毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

横浜ウォーカー3

2009年07月20日 18時17分57秒 | 観光
 山下公園から元町へ。
 東京で言うと表参道から原宿という感じだろうか。


 他の街だと青っぽい制服のおじさんが交通整理をしているんだけれど、ここは交差点ごとにこのような女の子たちが立ってる。これは斬新。商店街の人たちが寄り合いで、「やっぱ差別化じゃん」などと横浜弁で女子起用を決定したのであろうか。
 元町から今度は中華街。


 関帝廟の方が有名なんだろうけれど、あそこは行ったことがあるから、今日は「媽祖廟」へ。「まそびょう」と読みます。28歳のとき、父が船で行方不明になって悲嘆して仙人になったとか、父を捜しに船で出かけて遭難したとかの伝承がある。28歳の娘にしては、ちょっとファザコンすぎやしないか、それ? ま、親孝行と嘉しておきたい。それにしても父が船で遭難し、自分も船で遭難した彼女が船の守り神になるというのは面白い発想だと思う。


 中国版絵馬。日本の寺院がどちらかというとくすんだ色で渋みを出しているのに対して、全体的に色味が鮮やか。


 キティちゃんがパンダに食われてんじゃないか、というキティちゃん着ぐるみモデル。これいろんなご当地着ぐるみがあるんだけれど、これはやっぱり食われてる感ある。
 ま、そんなこんなでここから伊勢佐木町へ行って、青江美奈の「あん、あん」がどんな街なのか見学した。伊勢崎モールを見てて、これのどこが? と疑問だったのだけれど、一本道を外れると歓楽街になっていた。アジア系のきれいな女の子が昼間なのに、一人立っていた。横浜もたぶん、黄金町や寿町へ行くともっとディープな世界があるのかもしれないけれど、どうせカメラを向けることもできずにすごすご引き返してくるのが目に見えているので、ここで退散。読みたい本があったから、桜木町から東海道線や湘南新宿ラインを使わず延々京浜東北線で帰る。田端までほぼ1時間。乗りであり。
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横浜ウォーカー2

2009年07月17日 21時14分31秒 | 観光

 幕張とか横浜のこの辺とか、結局おんなじような景色の中、パシフィコ横浜の前を通って赤レンガへ。この日はパシフィコでコスプレの大会があったらしく、普段見ないような服装と髪の色をした人たちがわんさかいた。亜麻色はあっても、青い髪は普段見ないよね。でも、ぼくは、実は「亜麻色」って何色なのか知らない。
 停まっているバスは「あかいくつ」号。昔、ここに女の子と二人でやって来た時、ちょうど全国物産展をこの広場でやっていた。いろんなのを買い食い買い飲みして二人でニコニコしていたのに、イナゴの佃煮を嬉しそうに買ったら思い切り引かれた。妻もバッタなんて食べるなんて(イナゴだよ、バッタじゃないんだ)信じられないと言うが、蜘蛛を食うきみに言われたくない。


 なにやらかけ声がするので振り向くと子どもたちが運河でボートの訓練。
 子どもの一生懸命感って、大人を振り向かせるに十分値する。一生懸命ボートを漕ぐ子どもたち。一生懸命走っている子どもたち。一生懸命粘土細工に没頭する子どもたち。ちょっと想像してみて、どれもいい。一生懸命立派な区議会議員になるために選挙のときに妻ともども回れるよう自転車に乗る練習をしている子どもたちとか、そういうわれわれが抱く「子どもたち観」をくつがえしてくれるような子どもたちなんかも、なんだか応援したいくらいだ。彦星を暗殺するために、一生懸命、三ヶ月を研ぎ澄ませてる子どもたち、とか。

 いつの間にかできていた象の鼻とかを通り、山下公園へ。
 ああ、懐かしいねえ。来たよ、ここ。なんだか、とりあえずデートに横浜に来るっていうのは、たぶん、大阪市の人間がデートで神戸に行くような感じなのかもしれない。その半端な距離感でありながら、自分のテリトリー外の不思議な感じ。だって、東京北部の人間にとって、横浜は遠いよ、半端に。そのくせ鎌倉まで行くのであればリュック背負っても不思議はないんだけれど、横浜だとそういうわけにもいかなくて、みたいなそんな距離感(大阪の人だと鎌倉の距離感ってどこだ、明石か、あ、そうか京都か、まさに。でも神戸と京都って同じくらいじゃないのか。すみません、大阪換算できませんでした)。


 山下公園横の横浜ニューグランドホテル。ナポリタンスパゲッティの日本発祥の地。でも、さすがにここではケチャップではなく、トマトソースを使ったソースで提供していたという。ケチャップってドイツ系アメリカ人のハインツくんが発明したわけで、イタリアンじゃなくてアメリカンだもんね。前に神戸のジャズクラブでパスタを頼んだら、ケチャップの味がしてびっくりした。で、ああそうか、アメリカンだからか、と。なら、タバスコなんか出てきてもいいかな。
 ここのレストランに若い頃背伸びして入ったことがあった。でもね、ぼくは思うんだけれど、ほとんどすべてのことは模倣から始まるわけで、紳士ぶったり、インテリぶったりしているうちに、それがいつの間にか身に付くようになって大人になっていくんじゃないか、と思う。毎週、週末ノーパンで自転車乗ってる人間に紳士とか言われたくねえよという意見があるのはわかってるよ。


