その手からこぼれた夢を敷き詰めて眠った。
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荒川水管橋

2009年09月21日 23時29分32秒 | らくがき


 足が攣る夢を見た翌朝、本当に足が攣っていた。ふくらはぎが痛くて、歩くのもいっぱいいっぱい。でも、自転車には乗れるだろう。
 こないだBBを掃除したら、ものすごく快適になった。なんでこんなとこにこんなにいろんなものが? ゴミやホコリ、落ち武者の腕とか、さまざまなものを吐き出し、グリス塗ったら新品みたい。ああ、初めてこの自転車に乗ったときはこんな感じだったんだ、と改めて実感する。
 気が付くと熊谷まで70km走ってる。どうしよう? 別に熊谷に用事はない。とりあえず近くにあったサティのフードコートでラーメンを食べる。ふと見上げると目の前が化粧品売り場。一度でも化粧品売り場に足を運んだ方ならご存じ、あそこにはね、ばっちり化粧したさまざまな女性が目を見張った顔の結構なアップ写真がたくさん飾られてる。
 ラーメンを食べ、顔を上げると目を見張った何人もの美人たちがこちらを見つめてる。
 落ち着かない。なるとを食べ、目を上げても状況は変わらない。メンマを食べ、顔を上げてもやはり彼女たちは目を見張ったまま、こちらを見つめている。刮目してぼくがラーメンを食べているところをにらんでる。こわいよ。
 なにか対抗しなくては、と考え、そうだ、こんな時こそゴルゴだ、と思う。思い切り眉間に皺を寄せた(これを股間に皺を寄せと言った女性をぼくは知っている)状態で、同じように目を見張ってみる。おお、ゴルゴだ。よくいらしてくれました、などと言ってみる。ゴルゴ対化粧品美女軍団。
 いい戦いだ。
 まあ、ほぼ100%無駄な戦いであることはわかってはいるんだけどね。
 ラーメンを食べ終わり、彼女たちとの冷たい戦争に終止符を打って、ぼくはまた自転車にまたがって家に帰るのであった。ときおり、ゴルゴの顔マネを取り入れながら。
 足は攣ったままだ。
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秀樹感激

2009年09月20日 07時10分38秒 | らくがき
 先日、突如状況開始となった「TCRホワイトニング作戦」。英語名「オペレーション・マイケル・ジャ」。
 TCR美白(TCRはぼくの自転車の型番)を目指し、一歩一歩努力して行こうという作戦である。
 今回のテーマは美白足。


 タイヤをヴィットリオのザッフィーロからルビノ・プロ2に変更。しかもオールホワイト。
 おお、いい感じではないか。
 なんだか、デビュー当時の西城秀樹を彷彿とさせる。
 漕ぎながら、「ローラー~」などと口ずさんでみたりすると効果的かも。
 何の効果だ?
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TOKYOセンチュリーライドARAKAWA2009

2009年09月19日 13時48分38秒 | らくがき


 今日は荒川センチュリーライド2009。泣きながら逃げ回る子どももいたから、ちょっと罪作りでもあった河童も参加だ。
 ローディーたちがわんさといる。走っていると一人に抜かれる。そのうち、もう一人に抜かれる。ところがぼくを抜いた人たちが、ちょっとペースのいい人の後ろについて離れていかない。ぼくもそこにつく。誰かが提案したわけでもないのに、4人でトレインを組んで走ることになる。対向車があるからこっち寄るよ、先頭の手合図がパパパパと全員に伝わってくる。そこに穴があるよ、左の人差し指で地面を指し示すと、パパパパと全員が流れ作業で手合図。
 初めて会って、顔も名前も知らない4人に流れるこの一体感はなに? ああ、ぼくたち4人は今ATフィールドを中和し合ってる。荒川河川敷でミニマム人類補完計画。
 このまま別れてしまうのが惜しい。できたら、4人でアイドルデビューなどしてみたい。「グループ名はリーダーの生まれ年からサーティーナイナーズっていうのはど?」
「ぼくがリーダー?」なぜかリーダーに推されて戸惑うぼく。「じゃ、いわゆる「スマップで言うところの中居くん」的立ち居振る舞いを求められるわけかい」
 まあ、でも、悪くない。フォーリーブスの後釜(もうすでに前釜の影さえ存在しないが)的ポジションを狙った昭和歌謡で勝負だ。
 だが待てよ。楽屋で横柄な態度でたばこをすってる和田アキ子などにペコペコ頭を下げたりしなくてはならなそうで、それはかなりブルー。3人には申し訳ないが、やはりアイドルデビューは遠慮したい。
 そんな風にぼくたちは一言も言葉を交わすことなく、15kmほど走ってバラバラに。
 アイドルへの道は遠くて峻険だ。
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利根川

