エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

色白な水仙

2014年01月15日 | ポエム
全き白である。
雪女郎のような色白であるのだ。

そっと触れてみたいような白なのだ。
しかして、蕊だけは目に鮮やかな黄色である。
幸せの黄色であるのだ。



緑の剣先のような葉に優しく包まれている。
寒風は、それで遮っている。
その佇まいも宜しい。



光が丘公園のフェンスで保護されている旧庭園で、咲くのである。
中は、歩道でぐるりと一回りできる。
手こぎの井戸もある。







「水仙の風に晒さる旧き庭」







冬の楽しみの一つである。
色白の君と出会える喜びは、至福の時間であるからだ。



そうして、香りを遠くから感じる。
その感覚を大切にしたい。

例え、君を抱けなくても感じたいのである。




       荒 野人