エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

蝋梅が咲いた

2014年01月08日 | ポエム
蝋梅が咲いた。
香りつつ、蜜を滴らせつつ、甘やかに咲いているのである。
冬の厳しさに、その花弁を日にかざしつつ咲く姿は・・・君のようだ。

昨日はナルシスを感じ、今日は君を思い出す。
嗚呼、なんという罪深き性なのだろう。



蝋梅の木の下に居ると、罪が洗浄されて行く。
そう勘違いさせる。
蝋梅の罪である。







「日差し吸い大気抱きしめ蝋梅咲く」







近くの公園での出来事である。
蝋梅が咲いたと云う出来事は、山々がそろそろ芽吹く事を予感させる。



厳しければ厳しいほど、蕾は固くなり、ほんの暖かさで綻ぶのだ。
それが「頑な」という蕾の性である。



      荒 野人