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炭焼き母ちゃんの奮闘記
スローライフ・エコライフ・エンジョイライフ

梅ひろい

2008-07-12 22:16:36 | 日記・エッセイ・コラム

梅採りは6月末に終えた。
ちょうど1ヶ月とは言え、土砂降りの雨の日は休みになったりで、実質は20日足らず。

そして7月初めより、別の梅農家に雇われ10日弱、今日、終わりとなった。
今回は俗に言う”梅ひろい”

例年は”梅採り”と言って、青梅を木からもぎとる。
収穫した青梅は、梅酒や梅ジュース、梅エキスや梅サワーなどにされる。
そして、今回の”梅ひろい”は、梅畑の地面一面に青いネットが張られていて、熟した梅が木からネットの上に落ちた物を拾う。それは梅干しとして塩漬けされる。

実家が梅農家の友人が以前言っていた。
「拾いは、毎日毎日同じ所を這いつくばって、落ちてくるのを拾って、拾っても拾ってもまた次の日落ちてて、たってくる(飽きてくる)!」

想像はしていたものの、実際経験してみて、正に!友人の言ったことズバリ!!
秋に落ち葉の掃除をしているようなもの。
おまけに木の下をはいつくばって、梅をひろい集める。
腰、足、ひざ、そこらじゅうが痛くなってくる。
そして、なんと言っても 暑い!! 6月と7月の違い?!
半日でバテバテ(>_<) ちょー暑かったある日なんかは、過呼吸になりかけて・・・危ない危ない

拾い集めた梅は選果と同時に洗われる。
そしてコンテナごと、水槽に浸け込まれること30分。(今年より徹底されたケシキスイ対策である)
水から引き上げられた梅は大きなタンクの中に塩と一緒に入れられる。
この作業のお手伝いが、ここ10日間の私の仕事だった。
拾い終えた梅畑の青いネットをコンパクトにまとめ、木にぶら下げるようにしてしばりつけて来年の収穫期を待つ。

日本人が昔から食べてきた”梅干し”
5kgや10kgなら我が家でもここ数年漬けているが、食品工場とまではいかないにしても、こんなに大量の梅を漬ける。梅を生産、出荷するだけでも重労働なのに・・・
私はこれで終わったけれど、雇い主は2週間も経つと今度は漬けた梅の天日干し、等級に分けて樽詰めして出荷となるらしい。
息子さんは、干す作業の方が漬け込みよりもしんどいと言っていた。
市場に出ている梅干しはこんな大変な作業の中でできた1粒1粒。

「来年もまた頼むでー!」 とは言われたけれど・・・
梅採りよりもはるかに過酷な”梅拾い”。仕事ってこんなもんなんだろうけれど、自分の体力に自信が無くなりそうな・・・ハードな10日間だった。