坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

プロパガンダ

2006年07月14日 | 坊主の家計簿
 7月14日

 雑費     ペットお茶     105円
        タバコ       300円
 居酒屋    手鞠       3500円
 天下一品   こってりミニ丼   780円

 合計        4685円
 7月累計     35625円

 遅刻仏青。え~、非常にローカル情報ですが、居酒屋『手鞠』の新メニューの『ごぼうチップス』は、ビールにも焼酎水割りにも合います。

 
 全然関係なく。
 確か、以前は凍傷で足の指を無くした少年だった。北朝鮮の何とかという駅前ロータリーみたいな所でガラス瓶を割ってた。確か足の指がないので歩けなかったはずなのに、要するに這いずらなければならないのにガラス瓶を割ってた。
 「俺なんかどうなってもエエんやろ!」と、頬に新しい切り傷があるシャブ中を思い出す。

 今度は青年。片足がない。やはり北朝鮮のどっかの街。確か芋の皮を焼いて喰おうとしている時に、カメラを廻している人から飯を食わせてもらってた。

 「なんとかしなければ。。。」
 と、私のヒューマニズムが騒ぐ。
 でも、なんともならない。何故なら、北朝鮮がマスコミが云う様な国家なら、敵国のプロパガンダに使われた人は失態にしか過ぎず、殺されているだろう。
 「あれは西側諸国の人間から金を貰って演技しただけです」
 と逆に北朝鮮のプロパガンダに使う方法もあるんだろうが、日本のマスコミがそれを信じるとは思えないなら、失態を犯した人間として殺されているだろう。
 あるいは、よくて強制収容施設行きか。
 まあ、マスコミも、カメラを廻した人も、きっと「私たちは真実を伝えたかっただけだ」なんだろうし、まあ、『金』になる。視聴率も稼げるんだろうし。

 話を元に戻す。
 先の様な話を聞くと、「なんとかならんのか?」と非常にシンプルに思う。
 特に『子ども』或いは『青年』と云うのに弱い。
 あれが大人なら日本でも簡単に撮れる。アメリカでも撮れる。ホームレスを撮影しながら、「国はなんとかしてくれないのですか?」と、ビニールシートの中で腐った食べ物を喰って激しい下痢に襲われて三日三晩、要するに支援のボランティアが尋ねて来るまで籠ってた人と、新しく出来る国会議員マンションと対比すればイイだけだ。ミサイル合計73億円なんぞちゃんちゃらおかしい数字が出て来る。アメリカならステルスはなんぼ?スペースシャトルはなんぼ?
 
 でも、『子ども』『青年』には弱い。あるいは強制収容施設で強姦された女性とか。

 「なんとかならんのか?」
 の中で、「経済封鎖やもなし」
 場合によっては金正日体制を潰す為に、「攻撃やもなし」
 そんな心が出て来る。 
 そういう『気分』になる。

 この『気分』というのが曲者である。というか、しゃーないのだが。
 道端で他人にいきなりキスしたら多分捕まる。でも、同じ道端でも恋人とそういう気分になってキスしても捕まらない。
 知らない人を恋人にする為には、恋人になって行くような気分作りが必要だ。会話を交わす。マメに連絡する。誕生日などにはプレゼントを渡す。で、口説く。
 ひっかけ橋のナンパ少年でも、いきなり「ネーちゃんセックスせえへんか?」とは云わない。「綺麗だね」とか色々褒めたりしてる。まあ、こういう作業がうっとうしくなって来たので恋人居ないのだが。。。
 まあ、宗教団体でも、いきなり「入信しませんか?」とは云わんし。
 
 あ。
 前からもあったし、これからもあるだろう、マスコミによる北朝鮮国内の報道。
 当然、ヒューマニズムに訴えかける。

 なんもなく攻撃するのではない。経済封鎖するのではない。なにもなければ許されるべきではない。
 しかし、なんとなく先に書いた様なヒューマニズムに訴えかける様な『気分』があれば、『許してしまいそうになる』。
 積極的賛成はしないけど、「まあ、ええか」みたいな感じ。

 多分、何もなしに「戦争に行きます」なら許されない。しかし、ヒューマニズムに訴えかける様な情報を与えられると、『大義』があると、積極的に賛成はしないけど、『気分』的にも「まあ、ええか」と。

 きっと、そういうのをプロパガンダと呼んでもいいのだと思う。

 心優しき人。
 「あなたは北朝鮮の子どもの事を見過ごすのですか!」
 「自分の国さえよければイイと思って居るのですか!」
 「私たちは支えあって生きているのです。なぜ、そんな冷血な事が云えるのですか!」

 経済封鎖したら、もっと死ぬ。攻撃したらもっと死ぬ。

 「ああ、この子が助かって本当に良かった」
 と、感動の場面のバックには死屍累々。

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