坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

沈まぬ太陽

2011年02月13日 | 坊主の家計簿
 今日の仕事は早朝に一件。後は午後から。なので、早朝の仕事が終わって再び布団に潜り込む。寒い、っちゅうねん。
 布団に潜り込んでiPhoneで遊ぶ。娘はまだ寝てる。
 ママは咳コンコン。風邪みたい。
 10時ぐらいに娘、ようやく眼が覚める。
 娘、寝る時はママと一緒なんだが、起きる時は一人。ママは家事があるのでとっとと起きているし、私も仕事でだいたいの場合は起きている(除く休日)。
 今日は、目が覚めたら「パパ発見!」。娘、なんか楽しそうにケタケタ笑い。起きた瞬間は少し愚図ったのだが、私が「もう少し寝るか?」なんぞとトントンしたりしてらた、起きたのだが、なんか布団を被ったり。私が布団をめくるとケタケタ笑う。朝から御機嫌な娘。私もムチャ嬉しく、楽しい朝。

 昨日は大阪も、『大阪にしたら』という限定付きなんだが、大雪。寺での仕事以外に依頼された遠方の仕事があったので少し焦る。場所は大阪郊外の住宅地。地図でしか見た事がないので、どんな所か解らない。
 寺での仕事が終わって、ツイッターで情報集め。何やら住宅地では雪に慣れていない大阪らしく、立ち往生した車なんぞの情報も。「ヤバイかも知れん。。。」と、2時間30分前に出る。まあ、放っといても2時間前には出る予定だったのだが、念のために出来るだけ早く移動し始める。依頼された仕事なので遅刻したらシャレにならん。自分の所ならばそれまでのつき合いや、これからのつき合いもあるけど、依頼されて初めて行って、多分今後行く事がない所だろうし。
 2時間30分前に出て、結局30分ちょいで到着(笑)
 いや~、昨日、祝日だったのね。事故もなかったので渋滞もなく30分ちょいで到着。「いや~、良かった良かった」なんだが、ヒマ。まあ、いつもの事なんだが。
 食事して、近所にあったブックオフへ。そのブックオフから何も無ければ10分以内で到着出来る距離だったのだが、完全に住宅街の道の入るし、少し山手なので用心して1時間の予定を組んでブックオフで時間を潰す。
 
 ブックオフも久しぶりの気がする。久しぶり、っちゅうても数ヶ月振りなんだろうが。そんなに経ってないかな?まあ、でも、久しぶり。まずは宗教100円コーナーに行って、次は宗教のコーナーに行って面白そうな本を探すがイマイチ。タマに奇跡的な本が100円コーナーで売られてたりするし。『米沢英雄著作集』なんぞも全巻揃いではなかったが、ブックオフで100円で売られてたぞ。
 今回は特に収穫なし。NHKのシルクロードの本が多分全巻揃いで一冊100円で売られていたのが気になったのだが、まあ、読まんやろうし。NHKのオンデマンドで配信してたかどうか憶えてないが、まあ、図書館に行けば映像であるし。なので、辞め。
 トイレも借りたいし、何か買おうと探してたら、『利権』の本があったので、なんとなく買う。もう一冊、読んだかどうか忘れたが、「忘れたし、なんとなくしか憶えてない。っちゅう事は買っとけ」っちゅう事で井沢氏の『穢れと茶碗』を買う。あ、そうか『逆説の日本史』の方で読んだのか。まあ、ええわ。さっさと読めそうな本やし。

 帰宅して利権の本を少し読む。大阪モロですし。なんかで諸々読んだりしたので別に目新しい事もなく読んでて、少しiPhone検索。面白そうなルポの本があったので、夜遅くまで開いている本屋に買いに行く。

 森功『と銀行』。解放同盟飛鳥支部長だった小西氏のルポ。三和銀行の淡路支店の担当だった人、小西氏と関係が深かった人の取材を通じて『小西邦彦』という人間に迫った素晴らしいルポ。22時ぐらいから読み始めて、途中シャワー浴びる時間を除いて一気に読む。ムチャ、面白い。
 「面白い」と言っては失礼か。でも、一気に読めた。
 
