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炭焼き母ちゃんの奮闘記
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備長と馬目の比較

2020-12-28 11:07:48 | 炭にまつわる、いろいろ

ちょい前の投稿『ふろがーる!』と炭 - enjoy

備長炭は備長炭でも炭が水に浮いたことを書いた。その点について少し詳しく説明しようと思う。
 
大小あるが、左が馬目樫が原木の銘柄は”馬目”。 右の長い方は樫が原木の銘柄は"備長”。


写りが悪いが、切り口の断面。ビミョーに違うのである。


馬目は沈んでいる。 浮いているのが備長。
気泡の違いは、馬目のほうは寸前まで水に浸かっていたからで、備長は乾いた状態から水に入れたので中の孔から勢いよく気体が出てきているのだ。

水に浮くか沈むか
それ以外にもビミョウーな違いを何点かあげてみる。
・ 火付きの良しあし、というか、付きやすいか? 付きにくいか
 備長の方が、火は起こしやすいそうだ。(その比較を実験したことはないので

・ 火力、火持ちにも差がある。
 いずれも馬目のほうが強くて長い。

・ 炭同士を合わせて軽くたたいた時の音・・・あまりたたいてもらっては困るけれど
 馬目のほうが、高い金属音を発し、それゆえ炭琴には馬目が用いられている。

火力・火持ちの違いから、価格にも差がついているのだ。

しかし、これは火をつけたり水に浮かべたらわかるけれど、釜で一緒に焼いて出来た炭を選別するのは結構至難の業なのである
大概は一目見たら、ちゃんと選別できるくらいまでにはなったけれど、しっかり焼けた”備長”は”馬目”と大差ない上質の炭なのだ。