坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

友引

2008年01月30日 | 坊主の家計簿
 1月30日

 食類  明太子       183円
     豚バラ       325円
     絹揚げ        99円
     焼そば麺       28円
     キムチ        88円
 雑費  レンタル4     960円
 
 合計           1683円
 1月累計       146316円

 レンタル4は
 『バブルでGO!』
 『300(スリーハンドレッド)』
 『トゥモロー・ワールド』
 『クロージング・タイム』

 うち2本だけ観る。

 『300(スリーハンドレッド)』
 【14時間労働×261日出勤、残業手当ナシ! 年収300(スリーハンドレッド)】
 っちゅうコピーに惹かれて観たのだが、宅配業者で働く労働者の映画ではないねんな。。。
 CG使い過ぎ。

 『バブルでGO!』
 広末は永遠や。
 
 1990年。バブルの時代に私もバブルに乗っかって千日前で1.5坪の本邦初『NYパンクで飲んで屋』をやっていた。15坪ではない。1.5坪である。畳でいうと3帖。団地間での3帖ぐらいか?
 18年前。21歳。若かったのぉ。。。今よりも気が短くて、今よりも生意気で、今よりも体重も、え~と、確か52キロぐらいやから15キロ痩せてたし。

 18年後。千日前『聖カミソリ』の兄ちゃんは、真宗中年坊主になった。当時なら平気で飲んでた時間に眼を覚まして働く毎日。あ、明日は休みやけどね。
 今日も忙しかった。30日は忙しいのだ。しかも時間規制が何軒かあって、その他にも定期的にだいたい決まった時間に行かないといけない御参り先もあり、結構バタバタと。
 バタバタ、バタバタと御参りしてる途中に交差点にある御参り先のオッちゃんから質問。信号待ちしてたらオッちゃんが出て来て、こっちも車の中から会釈する。向こうも会釈してくれて、で、車の窓をコンコンと。
 「なんですか?」
 と聞いたら、
 「友引に葬式ってやってエエの?」
 との事。簡単に説明する。信号待ちやったし。まあ、明後日の御参り先の人やし、明後日にちゃんと説明しよ。

 ちなみに私はいつが友引なのか知らない。仏教に関係ないし。『六曜』とか云うらしいのだが、門徒さん所に配るカレンダーにも当然書いてないし、注意してみると書いてないカレンダーも多々ある。
 書いてあるカレンダーを作って居る人は、そういうのが好きな人なんだろう。
 ただ、『友引に葬儀をしない。』のではなく、『友引には葬儀が出来ない』っちゅう事もある。単純に火葬場が休みだったりするから。それが拍車を呼んでいるのかな?
 まあ、仏教には一切関係のない事だし、「明後日は友引ですから葬儀は明日にしましょう」という坊さんが居たら、それは単純に『明後日に何か大事な用事があるから』ぐらいなもんでしかない。そんな教義はないし。まあ、テレビとかに出てる何教か解らん人とかがよく云うのだろうが、仏教には全く関係ない。

 ちなみに『おみくじ』も関係ない。あれは迷いを深めるだけのものであって、仮におみくじを売っている寺があったとしたら「良い事ってなんですか?」とか質問したらエエ。
 『良い事』って単に『自分の都合に良い事』なんだろうし、『良い事』『悪い事』で人生を決めてしまったら何時まで経っても輪廻からの解脱なんぞ出来ずに迷いが深まるだけの話。
 だから例えば
 【大吉 自分の思い通りに生きれるあなたは自分の人生を疑う事が出来ないので地獄行き間違いなしです】とかやな。
 【大凶 今がチャンスです。自らの『思い』を疑ってみる最大の機縁です。】とかやな。
 なんか典型的な真宗坊主の書き込みしとるのぉ。

 18年前。私は占い師でもあった。飲み屋をやってたら知人に誘われてレッスンに行ってタロットカードの占い師。
 よく解らないのだが、タロットカードっちゅうもんは100人中3人ぐらいは『カードを出せる』らしい。だから最初のレッスンの時にカードを出してみたら占いの師匠が出したカードを視て納得して合格したわけやし。ただ、当って喜んでたら師匠が激怒して「占いは当てものではない!」と。当る事は『当たり前』であって、問題は相手が抱えて来た問題をカードをみながら相談して相手の抱えている問題を解きほぐすのが大事らしい。
 それは現場に出てよく解った。多少なりともお金を払って『占い』に来る人。当然、様々な想いを抱えている。恋愛占いでの「相性が良い」「相性が悪い」なんぞは他人事なら簡単に云える。でも、問題の底にあるその人が抱えている事は別問題。不安にならざるを得ない事があるからわざわざ金を払って占い師の所にまで来るのだろうし。

