坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

脱原発は現実問題である。 

2011年07月29日 | 坊主の家計簿
 朝、何故かママと娘がいる。「あれ?保育園は?」と聞くと、「バイト休みやから休ませた」との事。
 急遽予定変更。あ、一応予定していた本日の作業は『寺のfacebookページ作り』だったのだが、別に急がない。全く急がないので予定をとっとと変えて、御参り終わったら泉州にある野菜の直売所へお買い物ドライブ。
 初めて行く所だったのだが、期待が大きかった分だけ少し残念。なので帰り道はルートを変えて、以前に行った事のある道の駅と、別の野菜直売所へ。諸々買えて、それなりに満足。
 娘も私との外出は久々だったので楽しそうだった。「パパ」と手を出して来たのでしっかりと手をつないだり、パパも楽しい。
 帰宅する。帰りの車の中で寝た娘を起こさない様にそのまま布団に。パパもそのまま夕寝する。起きてもはしゃいでた娘とよく遊んだ一日。

 散々はしゃいでた娘が寝て、報道ステーションを見てたら、何やら明日菅直人総理大臣が記者会見をするらしい。内容は「原発を全て停めても来年夏のピーク時に足りないのは9%であり、その9%も揚水発電、自家発電、節電で賄える」という事を発表するらしい。
 「マジかよ」である。もし、本当ならビックニュースである。しかも「菅直人総理大臣の記者会見」という事は、政府が発表する事と同じみたいなもんだろう。そうそうイイ加減な事は言えないはずである。政府は『官僚』というプロ集団を従えているので、官僚の裏付けがあっての発表ならば、「なに、脱原発の電力不足なんてちょろいもんだぜ」である。ビックニュースである。
 早速ツイッターに書き込みをして、「そういえば『国家戦略室』などの言葉があったなぁ。。。」と。「賄える」という言葉に飛びついてしまったのだが、『国家戦略室』でツイッター検索すると、あ、ツイッターの検索はあくまでも時系列で出て来る。

【2011年7月27日9時0分  経産省に不信感、不足電力を独自試算 菅内閣の戦略室】
 http://www.asahi.com/politics/update/0726/TKY201107260789.html

 どうやら、これが基本になっているみたいだ。で




【2011年7月28日0時0分  海江田氏「信用されてない」 電力需給情報の公開指示に

 公明党の稲津久氏の質問に対する答弁。海江田氏は、国家戦略室の文書について「『持っている資料をすべて公表すべきだ』と真っ先に書いてあった。『電力供給の状況を理解するため、必要な情報をすべて開示すること』と」と内容を紹介した。

 そのうえで海江田氏は「どなたが出した指示かはわからないが、私がこれまでやってきたことはほとんど無駄だなという思いがした」と、首相への不満をもらした。】
 http://www.asahi.com/politics/update/0727/TKY201107270840.html




 になる。
 まあ、総理&国家戦略室は経産省を『敵』と認識していると考えればいいのだろうか?「経産省は推進派だ!」と総理&国家戦略室は認識していると考えればいいのだろうか?

 何やら海江田大臣は次期総理候補でもあるらしい。鳩山&小沢と近い関係にあるらしい。

【2011年7月27日23時58分  自民・安倍元首相、民主・鳩山前首相に「菅おろし」打診 鳩山氏「任せてください」】
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00204224.html

【2011年7月29日0時6分  小沢氏「首相辞めないなら決断を」 不信任案検討示唆】
http://www.asahi.com/politics/update/0728/TKY201107280765.html

 である。
 総理は

【2011年7月26日11時1分  首相「総選挙、ダブル選でいい」 早期解散に慎重姿勢】
http://www.asahi.com/politics/update/0726/TKY201107260184.html

 らしいが、同じ記事に

【ただ、首相は野党の抵抗などで重要法案が否決されたり、不成立となったりした場合の解散には含みを残してきている。最近も解散について「一切考えていない」と述べる一方、「憲法には総理の役割や権限が書かれている。そのことまで否定するつもりはない」などと答弁している。】

 ともある。これは。。。

 海江田大臣って、どうするねんやろ?当然、経産省の官僚からも



 


 

 なんだろう。
 面目丸つぶれどころか、信頼されてなく、かつ、ほぼ敵視されている状態である。
 まあ、明日の総理がどういう会見をするのかは、あくまでも報道ステーションからの情報でしかないわけなんだが、注目せざるを得ない。
 海江田大臣の辞め方方法によっては、そのまま解散せざるを得なくなるかも知れないし。まあ、海江田大臣が辞任するかどうかは解らないが。

 ふと、リーダーシップという事について考えたりする。私にはこれが天才的にない。全くない。自分で何かをやりたい時もリーダーシップがある人に「こういう事をしませんか?」である。そんな人間が住職になっているのだが、幸いな事に真宗教団は同朋教団なので、寺における私のリーダーシップは要らない。