2009年09月18日 13時36分52秒 | らくがき


 おれおれ詐欺をやってみる。
 「もしもし、おれおれ」受話器の向こうに緊張感が走るのが感じられる。
 「すごい」なぜか感動されるぼく。「おれおれ詐欺ですか」
 「ええ、そうです」
 「エクスパックを利用したものや還付金詐欺など、手口がこれだけ多様化している中で、なぜあえておれおれ詐欺を?」
 「ただ古いからというだけで一顧だにされない風潮というものはいかがなものかと思いまして」
 「つまり、プロテストとしてのおれおれ詐欺?」落ち着いた男性の声が言う。「そんな理解でよろしいのでしょうか?」
 「そうです。その一方で単なるしきたりを伝統という名で覆い隠すようなことにも異議を唱えたいと思っております」
 「要するに、古いからだめ、古いからいい、ということではなく、内容をよく吟味し考える必要があるというお考えで?」
 「まさしくその通りです」
 「で、わたしはあなたの何役でしょうか?」
 「父親役でお願い致します」
 「なるほど。短い間ですが、あなたのような息子を持ったことは私の誇りです」
 「ありがとうございます」
 「では、失礼します」
 「あ、待って下さい」ぼくは慌てて引き留める。「お体、大事になさって下さい。父さん」
 受話器を置き、窓の外に連なる山塊を眺め、ため息を一つついて、呟く。
 「この連休、墓参りに行こうかな」
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カメパーマ

2009年09月17日 04時09分24秒 | らくがき


 なぜ、「カメ」なんだろう。
 なかなか完成しないパーマネントなのか。
 それともメタファーとしてのパーマ?
 それならばパーマはかかっていない。
 しかし、パーマをかけずに、かつパーマ的なものを求めて美容院に行く人は少ないだろう。
 詩的パーマか。
 ぼくは今までパーマをかけたことがないけれど、もし、かけようと一大決心をしたなら、たぶんここに赴く。
 「すみません、カメパーマをよろしく」
 おお、男らしいかもしれない。
 男らしさはカメパーマか。
 雄々しく塗るUVケアではなく。
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小田原

2009年09月16日 16時09分09秒 | 観光
 本を読みに熱海に行った帰り、小田原で途中下車。熱海からそのまま東海道線で東京へ行くよりも、小田原から湘南新宿ラインで池袋へ出る方が勝手がいいし。
 小田原の街を歩くのは初めてかもしれない。なんだか、すごく居心地のいい街。手の届く歴史の香りが街に充満してる。その香りと雰囲気、たたずまいを愛でながら海へ。
 小田原の人のソウルフードは干物だ。海に近づくにつれ、家々の軒先に干物が干してある。こらー、などと箒を振り回しながら、干物をくわえた猫を追い回すおじさんが背景として必須。


 こんな豪邸でも、やはり干物は欠かせない。もっともこの家は鈴廣の関係なんだろうけれど。


 助けを求めている風。

 いや、いいところだった、小田原。
 それにしても、歴史の香りがどうたらこうたら言いながら、写真はこれかよ。
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