坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

悲しみの愛

2008年04月02日 | 坊主の家計簿
 4月2日

 雑費  ダイソー        1627円
     エスカップ12      598円
     コーホーパス       733円
 食類  巻き寿司         200円
     白魚&やりいか      100円
     タイ           100円

 合計              3358円
 4月累計            5736円

 4月。大阪でも桜が咲いて、ほっこりしてます。
 これでも昼間は機能的に動いているのですが、どうも夜になるとほっこりしてしまってですね、脳味噌が廻りません。
 ん?当たり前か(笑)

 4月。入学式だったり、入社式だったり。新しい何かを始められる方々が多い時期。

 夕方、ダイソーで買い出しして来た物品でシャツを引っ掛けるのを作る。ちょうど、棚と棚の間にスペースがあったのでそこをちょちょいといじって、我ながらよく出来た。ちなみに製作費用は450円(プラス消費税)。
 テレビを付けながらの作業。
 
 『ムーブ』という多分、関西ローカルであろう番組で若松孝二『実録・日本赤軍』の特集。
 書いたのか、書いて消したのかよく憶えてないのだが、『平和ボケ』。
 平和ボケの日本人。
 平和だから平和にボケてられるのだが、どうも評判が悪い。
 平和を満喫している人達。世界中が平和ボケ出来ればエエと思う。
 平和ボケが問題でなく、平和ボケ出来ない事が問題なのだ。
 平和ボケなんぞ、まあ、『いちぬけた』でっせ。
 争いの世界から『いちぬけた』でっせ。

 だから、逆だと思う。平和ボケが問題でなく、平和ボケ出来ない事が問題だと。

 『実録・日本赤軍』に関しては確か以前にも書いたと思うのだが、このブログのタイトルはエエ加減なので調べるのが面倒。だから重複するかも知れんが、今日のテレビでは当然、団塊の世代に対する批判がメインだったのだが、やはり西部講堂に観に来た観客の1人の声として「熱い時代だった」みたいな事が。
 政治や、世界状況に関して熱い時代だった事は確かだろうが、それなら、前の戦争中なんぞ日本全体が熱かったはずなのだが。少なくともクールに生きる事が出来なかったはず。戦争協力しなければならなかったはず。『平和ボケ』なんぞ論外。
 「戦争?なんでそんな面倒な事に参加しなあかんねん」
 は、イコール非国民。

 「だから、そういう時代に戻さない為にも『平和ボケ』はダメなのだ」
 に、人間の業を感じる。結局、同じジャン。

 真宗仏教には『妙好人』というのがある。気になる人は検索して下さい。
 『妙好人』。御浄土に往った人。
 ここは、娑婆世界である。故に私も「社会性がない」とか言いたいのだが、やはり『ちゃう』と思う。
 社会性がない事などあり得ない。
 少なくとも『社会性』を標榜するのであれば、『社会性がない』とは、社会を無視している発言でしかない。だって、『その人』も社会に生きているわけだし。現実に生きている人を無視して『社会性がない』とは、横暴極まりない。
 人は、それぞれの人生を生きている。当たり前の話である。
 それを無視して何かの偏見でもって人を判断している。
 「あいつはメタボだ。よくも世の中に迷惑をかけて平然と生きてられるもんだ」
 でも、
 「この御時世に何を気楽に平和ボケしてられるのだろうか?」
 でも。
 
 偏見の塊。故に何を使っても人を差別したがるのが、悲しい人間の業、っちゅうもんではないのかな?

 人気があるのだろう。レンタル屋で借りれないDVDで『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』がある。
 何やら『自分を特別な存在』と思い込んだ勘違いの人が主人公の映画らしい。
 当然、私も私を『特別な存在』だとやはり思っている。けど、それって、『誰でも」だと思う。しかない。
 だから、日本語として合っているのかどうか知らんが『私も特別な存在』であると。決して『私だけ』ではない。

 今日の朝一番の仕事は枕経。え~と、人が亡くなって、その人が仏教徒であれば坊さんが行って御経を読む儀式があるのです。
 誰だって、特別な存在でしかあり得ない。決して何か特別な社会貢献をした人だけではあり得ない。誰もが無条件に特別な存在。そこに差異はあり得ない。あり得るのは娑婆の理屈。

 昨日はエイプリルフール。

 
 ♪嘘はつかなくてはならないものよ だから疲れただけなのよ

  湿ったマッチ 日がな一日擦ってたわ
  あんたのくだらない話 まるでくだらないんですもの
  あんたは病気じゃなくって ただ酔っぱらってたのよ
  明日はひどい雨ですって 誰の傘に潜り込むの?

  もちろん貸しは返してもらうつもり  
  今までずっと奪われてきたんですもの
  その分生き長らえてみせてあげる
  もちろんお釣りは返すつもり

  ところで慰めだったの?
  それとも言い訳だったの?
  励ましのつもりだったの?
  元を取ろうとしていたの?
  あたいが海を見ていても夕陽を見ても月を見ても
  いつもあんたって人は「ありがとう」って言わせようとしていたわ

  フーテンだって泥棒だって眠ってなんかいないのよ
  ただ少し横になって新しい唄覚えてるのよ
  この世はあんたの正義と優しさばかり
  今に空さえ気が狂ってしまうわ
  (加川良『女の証』より)