ミュンヘンの中心街からほど近い場所には広大なイギリス式庭園が広がり市の中心から
北に向かって伸びています。
広い庭園の中を犬を連れた人々がゆったりと散歩する姿をよく見かけました。
この広大な庭園には娘家族と何度となく出かけるチャンスがありました。
あまりに広いため一度では見ることが出来ずその後数回出かけています。
庭園の広さはなんとニューヨークのセントラルパークよりも広く、総面積が373ヘクタールもあり
市街地にあるものとしては世界最大の公園に数えられています。
庭園の中にはビヤガーデンもあり、暑い夏の日には大きな木の下でビールを楽しむ人もいっぱい。
7月の半ば過ぎには娘家族とこの庭園の中のビヤガーデンにも出かけました。
庭園の中には五階建てのこんな中国の塔も建っていて、塔の下や建物の中にもビールを楽しむ
人々の姿が、、、
夏場のミュンヘンはまさにビール天国です。
観光客を乗せて園内を優雅に走る馬車、、、
次に出かけた時はちょっと曇り空、、、次第に雨になりそうで広い園内を横目で見て戻りました。
次に訪れた時は気持ちの良い快晴の日で暑いぐらいでしたが、木陰の緑の中でランチを食べたり
広い園内をウォーキングしたり、、、
遠くに二つの塔を持つフラウエン教会が見えています。
この広大な庭園は、もとはヴィッテルスバッハ家の狩猟の場でもあったとか。
そしてこの庭園は人工的に作られたものだということです。
丘の上にはこんな円形神殿もありましたが、この丘も実は作ったものだとか。
もともとは軍隊の練兵場だったのが始まりで、改修と拡張工事でどんどん広がっていったようです。
広大な庭園内にはこんな川が流れていて、海のないミュンヘン市民はここで水泳をしたり
日光浴をしたり、、、
後で知ったのですが、この辺りはヌードで日光浴することが許された場所で、ヌードが許可された
ことが大々的に報道され、イギリス庭園が世界的に有名になるきっかけとなったとか。
確かにこの日もあちこちでヌード姿を目にしちょっとびっくりしました。
大きな楡の木の下を緩やかに川が流れ、その下で気持ちよさそうに日光欲する人々。
どこまでもおおらかなミュンヘン市民です。
最後にもう一度この庭園に出かけたのは、広大な庭園の一角には日本庭園があり茶室もあると
ガイドブックで知り、この日は一人で出かけました。
地図を頼りに行ったのですがどうしてもわからず戻ろうかとも思ったのですが、日本の茶室を
見たさに人に尋ね尋ねやっとたどり着いた場所がここでした。
確かに池の向こうに茶室らしきものが見えます。
さらに近づいてみると茶室は池の中の島に建てられており、手前には大きな石に「茶室 閑松庵」
の名がありました。
ドイツ、ミュンヘンにも日本の茶室がある、、、、なぜかそれだけで感激でした。
この茶室は1972年4月、ミュンヘンオリンピック開催を記念してイギリス庭園の南端に日本庭園
とこの茶室が建設されたのだそうです。
なおこの茶室は、裏千家がバイエルン州政府に寄贈したものだそうです。
この日は偶然にもミュンヘン市内の小学生が社会科の勉強の為でしょうか見学に来ていました。
そして一人ひとり一枚づつカードらしきものを持っていて、そのカードをちょっとのぞかせて
もらうと、、、、なんと「水」とか「山」とか「川」などと書かれたものでした。
ここで日本文化のお勉強だったようで、脇で見ていてちょっと嬉しくなりました。
夏場はここで日本人会が開催され夏祭りらしきものもあるようでした。
ご覧いただきありがとうございました。
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