坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

『臣民』と『市民』

2007年04月14日 | 坊主の家計簿
 4月14日

 雑費   缶ココア        120円
 
 合計               120円
 4月累計           41159円

 そういや、私が二日酔いで苦しんで居る間に国民投票法案が衆院を通ったらしい。
 っちゅうか、確か民主党も基本的には改憲派のはずやったし、確か自民党の議員が「イザとなりゃ、自民党&民主党で改憲の為の新党を作ればいいんだ」みたいな事を以前に語っていたと思うのだが。。。
 要するに『改憲』は現状では『お決まり事』なわけだし、国民投票法案もその準備のわけだし、これは当然の如く『天皇制を改憲する為』の準備ではない。流れでは主に憲法9条の改憲に向けてなんだろうし。
 その辺が非常にうっとうしいのだが、まあ、国会議員内では圧倒的に改憲派が多い中での事やし。んなもん、選挙の段階で決まってる、っちゅうねんな。
 社民党・辻元が変わらず何かを吠えていたが、どうせなら「これを機縁に憲法を考えましょう」とでも云いやがれ。

 先日も学生運動を闘っていた人と話して居て、やっぱり基本的には『愚民』なんだ。眠りについた愚民の意識を呼び覚まさせる、っちゅう方式では何も変わらんと思うぞ。
 自民・民主が圧倒的な中では何も変わらんと思うぞ。

 だからといって「何が出来る」って、んなもん、どんなつたない意見であろうが、個人の意見として伝えて行くしかないのだが。「愚民で何が悪い」っちゅうやつでっせ。愚民には愚民の意見がある。

 っちゅう事で、衆院で通ったし、まあ、法案化されるのだろう。
 っちゅう事は、これでようやく『憲法』っちゅう事が主体性を持って議論されるべき土壌に立ったとも云える。
 
 「米軍から押し付けられた憲法」っちゅう、実はそれを喜んだりしたんだろうが、そういう意識があるのなら議論すればイイ。
 今度は憲法を選べる側になったわけだし。今まではどちらかというと『触れてはいけない聖域』だったのが、これからは限定付きであっても国民の議論の結果としての投票で決める事が出来るわけだ。
 当然、これからの選挙は変わっていかなければならない。国民投票法案が法案化された『後』の選挙と、『前』の選挙とでは大きく違う。憲法を変えていく人達を選ぶ選挙である。まずは国会議員なんだから。その辺が実は非常に楽しみだったりする。

 っちゅう事で、新民族派の『天皇党』とか出来ないだろうか。
 天皇党の方針は平和である。
 天皇は宗教者である。天皇教の教祖みたいなもんやろう。
 また、今の天皇も平和主義者である。日の丸・君が代の強制に反対したではないか。
 自衛隊の海外出兵や、憲法9条改正についてどう考えられているのかは知らないが、賛成するとは思えない。
 この日本が主体的でなく『日米同盟』つまり、「米軍怖いよぉ。。。」の中で引っ付いて米軍と共に国際貢献&民主主義の押し売りをするという事は、詳しくは知らないが過去の歴史であったのだろうか?
 先の戦争だって日本の主体性なんだろうし、秀吉の時代もそうだったろう。大昔の話は詳しくは知らんが、例えば昔の中国からの外圧によって日本が朝鮮半島に出兵した事とかあったんかなぁ。。。朝鮮半島の国と同盟してての出兵はあったやろうけど。。。
 
 まあ、非常に珍しい、っちゅうか、日本の有史でも非常に貴重な歴史の転換点にあるわけだ。日本の危機やな。
 幕末から明治維新ぐらいにかけての『脱亜入欧』のコンプレックスも酷かったんだろうが、日本の歴史を未来から眺めると例えば『日米安保』『国連』の名の下に戦争をした歴史、っちゅうのは結構恥ずかしいと思うのだが、どうだろう。
 戦前までの戦争なら、少なくとも反省はあった。いまだに反省をしているくらいには反省があった。
 「いや、当時は世界中が乱世で」にしても、まだ自己責任があった。
 でも、今回は「だって、米軍が。。。」とか、「国連が。。。」とかは、かなりカスやぞ。虐められっ子が、虐めっ子の命令で誰かを殴りに行くようなもんやろう。ヘタレが。

 天皇制に触れるのもタブーだったらしい。まあ、右翼の鈴木邦男氏の意見なんだが、左翼は天皇を目の敵にして皇室関係施設にテロをしてたわけだし、右翼は右翼で天皇制に反対する人達を目の敵にしていた。「何故、議論が出来ないのか」っちゅう事で『天皇制の論じ方』を書かれたんだろうが、同じ事が『憲法』にも『民族』にもいえる。

 仮に旧来の大和民族を愛する人達の天皇党ができ、戦争放棄、法の下の絶対平等を求める為の国体としての天皇制の撤廃、大らかな国家こそが美しき日本、和国の実現の為の多国籍国家、『国民を一人たりとも殺さない』事の実現に向けて死刑制度の撤廃&絶対福祉等を標榜して呉れればエエのだが。
 
 天皇は宗教者であり、仏教徒の私にとっては異教徒なんだが、宗教者としての天皇一個人はキライではない。天皇が自らの宗教団体を作り、その宗教を押し進める為の政党を作り、その政党が政権を握った時に他の宗教を弾圧したり、自分達の政党を特殊扱い、つまり『習俗扱い』しなければ問題はないわけだし、目指せノーベル平和賞でっせ。
 それこそ「日本は天皇を中心とする神の国である」っちゅう元総理の派閥が中心になってやな、一宗教団体、一政治党派として天皇を崇め奉る人達、恐らく日本の殆どの人達と天皇制を強制しない、つまり純粋に天皇を尊敬し崇め奉る人達と、天皇の『大御心』を政治にも反映出来る可能性が今回の国民投票法案でもって可能になったわけだ。

 まあ、色々な意味で大変であり、かつ可能性に溢れる、主体性が自己責任・個人が問われる国家になったわけだ。