 カリスマ性について最初に思い当たるのが10代後半からの友人である。事実、大学に入ってもブイブイいわしてて、そいつの後輩に対してそいつの悪口を喋ってたらマジ切れされそうになったし(笑)まあ、「かかってこんかい」なんだが(笑)
 その友人は『元学校解放のカリスマ』であって、まあ、藤井誠二なんぞに比べると落ちるのだろうが、それでもカリスマであった事には違いない。非常に絵になるやつで、テレビ撮影なんぞの時も「お前はなんでそんな事が言えるねん」だったり、テレビ的に絵になるシーンを自然に演出出来るヤツだった。『演出』ではなく、元々そういうヤツなんだろうが。なので、一緒にテレビに写ってても、私の方がよく働いていても、もう、影が薄い、薄い(笑)
 同時に非常に気の良いヤツで、仲間が多かった。大学でも1つの勢力を作っていたし、今も変わらんみたいである。
 ちなみに坊主バーを始めたのは彼と2人である。やはり彼のカリスマ性と顔の広さはどうしても欲しかった。事実、彼の顔の広さで坊主バーは(私たちの居た時代は)成功して、彼の顔の広さでマスコミも紹介して貰えた。
 目立つヤツだったし、人懐っこい笑顔や、まあ、元々『人間が好き』なんだろう。なので他人と親しくなるのが天性のものとして兼ね備えていたし。今は、それがイヤなのかも知れないが(笑)
 そういえば、母校に沖縄の有名運動家が在学中のはずなんだが、確か、私も集会で何度か会ったはずだが、私の事は忘れているだろうが、彼の事は憶えているだろう。なんせ、その集会の主催者に10年ぐらい前かな?久しぶりに会った時に私の事はすっかり忘れていたが、彼の事は「おお!○○君と一緒に居ったんか」だったし(笑)恐らく金城実も私と会った回数の方が遥かに多いが、私の事は忘れて、彼の事は憶えているだろう。け!(笑)

 あ、何を言いたいのかというと、菅直人がやりたい事には賛同出来るのだが、「菅直人に出来るのか?」という事である。
 脱原発を進めて行くなかで経産省の協力は必要になって来るだろう。しかしながら、「総理は私たちを敵視している」というのはどうよ。他の省庁もそうなのかも知れないし、まあ、官僚を総理の部下とするならば、部下の信頼を得られないリーダーってどうよ。
 何やら構造的には『菅直人&国家戦略室』VS『政府&与党』みたいな構造になってないか?
 それで脱原発って、出来るのかなぁ。。。素朴な疑問なんだが。

 「総理のやりたい事と私のやりたい事は同じである。だが、総理のやり方には反対だ」
 という人は多いと思ったりするのだが。

 『国民』という定義は好きではないが、まあ、現状の有権者は国民限定だから『国民』なんだが、国民の大多数は最早『原発要らない派』である。国民の代表である政治家は国民の意向を無視出来るわけもなく、菅直人が原発解散をした所で脱原発が争点になるとも思えなかったりする。
 当然、一部の議員は「日本のエネルギー問題や、今後の地球環境の事を考えると原発しかない。女川原発が大丈夫だった様に、安全な原発を作れば大丈夫なのだ」の原発推進派のままなのだろうが、自民党内部でも、まあ、河野太郎居るし、小池百合子だって、自民党のホームページ(機関紙「自由民主」2470号掲載)で『超原発』を訴えている。

 http://www.jimin.jp/activity/colum/112005.html

 そんな時代なのだ。
 みんなの党だって脱原発である。
 方法論の話になって来る。その時に、国家戦略室が出した、どうやら経産省が出したデーターではないデーターに対する批判、計算の甘さを突かれた時にどうするのだろうか?
 自家発電に関しても、具体的に「現在どこにも電力を回していませんし、依頼さえあればこれだけのコストはかかりますが、これだけは供給出来ます」という確約を取れた具体的な数字を出して来れるのか、とか、「来年の夏までにこれだけの火力発電を増設出来る」とかがないと危ないぞ。
 揚水発電だって水力だって水がなければどうしようもない。それこそ大津波ではないが『千年に一度』の干ばつも想定してでんな。原発で問題になった事を「脱原発の場合はスルー」というのは、ちょっとなぁ。。。もしくは、「こういう危険性もあります」とハッキリ明確に打ち出すべきではないのか?
 先日書いた脱原発での死亡者増加の事も含めて。

 なんか、今日の報道ステーションの話では『揚水発電』『自家発電(埋蔵電力)』『節電』と、今まで脱原発の人達が言って来た事と、まあ、変わらんのではないのか?
 それらに対する批判がある。埋蔵電力(自家発電)に関しては、先日の朝まで生テレビで原発推進派の人が「私は個別に確認しました」とか言っていたが。で、「向うが出せないと言っているのに、どうするんですか?」みたいな感じで鼻でせせら笑っていたが。

 タイトルを『脱原発は現実問題である』に決定。
 脱原発路線で同じならば、後は具体案である。その具体案の中で粗探ししたらボロボロ出て来る様なデーターが根拠ならば潰されるに決まっている。単にもう一度斉藤和義が『ずっとウソだった』を歌うだけの話である。あ、今度は脱原発に関して。
 そんな面白くない話はない。ならば、問題性、危険性もハッキリと打ち出すべきだ。「このデーターの問題点と危険性はこういう所にあります」と。信頼を失っている菅直人ならば尚更の事だ。無理矢理押し切って、それこそ来年の夏に電力が国家戦略室のデーター通りに行かなければ、斉藤和義が『ずっとウソだった』を歌うだけの話である。総理&国家戦略室に対しての。

 どうも、「国民はその場させしのげばなんとかなる」と馬鹿にされている気がする。高速道路の無料化って、税収アップの話ではなかったのか?それなのに何故、高速道路の無料化路線を「金がない」で辞めるのだ?
 また、本当は原発推進派なんだが、「今は脱原発を言っておかないと当選しないし。どうせ国民は電力不足の現実に立った時に、電気代が増えた時に原発を容認する」だとか。まあ、妄想だが。

 ナチスのパウル・ヨーゼフ・ゲッペルスは『嘘も100回言えば本当になる』と言ったらしいが、んなもん、その場しのぎや。「原発は安全だ」みたいなもんや。それを脱原発でも使う必要はない。
 が、それをやってしまうのも、人間の弱さか。寝よ。