淡淡とした春の色が見え始めた。
折しも、昨日は南風があって温暖な気配が地上を覆った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/9d/e2628b4fc0eb7585b56a496a67cde992.jpg)
南風は、風力を問わず暖かいのである。
人は、表に出て日差しを浴びた。
ぼくもまた、日差しに飢えたかのように浴びたのであった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/30/abd4a71080c5dd8c60d56f1b2fbfee4a.jpg)
この気配の中にあると、ものみな春の色に感じられるから不思議である。
枯れた葉の間に挟み込まれた、若葉の色が新鮮であったりする。
あるいはまた、空に突き刺さった冬木立の梢が青空を区切るとき・・・それは春の予感であったりするのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/d0/37ad9e3988d9d70d09c9fbacccc63d4f.jpg)
この佇まいは「冬萌」ではなく「春萌」である。
書を捨て街に出よ!
と、誰が詠ったか忘れてしまった。
そんな忘却の彼方から、予感という形而上の記憶が蘇る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/55/346963b781627a14ed15838066d5d959.jpg)
「枝が区切るシンコペーションの空寒し」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/13/72a4f872712cdac4a3adadf12f91732e.jpg)
一昨日は、温泉に入ったけれど昨日は家風呂で温まった。
どこかから、救急車のサイレンが聞こえてきた。
箱の中の寝台に寝かされいるのは「誰だろうか」などと夢想しつつ、湯を身体に遊ばせた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/84/08ce25dc064606b7d36e465eb5ff24ca.jpg)
皮脂の削ぎ落ちた皮膚から、湯が滑り落ちて行く。
もはや、肌とも言えない肉体の被り物が・・・だがしかし生きていると叫んだ。
荒 野人
折しも、昨日は南風があって温暖な気配が地上を覆った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/9d/e2628b4fc0eb7585b56a496a67cde992.jpg)
南風は、風力を問わず暖かいのである。
人は、表に出て日差しを浴びた。
ぼくもまた、日差しに飢えたかのように浴びたのであった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/30/abd4a71080c5dd8c60d56f1b2fbfee4a.jpg)
この気配の中にあると、ものみな春の色に感じられるから不思議である。
枯れた葉の間に挟み込まれた、若葉の色が新鮮であったりする。
あるいはまた、空に突き刺さった冬木立の梢が青空を区切るとき・・・それは春の予感であったりするのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/d0/37ad9e3988d9d70d09c9fbacccc63d4f.jpg)
この佇まいは「冬萌」ではなく「春萌」である。
書を捨て街に出よ!
と、誰が詠ったか忘れてしまった。
そんな忘却の彼方から、予感という形而上の記憶が蘇る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/55/346963b781627a14ed15838066d5d959.jpg)
「枝が区切るシンコペーションの空寒し」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/13/72a4f872712cdac4a3adadf12f91732e.jpg)
一昨日は、温泉に入ったけれど昨日は家風呂で温まった。
どこかから、救急車のサイレンが聞こえてきた。
箱の中の寝台に寝かされいるのは「誰だろうか」などと夢想しつつ、湯を身体に遊ばせた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/84/08ce25dc064606b7d36e465eb5ff24ca.jpg)
皮脂の削ぎ落ちた皮膚から、湯が滑り落ちて行く。
もはや、肌とも言えない肉体の被り物が・・・だがしかし生きていると叫んだ。
荒 野人