 横浜ポートタワー。
 びっくりした。リニューアルしてんじゃん!
 ぼくが行った頃(前世紀だよ、もちろん、それも90年代とかじゃなく)には、なんだかあか抜けない、どうにもならないような施設だった。凡庸が作った料理を退屈が運んで来るようなレストランで食事をした覚えが二、三回ある。

 神奈川県に住んでいる彼女に誘われて横浜に行ったのに、彼女は横浜を知らず、ぼくは同じ県なんだから、彼女がコーディネートしてくれるんだろう、と何も知らないまま、横浜に出かけた。毎日ひげ剃りなんかしなくても、ぼくのあごがまだきれいだった頃、親と中華街に行ったことはあったけれど、それ以外では初めての横浜。山下公園でこの先どうしようかと二人とも途方にくれてしまった時、なんだか楽しくなってしまったのを覚えてる。だって、何も知らない二人がここにいるってすごいじゃないか! ぼくたちは、歩く一歩ごとに新しいものを下準備も何もなく感じられる。
 「ねえ、あそこに気取ったホテルがあるから、懲らしめのためにもそこで夕飯食べよう」
 なんだか知らないけれど、彼女は大笑いした。
 それ以後、その言葉は彼女の中に長く残っていて、笑いとともに、「いったい何をこらしめたかったの」と突っ込まれることも何回かあった。照れ笑いで、ヘヘ、何だろうって言ってたけど、でも、実は、ぼくはいまだに何をこらしめたかったのかわかっていない。懲らしめたいって、強いて言えば、「全体的に」だ。
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横浜ウォーカー1

2009年07月15日 17時58分00秒 | 観光
 それにしても勝てません、横浜Fマリノス。
 行くたびにがっかりするのですが、考えてみたら横浜に行っても横浜観光ってしていない。ブログタイトルが「毎日が観光」なのに、だ。そこで今回はサッカー抜き、横浜ウォーカー2009ということで。
 サッカー抜きとはいえ、とりあえず新高島で下車。


 新高島駅ホーム。
 駅を出ると、なんというか小台場(お台場のミニチュア版ということで)。町のほとんどが工事中。
 すべてが新しくてピカピカしていて、なんとなくゴージャスで薄っぺらな印象。
 ぼくのような下町育ちの人間には、どうしたって路地が必要で、このような新しい町には馴染めません。


 マリノスタウンで練習を少し見て、トリコロールONEでグッズを買ってチームに貢献。でも、勝てないんだよなあ。こんなに立派な施設があるのに。大宮なんてね、河川敷だよ、普通の。こないだ自転車で荒川走ってて羽倉橋近くで大宮の人たちが練習しているのを見た。普通に藤本やマトや波戸が河川敷のグラウンドにいてびっくりしたよ。あの練習場じゃ中澤、行かないよな。
 キーパー練習のために松永がシュートしているんだけれど、これがなかなか威力があってすごい。


 マリノスタウンに接続しているローソンでお弁当とビールを買って、近くの臨港パークへ。最近外でご飯を食べることが多いんだけれど、いやあ、いいねえ。気持ちがいい。寝っ転がると空が広い。
 腹ごしらえもできたし、ビールも飲んだし、海沿いを山下公園まで行って、伊勢佐木町から馬車道まで戻って来ようという全長およそ10kmの横浜ウォーカー2009。自転車だったらあっという間なのにな。

 続きは横浜ウォーカー2で。
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彩湖

2009年07月14日 13時55分04秒 | 観光


 ここまでやって来て、朝ご飯か昼ご飯を食べる。
 往復50km、ちょっとそこまで飯食いに行く感じ。
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2009年07月11日 19時22分01秒 | らくがき
 揺れる水筒を押さえながら、頬を上気させた少年が走ってくる。
 夏は人によっては不快で仕方のない季節かもしれないけれど、心の中で虫取り網を振り回しているぼくのような人間には楽しい季節だ。
 すべすべした丸い石が湿ったり乾いたりしながら、夏の日が過ぎてゆく。
 ぼくは、いつか二人で眺めた夏の夕暮れを思い出す。その夕べの悲しいまでの美しさは、世界が悲劇的であることをぼくたちに証明しているかのように思われた。世界が悲劇的だから、人の世は悲劇なんだ。でも、人生が悲劇なのに、他人の人生が喜劇なのはとても悲しい皮肉だ。ぼくたちは、どんなに深刻になろうとも、喜劇にしかなり得ない。
 夜の途中に鉄橋があった。ぼくたちはそこで抱き合って、少し泣いた。




 そして、また、夏が来た。
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高尾山2

2009年07月10日 15時28分30秒 | 観光
 山頂で食べようと京王線のホームでおにぎりを買ったんだけれど、意外に早く山頂に着いてしまって、まだお腹も空いてない。かといって、このまま下山して駅前でおにぎり食べるのも。
 そんなわけで、城山を経由して相模湖まで歩いて、湖畔で食べることに。歩いているうちに、ふと、デジャビュに襲われる。いや、デジャビュじゃない、本当にここ来たことあった。小学校卒業直前、くうちゃんと、ちゃんけとあんまと4人でこの行程を辿ったことがあった。あの頃はこんなに早く登ることなんかできなくて、夕暮れを迎え、途中われわれはずいぶん心細い気持ちにおちいったものだった。あの気持ちがなんだかとても懐かしい。みんな今どうしてるんだろう?


