ちょっと風の強い午後、河原で古い木の上に止まっている鳥がいました。
今までに出会ったことのない鳥でしたが、あとでモズと分かりました。
モズは今回が初撮りです。
モズというと秋に高い木の上で甲高い声で鳴く鳥と思っていたのですが
今の季節にも出会えるんですね。
これは発見でした。
こうしてみるとけっこう可愛い顔をしているなと思ったのですが、意外にどうして
かなり特徴のある鳥と分かりました。
モズは百舌とも書くようですが、どうやらモズは百の鳥の鳴き声を真似するのが
うまいらしくこの字が書かれているようです。
それによく見るとクチバシは鋭く尖り、その先端はカギ状に曲がっています。
スズメ目 モズ科 ですが、生態的には、ワシやタカなどの猛禽類に近いのだそうです。
やっぱり鳥も顔だけじゃ分かりませんね。(笑)
モズはまた『はやにえ』という習性があるらしいいのです。
これも初めて知ったのですが、モズは捉えた獲物をすぐには食べずに、いったん
有刺鉄線や木の枝などに刺したり、はさんだりして後で食べるのだそうです。
おかしな習性ですね。
どうしてこんなことをするのか諸説あるらしいのですが、一つはエサ不足の冬に備えた貯食。
そして枝などに刺した方がクチバシで引き裂くのに便利だからだとか。
獲物をとる方法もけっこう乱暴で、樹上などの高所から地表の獲物を探して襲いかかり、
再び樹上に戻り捕えた獲物を食べるらしいのです。
なんだか顔に似合わず獰猛ですね。
あんまり悪口を並べたので、モズさんに後を向かれてしまいました。(笑)
水辺の茂みの近くで尻尾を忙しげに上下させて歩いていたのはキセキレイでした。
胸の黄色が鮮やかです。
羽根をいっぱい膨らませているのでしょうか?
ちょっと丸々としているところが可愛いですね。
今までにセグロセキレイやハクセキレイなどは見ていますが、キセキレイは初めてです。
セキレイの中でも数が少ないようで出会えたのはラッキーでした。
キセキレイはどうやら水辺が好きらしく行ったり来たり、、、、
でも草や枝が邪魔してよく見えません。
もっと外に出てきて、、、
と思っているとチョコチョコと茂みから出てきて姿を見せてくれました。
のどの下が白いのでどうやらこの子は女の子のようです。
そう思うせいか目元も何となくやさしい。
綺麗な後ろの羽をみたいなと思っていたら、うまい具合に歩き出しました。
後ろ姿はいたってスマートなんですね。
横から見るとかなりおデブちゃんに見えたのですが、、、、
スズメ目 セキレイ科 なので大きさはやっぱりスズメぐらいでしょうか。
水辺からの急な風に白い胸毛が寒そうに揺れています。
冬の寒さに精一杯羽根を広げて耐えているんでしょうか?
そうしている間も始終尾を上下に動かしています。
こんな習性があるので「石たたき」「庭たたき」などの異名を持っているようです。
キセキレイは北海道では夏鳥、南西諸島では冬鳥、その他では留鳥、または漂鳥
ということなので、また出会えそうですが、モズもキセキレイも今回初撮りでした。
次はどんな野鳥に出会えるかちょっと楽しみです。