毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

2020年の雪遊び2

2020年03月11日 19時26分12秒 | 観光

高崎からJR上越線で水上へ、さらに乗り継いで土合駅着。日本一のもぐら駅というだけあって、駅の外に出るにはまず遠近法のお手本のような462段の階段を登らなければなりません。


登った先にはこのような看板が。そうです、今回雪遊びに選んだ場所は谷川岳。谷川岳というと、遭難者数でギネスに載っているとか、かつてロープで宙づりになったまま亡くなった遭難者の死体回収に自衛隊の狙撃部隊が出動したとか、なんだか怖いイメージがあるのですが、一ノ倉沢をロープで登ろうとか思わずに、ロープウェイを使えば、楽しい山です(ところどころ急登があったりするけれども)。


 冬の谷川岳には登山道などありません。はえてる木を雪が覆ってしまうので、斜面全部が登山道。どしどし登ります。


 でも、積雪の中、膝まで埋まりながら進むのは大変疲れるので、だいたい前を歩いた人の足跡を追います。雪の中を歩くのは本当に楽しい。あの重い靴に12本の爪のついたアイゼン装着してサクサク登ります。天気は奇跡的に晴れていて、もう何も言うことありません。


肩の小屋、道標にたどり着くと、頂上はもうすぐそこ。青空に道標が映えます。


山頂トマの耳到着。なんか好きなんですよねえ、谷川岳。これで4度目です。冬3度、夏1回。夏も美しいけれど、でも、ぼくは断然冬の谷川岳が好き。ほら、前世犬だから。


下りで見つけた「谷川岳ちっちゃいものクラブ」。ぼくね「おじゃる丸」に出てくる電ボのモノマネ超上手なんです、そう言えば。さあ、雪も青空も全部いっぱいいっぱい楽しんだから、東京に帰ります。また来るね、谷川岳。


高崎発平塚行きの湘南新宿ライングリーン車の1席は、そんなわけで居酒屋グリーン車と化します。一杯やりながら、旅の思い出に包まれて電車は南に向かいます。もう一度くらい今シーズン雪山登りたいな、と思いつつ。

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2020年の雪遊び 1

2020年03月08日 20時59分36秒 | 観光
 たぶん前世が犬だったせいなのか、雪が大好き。雪と戯れたい、いやなんなら雪そのものになって積もってみたくさえある。そんな犬。いや、今は人間。ワン! だから人間だって。
 ところがですよ、豈図らんやですよ、暖冬なんですよ、今シーズン。雪なかったんです。せめて一度くらい雪と戯れたい。そんな思いがつのって、雪を求めて北へ。金曜日、18時29分池袋発の湘南新宿ラインにおれは乗るんだと決意を固めて仕事に行きました。仕事のあとそのまま行こうと思ったので登山靴で出勤です。

 3000m級の雪山大丈夫登山靴なので、片足約1kgあります。これ履いて出勤してもですね、ぼく、職場でバカ認定されているので誰も咎めません、驚きすらしません。ああ、あのバカ、またどっか行くんだな程度のリアクション。誇っていいのか、よくわかりませんが、そんな感じで楽しく働いているのでまあOKかな、と。
 そんな定時の17時半にあがるつもり満々だったわたくしにまさかの残業要請。大急ぎで片付けて住所的には新宿区大久保の職場を出たのが18時10分。あの靴をはいてひたすら走ります。走る靴ではないんです。片足1kg、大リーグ養成ギブス的な靴なんです。在りし日の空手の人が履いてた鉄下駄みたいなものなんです。今蹴りを入れたら誰にも負けないと自負できるほどのソールの硬さですから、靴音も大きいです。でかい靴にでかい靴音。その日居合わせた方々、びっくりさせてごめんなさい。ぼくも必死なんです。

 そして驚いたことに無事予定通り18時29分池袋発の湘南新宿ラインに乗り高崎へ(ええ、もちろん池袋駅構内にもでかい靴音響かせましたよ、そりゃ)。まずはここで一泊です。温泉のあるホテルだったので、温泉に入り、明日雪遊びをする山に想いを馳せます。


明日はあの山に登るんだ。
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第23回岡本太郎現代芸術賞

2020年03月03日 22時54分55秒 | 観光
川崎市岡本太郎美術館で第23回岡本太郎現代芸術賞展。野々上聡人さんの受賞作品。あまりにも自分の好きなものに囲繞されると泣いてしまうという体験をしました。たまに映画でもあります。「バーフバリ」とか。涙ぐみながら、死生観の違いむき出しな造形の中で、まったく方向が違う映画「ミッドサマー」を思い起こしていました。ぼくの中にまだ住んでいるであろう、旧石器時代の人間、縄文時代の人間、連綿とした人間の総体の歴史が折りたたまれて、自分の中にある。そうした自分の内なる他者が実は、自分自身であることに強く思いを馳せた瞬間でありました。









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