エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

東北レクイエム

2014年01月03日 | ポエム
元旦の夜から二日にかけて、その時に見る夢が「初夢」である。
皆さんは、どんな夢を見ましたか。
それは、白河夜船に乗っていなくても良いのです。

皆さんの、頭の中で描く初夢であっても良いのです。



ただ、年が改まったということは、あの3,11が再び巡って来ると云う事でもあります。
もう、かなりの日本人の頭の中は「風化」が始まっているのかもしれません。
曰く、オリンピック。
曰く、政治と金。
曰く、食への不信。
曰く、中韓との軋轢。
曰く、世界的な動乱。

etc,etcであります。

ぼくたちが忘れてはならないもの・・・。
被災者に寄り添うこと。
そして、俳句を詠む一人として被災地を詠み続けること。







「何知らぬ諷して雪の海に落つ」







今日はユーチューブから、東北レクイエムをダウンロードしました。
とても感動的な音源です。
静かに聞いて下さい。



東北レクイエム Adagio for Strings




いかがでしたか?
ぼくは、今年も又被災地を歩くつもりです。
そして、俳句を詠みたいと念願しています。

他者的に陥りかねない、所詮はよそ者。
でもこの地に寄り添って俳句を詠む行為は、誰も笑えないと思うのであります。

街を歩いていました。
すると、サンシュユの赤い実が目に飛び込んできました。



誰も気にしない、公園の管理棟の一画。
その実は、赤々としかも新しい年の陽光を吸い取り撥ね返し、やがて落果する運命を待っていました。



明日、ぼくはこの赤い実を口に含みに行くつもりです。
そう・・・小鳥のように。



      荒 野人