 著者の『森功』という方の本を読んだのは初めてだったのだが、素晴らしい。なんせ、今日、許永中氏について書かれた本も買いに行って読んでたし。

 今日は、ママが咳コンコン。以前に救急車で運ばれた事もあるので、今日はなんとなく飲みに行きたい気分だったのだが、辞め。辞めて読書。
 眼が疲れる。。。昨晩300ページオーバーの本を一気に読んだし、今日も結構読んだので眼が。。。眼もだが、脳味噌もお疲れ気味だったので、昨日録画しておいた『沈まぬ太陽』を見る。

 『沈まぬ太陽』。頑固もんの渡辺謙演じる主人公と、弱さ故に魂を売ってしまった三浦友和演じる主人公の友人を中心にした、日本航空をモデルにした映画。
 なんか、悪意に満ちとるのぉ。。。三浦友和演じる人物が少し可哀想になる。まあ、主人公との対比で安っぽい映画や小説にありがちな作りなんだろう。なんじゃかんじゃいいつつ、全部見てしまったのだが。。。
 
 けど、ラストシーンの渡辺謙演じる主人公がアフリカの大地で夕日を見ながらの独白は結構気に入った。夕日の『沈まぬ太陽』が全ての生活にいそしむ人たちを優しく包み込んでいる、みたいな独白が。なんか、原作が少しだけ読みたくなった。けど、まあ、読まんやろうけど。
 「夕日が全ての人を優しく包み込む」みたいなセリフだったのかどうかは確かではないのだが、個人的心象として。非常に共感出来る。

 森功『と銀行』で読む小西邦彦氏。当然、ひとつのルポである。しかも取材範囲も限られているのだが、でも、報道等で伝え聞く小西邦彦氏のイメージとは違う。
 利権の中で被害者としての三和銀行、というイメージと全然違って来る。それを三和銀行の支店長まで勤めた社員が語っている。

 今日は、森功『許永中 日本の闇を背負い続けた男』を120ページちょい読む。

 
 全く話が変わるのだが、最近にしては珍しく2日続けての本屋通い。いや~、世の中には色んな意見があるのぉ。。。
 本に関して『電子書籍』なんぞがある。当然、便利なんだが、全てが電子書籍になるわけもない。まあ、なるには100年以上かかるだろう。ラジオが出来ても新聞は無くならない。テレビが出来てもラジオは無くならない。ネットが出来てもテレビは無くならない。なくなるわけもない。
 ただ、え~。。。ネットで『違法』なんだが、諸々のダウンロードのサイトもあるし、ユーチューブで曲も聴けたりする時代。CDよりもレコードを売り出した方がエエと思ったりもするのだが。「レコードの音がホンマもんで、音楽はデーターやない」なんぞと。データーやったらコピーし放題やし。

 あ、電子書籍賛成派もいれば、電子書籍反対派もいるだろう。まあ、それぞれの思い入れの違いだったりするのだろう。便利なのは電子書籍なんだろうが、『本』という今までのデーターだけではない『本』というイメージを大事にしはる人にとっては電子書籍よりも『本』が大事なんだろうし。まあ、私だって、金が無くて『本』で買えなくてコピーした本を、金が出来たら『本』で買いたいと思ってしまうのであって。。。まあ、それぞれの思い入れの違いでんな。

 私の意見だけが決して『正しい』わけでもなく、それはそれぞれの立場からの見方によってかわって来る。まあ、議論が浅いか深いか、の問題もあるが、それだって、その人なり。
 小西氏に対して「こんな悪いヤツ!」っちゅう意見もあれば、『ルポを読んで』という情報を得て「そうか。。。こういう見方やこういう事があってんや」なんぞという私の意見もあれば、「何を言うてるねん、俺は小西から。。。」っちゅう意見もあるのだろう。
 
