エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

侘助

2014年01月09日 | ポエム
侘助の花は、控えめである。



その花言葉も控えめなのである。
「控えめ」「静かなおもむき」「簡素」とある。



椿に似ているけれど、違うところは花がラッパ状に咲き8分程度しか開かないことだ。
侘助は、昔から千利休などの茶人が愛した花である。
「ワビ」「サビ」に通じる。



比較的ピンクが多いけれど、白も赤もある。
どの色にしても、八分咲きの気配が満開である。






「侘助の身の丈に合う在りかかな」







侘助の定義は、ウラクツバキ(「タロウカジャ」=「ウラク」)から生まれたものであること(ウラクツバキの子、あるいは子孫)で、葯(やく・雄しべの先端の花粉を作る器官)が退化して花粉を作らないことが条件である。

ふーんそうか!
茶室に会う、清廉潔白な雰囲気は、そこにあったのか!
と、合点するのである。

花粉を作らない・・・生臭くないのだ。




      荒 野人