 友引。友引は仏教には関係ない。仏教の伝統とは別な所で出来たのだが、でも、気にする人は多く居る。
 きっと「なんとなく」。でも、「なんとなく」が理由になる。
 『忌む』もそう。仏教に『死を忌む』なんぞは、『死を穢れ』とする事なんぞはない。別に真宗仏教だけではなく、まあ、密教はよく知らんが。。。
 でも、『忌』と葬儀屋から渡された紙を貼ったりする人達が多く居る。塩を盛ったりする人も居る。

 「世間ではこうなのだ」に対して「仏教ではこうなのだ」だけなら、出したカードが当って喜んでた私と同じ。また激怒されそう。仏教が世間と同じになる。自覚がない。
 自覚がなく、つまり自分が選んだわけでなく、自己責任のないままに「世間では」「仏教では」。
 だから差異を認められない。
 「(こそこそ)あの人って世間の常識を知らないのね」
 「(こそこそ)あの人って仏教の常識を知らないのね」
 同じである。
 同じにも関わらず仏教の常識(?)からの判断、偏見でもって他人を斬り裁く。

 『煩悩具足のわれら』
 大好きな、大切にしたい『教えの言葉』。
 そうやって、仏教なら仏教の立場でもって他人を斬り裁く。斬り裁いている。

 同じじゃないか。独立者に成り得ず、成り得ている時はタマタマ大吉だっただけ。大吉で自信満々だったから『有頂天』に居ただけ。天上界から下界を見下していただけ。『迷える衆生』の中に自分が入らなかっただけ。自分だけは特別な存在であると思い込んでいるだけ。相変わらず。まったく。そのままに。
 そんな迷える衆生、っちゅうか、迷える人達=『同じ人間』に還る事が出来るのが、還り続ける事が大事なんと違うのかな。
 同じ人間なんやし。

 同じ人間。
 自分が一番キライな人とも同じ人間。
 差別者だろうが、被差別者だろうが同じ人間。
 差別者は被差別者を同じ人間として出会わない。
 その逆も同じ。

 
 追記
 某ブログ情報を教えて頂いたのだが私の得度式(坊主になる儀式)をしてくれた大谷演慧氏が亡くなられた。
 http://www.asahi.com/obituaries/update/0129/OSK200801290018.html
 ありがとうございます。法名を大事にして生きて行きます。

赤い文化住宅の初子

2008年01月30日 | 坊主の家計簿
 1月29日

 雑費  レンタル2        560円
     公文学費        4500円
 外食  ポパイチゲ飯       484円
     手羽元から揚げ      175円 

 合計              5719円
 1月累計          144633円

 定期的にある公文の進級テスト。なんだが、今の所は絶対に大丈夫らしい。なんだが、一応昨日テキストの方を仕上げてから練習。で、今日教室に行く前に筆ペンで書く。
 もっとシャープな緊張感のある字を書きたいのだが、人間性にシャープさも緊張感もないので無理か。。。

 なのでちょっとだけ気分がへこむ。気分がへこんだ時に練習するかしないかで上手い字を書けるか書けないかが決まって来そうな気がするのだが、久しぶりにレンタル屋に行く。。。こんなんだから何時まで経っても緊張感のある字が書けないのだが。。。まあ、明日も練習しよ。

 今日のレンタル。
 
 1 『選挙』
 大阪での上映時にテレビニュースでやてって気にはなっていたのだが見れずじまいだったのだが、今日たまたまあったので即ゲット。自民党が何故強いのか、っちゅうか、民主党もなんだろうが。組織選挙。組織票。
 もう10数年前なんだが、やってた店のお客さんに選挙のプロがいた。候補者でなく参謀。ある選挙の投票日前日、夜遅くにやって来て「勝った」と。私が「いや、投票日明日ですやん」って聞いたら、某所での票を獲得したので「勝った」との事。「まあ、明日見とけ」でホンマに勝ってはった。
 投票率の平均って50%ぐらいなのだろうか?だとしたら半数は選挙に行ってない。50%の内の何%が組織票か知らんが、まあ、自分の利権にからむ候補者に投票するわな。『利権』といっても『自分達の為』であり、『自分達が目指す政治』なんだし、そりゃ強いわ。
 とは云え、純粋に顔が見える関係であり、自分達が参加出来る政治であり、それが『政治』っちゅうもんなんかな。
 映画『選挙』での候補者は落下傘候補。だから尚更そういうのがよく見える。都市部に居てる特定の政治団体との関わりがないような私みたいな人にはお勧めの映画。

 2 『赤い文化住宅の初子』
 秀作やな。
 お金が無くて高校に行けなかった初子ちゃんは『組織』とは無縁でした。