坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

「頂きます」という名告り

2010年01月15日 | 坊主の家計簿
 何やら民主党・小沢幹事長の土地購入がウンタラカンタラであるらしい。テレビでその土地の映像を見て「狭ま!」と感じたのは私だけではないと思う。なんせ、「4億円で土地購入!」である。「4億でこれか!」である。
 調べてみると476平方メートルらしい。約140坪。3億4000万で購入したらしいので、一坪250万。地図で見てみると近くに駒沢大学なんぞがある所らしい。商業地でなく、宅地らしい。東京恐るべしである。なんとなくなんだが、3億4000万あれば『村ひとつ』買える所もあったりすると思ったりするのだが。。。

 今日は仕事が終わった後に親子3人でお買い物。何やらゴミ収集が近くの角まで行かなくとも寺の前で捨てれるようになるらしい。よって、ママが「ゴミ捨て用のネットが必要だからコーナン(ホームセンター)に行きたい」との事。私の予定を考えると「ほな、今日行きまひょか」っちゅう事でお買い物。私もパソコンしている椅子、要するに『今座っている昔テーブルに使ってた木の椅子』が「腰が痛いよぅ。。。」なのでニトリに行きたかったし。よってお買い物。
 ニトリで椅子を探す。2980円でエエ感じの椅子があって、んが、3980円で『肘付き』っちゅうのにグレードアップする。イライラしがちの私は、肘付きの方がお気に入り。んが、娘を抱える事も考えると少し悩んだりする。んでもって「どっちにしようかなぁ。。。」なんぞと考えてたらママが「そういや私が使ってた学習机の椅子があるよ」との事。「それってどんなん?」と、ニトリの学習机コーナー(隣だったのだが。。。に行って、大きさとかも含めて似た様なのを紹介して貰う。で、本日の結論「使えるねんやったら使お」っちゅう事で、2980円か3980円のお買い物を辞める。
 ゴミ捨てネットをコーナンで探す。市販されているのは「高い!!!」なので、ママが「これを加工して使う」と、2メートル幅で、1メートル辺り(確か)158円のネットを2メートル購入。市販されているのと同じく「カラス対策ばっちしでっせ!」の編み目の細かいやつ。市販されているのが2000円ぐらいしてたので(私の買い物ではないので厳密ではない)、遥かに安く購入。
 帰宅して「そういやタマゴ料理が出えへんやん」と、パパは聞く。ママ曰く「私がキライやから」と。よって「頼まんと作らんで」との事。早速卵焼きを頼む。タマゴは安くて営養満点。
 夕食後にママが、これまたママがキライな納豆が明日某スーパーで3パック58円らしい。よって「ついでに買って来るけど要らん?」との事。あそこのスーパーでは確か3パック78円だったはずなので20円安い。パパ、頼む。

 3億4000万。え~と、恐らく、間違いなく私の生涯収入よりも遥かに多い。それでも東京都世田谷区深沢の140坪の土地しか買えないのか。。。あれが「小沢氏、納豆購入疑惑」だったりしたら、きっと親子3人が毎食納豆を食べ続けても食べきれない納豆が買えたりするのだろう。

 とは云え、小沢氏は納豆でなく土地が必要だったんだろう。いや、多分、納豆も必要だとは思うのだが、3億4000万円の使い道は納豆でなく世田谷区の土地だったのだろう。東京での自宅も近くらしいし、「3億4000万!!!」というワケの解らん価格でもって土地が必要だったんだろう。

 アルミ缶1キロって今ナンボぐらいなんだろう?段ボール1キロって今なんぼぐらいなんだろう?

 3億4000万。ものスゲーお金。

 葬儀での御布施。法事での御布施。月参りでの御布施。世田谷区深沢で土地は1坪も買えないけど、納豆だったら沢山買える。

 今日も御布施を「お預かりさせて頂きます」と預かる。「頂きます」とは私は云えない。だから「お預かりさせて頂きます」と。
 逃げである。責任回避である。「頂きます」と、

【み光のもと われ今 さいわいに この浄き食をうく 頂きます】

【われ今 この浄き 食を終わりて 心豊かに 力身にみつ ごちそうさまでした】

 とは言えないから、「お預かり致します」と、キレイごとでの責任回避。

【私たちが、生き物の「殺」の上に生きているとするならば、それに対して、私たちが「ありがとう」という、お礼の言葉ぐらいではすまない自分のいのちをかけての懺悔と報謝があるとするならば、草木国土をことごとく成仏せしむるような人間に、私たちが変革されなくてはならない。】(廣瀬先生『罪業深重』より)

【あなた、本当の人になってください。本当の人になってくださるならば、その新しい人になったあなたのいのちのなかで、私たちは私たちの死を無駄にしないで、私たちはそこで成仏していきます。あなたのいのちのなかで、新しく私たちは成仏していきます。だから、あなたたちは、私たちを踏みにじっている限りにおいて、あなた方は何を負担としてもらうこともいらない。そうではなくて、人になってください。真の人になってください。】(廣瀬先生『罪業深重』より)

 今年から年賀状を送るようになった。結婚式の祝儀を頂いた方にも送って、もう30年ぐらい会ってない親戚のおっちゃんから年賀状が今日届いた。
 私の年賀状は完璧印刷モノ。でも、そのおっちゃんから手書きで言葉を頂いた。その中に

「りっぱなお仕事に頭が下がります。みんながしあわせになれる様にたのみますね。」
 
 と書いてあった。

 御布施。恩師・竹中先生は「布施は法施に対するものです。だから、法施がなければそれは泥棒です」と語られていた。また、

【我々は寺の住職というわけですが、その住職は正覚阿弥陀法王の善力住持というところからくるわけです。すなわち住持職です。よく大衆を住持することのできる者のことで、これは阿弥陀如来のことです。だから、我々が住職を名告るとか呼ばれるとかいうことは実は値しないものが、その名を名告りその名で呼ばれるということで、そこには深い懺悔があることです。】(竹中智秀先生『いのちの願いに聞く七章』142ページより)

 とも。

 「お預かりします」と責任回避でなく、明日から「頂きます」と自己責任をより明白に背負っていく言葉を名告って行こう。