 登山リュックなんか用意してなかったので、テニスバッグにカメラ突っ込んでやって来てしまった。おまけに靴もスニーカー。これはいけませんでした。滑る上に、下りでつま先を痛めてしまった。


 弁天橋。別にスルーしてもよかったんだけれど、橋まで降りてまた登った。なんだか降りたり登ったりすることが全然苦痛じゃなくなってしまった。もっと登りたいとドMな感情。不思議だ。


 相模湖着。
 ここから湖畔を半周して、少々賑わう観光地に出る。手こぎボート大人3人まで1時間2000円。高い! 足こぎボート30分1500円! なんだ、ここは。
 普通にさびれていて、いい雰囲気なんだけれど、いかんせん、さびれるだけの理由はあるな。近くにあるさがみ湖ピクニックランドもそんな感じ。名称変わったらしいけれど。
 ピクニックランドとか秩父のミューズパークとか夏に行きたいところはいっぱいあるんだけれどもなかなか難しいところだ。
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高尾山1

2009年07月08日 19時47分27秒 | 観光
 電車のドアが開くと、車内の冷房を押しのけて夏の空気が身をよじりながら入ってくる。
 いつからか、嫌いな夏が待ち遠しくなっていた。
 自転車に乗って知った自分の身体の不思議さ。
 初めはハンガーノック。それから、松姫峠を登っていた時の、寒さ、ひもじさ、眠さなどを味わったあと、「遭難」という言葉が浮かんだ瞬間の身体の振る舞い。「先生! まだぼくたち頑張れるよ」と体中の細胞ひとつひとつが活性化して、なんだか三十人三十一脚に再び取り組む決意を見せた生徒たちと教師の感動的な場面を峠に登る途中で一人芝居したようなあの振る舞い。
 自分の身体なのに、自分の意思や思いとはまったく別の原理で動いている身体。ああ、それから秩父の山を登った時もそれを感じた。耳の奥でトクトクと打ち続ける脈、体の熱さ、水源はどこなのか不思議なほどの汗、動かそうにも動かない身体。その時の身体は、ぼくにとって他人だった。
 何が効いているのかわからないけれど、この間体脂肪計が9%を指した。翌朝11%に戻っていたので、定着できないけれど、これも意外だった。意図的に落とそうと思っていたわけではなかったし、去年と同じ生活だったのに(去年は14%くらいをうろうろしてた)。
 身体が不思議で今、ぼくはぼくの身体に夢中だ。こんな身近に面白いものがあるなんて。
 あいにく前日は雨。自転車に乗れなかったので、京王線に乗って手頃な高尾山へ。


 鞍馬から貴船神社に至る木の根道のような登山道。
 身体の不思議を味わうには、追いこまないと。自分の限界に近いであろうスピードで登る。汗だくだく、息もはあはあ、だけれど、秩父の山を自転車で登るほど追いこめない。自転車はある程度頑張らないと転ぶから辛くてもペダルを踏むけれど、歩いて登る場合、辛いと自然にセーブしてしまう。いわばじっと息をとめて自殺しようとしている人に似ている。誰かに首を絞めてもらうか、首をつるか、あるいはビニール袋をかぶるなどしないとなかなか窒息できない。それと同じだ。後ろから鬼コーチが追いかけてくるとか、ゴールでタイムを計ってる鬼コーチ(鬼コーチだらけだ)がいないと、自然にゆるめてしまうのは、ぼくが一度も運動部に所属したことがなく、フィジカルの向上など頭の隅にさえ浮かんだことのない人生を歩んでいたからかもしれない。
 それでも高尾山の山頂まで38分。たぶん速い人は信じられないくらい速く登れるんだろう。標準登山タイムは90分ということなので、初チャレンジとしてはまあまあかな。
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海亀

2009年07月01日 23時41分03秒 | 観光


 卵産む海亀の背に飛び乗って手榴弾のピン抜けば朝焼け  穂村弘
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目白

2009年07月01日 13時44分41秒 | 観光












岡 東京の第4学区(注・旧学校群制度による板橋区、北区、豊島区、文京区)において目白というのは圧倒的なブランド価値のある土地だからね。
小田嶋 目白に住んでいるんですよ、と女の子に言われただけで、えっ、目白だったのか、なんて。顔を知っているはずなのに、その顔が違って見えてくる。
岡 それこそがブランド。(岡康道/小田嶋隆「人生2割がちょうどよい」)
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