goo blog サービス終了のお知らせ 

エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

まゆみの実はじける

2014年01月23日 | ポエム
まゆみの実自体は、晩秋に赤く色づく。
「真弓」と漢字表記する。
木が硬くしなやかだから、弓にした。

青々とした実が、淡いピンクから赤に変わり、やがて枯れていく。
それは夏から秋、やがて冬へと季節を重ねる。



新春から大寒へと、色はより褐色に近づくけれど、赤実はしっかりと残している。
まゆみの実の矜持でもある。

枝に数個、残っている。

やがて新緑の季節。
芽吹きの季節になったら、若葉を積んで「お浸し」にして食べる。
春の味がする。

見て美しく、食べても美味しい。
だがしかし、まゆみの実生だけは毒がある。

それが、美の哲学である。






「枝の先はじけ生き抜くまゆみの実」




真弓の実は、冬にもしっかり残る。
従って、今日のまゆみの実は冬としたい。



     荒 野人