 『沈まぬ太陽』は、そんな私たちを包み込んでくれる世界なんだろう。


 ちょっと、『真宗宗歌』についての歴史が知りたくなった。
 いや、単純に、

 ♪世の生業に いそしまん

 っちゅう歌詞が。
 大正12年に出来たらしい。どんな時代背景だったんだろう。

 まあ、イイや、今晩は。



【最後にA君へ

 今、あなたに会いたいような、絶対に顔も見たくないような複雑な思いでいます。私たちの宝物だった、たった一人の愛娘を、あんなかたちで奪い取ったあなたの行為を、決して許すことはできません。
 母であるがゆえに、娘がされたことと同じことをしてやりたいという、どうしようもない怒りと悔しさと憎しみがあります。
 その一方で、これもまた母であるがゆえに、どんなに時間がかかってもあなたを更生させてやりたいと願う気持ちがあることも嘘ではありません。
 一見、相反する感情が、私の心の中に同居していて、その割合の比率は日々同じではないまま、不思議なバランスを保っています。
 もし、私があなたの母であるなら……、
 真っ先に、思い切り抱きしめて、共に泣きたい。言葉はなくとも、一緒に苦しみたい。今まで、あなたの眼は母である私を超えて、いったいどこを見ていたのでしょう。私の声があなたの乾いた心に届き、揺さぶることはなかったのでしょうか。思い切り抱きしめて、温かい血の流れを伝えてきたでしょうか。
 そして、あんな恐ろしいことをしてしまうまで自分を追いつめていくことに、どうしてもっと早く気づいてやれなかったのでしょうか。たった一人の母なのに、どうしてわかってやれなかったのか。
 氷のように冷たく固まってしまったあなたの心。そのうえ、それを深い海の底に沈めてしまった。
 でも、深く暗い海底からそれを捜し出し、ていねいにゆっくりと氷を溶かし、ゆったりとほぐすことができるのは親の愛しかない。とりわけ、母の愛が太陽の温かさで包み込む以外に、道はないと思うのです。
 罪を罪と自覚し、心の底からわき出る悔恨と謝罪の思いがいっぱいにつまった、微塵のよどみもない澄みきった涙を、亡くなった二人の霊前で、苦しんだ被害者の方々の前で流すことこそ、本当の更生と信じます。
 それまで、共に苦しみ、共に闘おう。あなたは私の大切な息子なのだから。 】(山下京子『彩花へ -「生きる力」をありがとう』より)

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2 コメント

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Unknown (ぐりん)
2011-02-13 10:01:57
友人から「青空文庫」を教えてもらい、パソコンで見ることに、う~ん、なんか楽しくありません…
本は座ったり、寝ころんだり、ベットやこたつにもぐりこんだり、電車・サテン等々…
で、やっぱり紙の感触や匂いやページをめくるワクワク感が、いいです。
外国のミステリーなど多くのヤヤコシイ名前の登場人物など、読みながら登場人物のページにもどったりと…
私のバイブル的存在「燃えよ剣」はボロッボロに、いつ見ても同じ箇所で号泣、で、すっきりして、さっぱりします。
何冊かの一生もんの本に出合えた時は、うれしくてうれしくて。
人との出会いと同じく、本との出合いも人生観をゆさぶられます。
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Unknown (エロ坊主)
2011-02-14 02:45:30
 そういうぐりんさんにはiPhoneをお勧めします。iPadでもエエかも知れませんが、持ってないので。
 紙の匂いはしませんが、コタツだろうが、布団の中だろうが、電車の中だろうが読書出来ますよ。

 ただ、紙の質感とか重さとか、まあ、電子書籍は『本』ではないので私もイマイチだったりするのですが。。。
 でも、まあ、生まれた時から電子書籍があったりするとそれが『本』になったりするのでしょうね。LPは聞いた事があっても、蓄音機はないですし。「蓄音機でなければ」なんぞという人も居てますし、「真空アンプでないと」などという人も居てますし。まあ、様々ですね。
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