エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

昨夜は温泉

2014年01月24日 | ポエム
昼日中の暖かさは、春近しと思わせるのだけれど・・・。
朝晩は冷え込む。

どつこい、まだだぜ!
冬将軍が、そう言っている。

こんな日には、温泉に浸かるのが良い。
身体の芯から暖めてくれるからである。
まったくもう、冷えにも疲れにも、病にも良い温泉の文化。
有り難い。

家の近くの日帰り温泉だけれど「黒湯」という東京周辺と東北の一部でしか湧出しない黒い湯である。
言い換えれば、この場所が海の底であった証左なのである。

黒さは、海藻が化石化して地下水に溶け込んだことによる。
湯自体は、やはり嘗めると塩味である。
日によって、黒さに濃淡がある。

黒いときには、湯に入れた手指すら見えない。
薄めのときには、浴槽の底部が微かに見える。
不思議なのだけれど、あの3.11の直後は、かなり長い間薄かった。

東京では、深大寺温泉と和光市にあるこの温泉。
深大寺温泉は、深大寺植物園の近くであって植物園で花を愛でた後黒湯に浸かる。
これがまた良いのである。







「電飾や垣の暗さの裏おもて」







温泉施設は、スイーツも充実している。
ここのジェラートは格段に美味い。

昨夜の温泉行きは、孫を連れて行ったのである。
孫は、5歳と2歳の女児であるけれど温泉好きである。
5歳の孫は、最近ピアノを習い始めた。
2歳の孫は、2歳だからと言い放って傍若無人、元気一杯で跳ねはねしている。

楽しいのであるけれど、若い発熱体と一日つき合っていると「疲労困憊」となる。
従って、二つの台風と称している。



      荒 野人