●教委できた歴史考えよ 加戸守行さん
首長の考え方一つで教育が左右されるようなことは避けよう、という発想で作られたのが教育委員会制度。戦前の上意下達の教育行政で皇民化教育が一律になされたという反省にも基づいています。教育委員は首長が議会の同意を得て複数任命する。首長1人の判断よりは、合議制の方がメリットが大きいという考え方です。橋下さんは、この制度がもどかしいのでしょう。個人的には、今回の条例の中身自体に問題があるとは思いませんが、「自分の考える方向と違うから条例で」というのは制度ができた歴史を考えれば好ましいこととは思いません。
教育行政の安定性、継続性を考えれば、首長はみだりに教育に首をつっこむべきではない。首長が交代するたびに方針がぶれれば現場が混乱し、子どものためにもならない。教育というのは、例えれば小回りの利かないマンモスタンカーのようなもの。カーブを切るにしても、ゆっくりゆっくり切らないと。
かと・もりゆき 文部省官房長などを経て99年から3期、愛媛県知事を務めた。76歳。
http://plaza.rakuten.co.jp/bluestone998/diary/201107220000/
首長の考え方一つで教育が左右されるようなことは避けよう、という発想で作られたのが教育委員会制度。戦前の上意下達の教育行政で皇民化教育が一律になされたという反省にも基づいています。教育委員は首長が議会の同意を得て複数任命する。首長1人の判断よりは、合議制の方がメリットが大きいという考え方です。橋下さんは、この制度がもどかしいのでしょう。個人的には、今回の条例の中身自体に問題があるとは思いませんが、「自分の考える方向と違うから条例で」というのは制度ができた歴史を考えれば好ましいこととは思いません。
教育行政の安定性、継続性を考えれば、首長はみだりに教育に首をつっこむべきではない。首長が交代するたびに方針がぶれれば現場が混乱し、子どものためにもならない。教育というのは、例えれば小回りの利かないマンモスタンカーのようなもの。カーブを切るにしても、ゆっくりゆっくり切らないと。
かと・もりゆき 文部省官房長などを経て99年から3期、愛媛県知事を務めた。76歳。
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