台風16号は、20日午後1時半頃、田辺付近に上陸。
紀南は朝から警報が出た。
主人は窯出しの真っ最中。長男、長女はいつも通り出勤、私はラジオをつけて自宅にいた。
ラジオで情報は入ってくるけれど、位置や予想進路はわかりづらいから、時折テレビをつけて確認していた。
そんなこんなしていたら、急に雨風が半端ない強さになって、「おぉ~~、いよいよ来たか~?!」ってテレビつけたら、ナント!!
「午後1時半頃、田辺付近に上陸したもよう!」とアナウンサーが言っている!
”田辺”と聞いて、遠くにいる友人知人に気にされちゃうんじゃぁないかな?って思った。
自意識過剰ではないけど、5年前の災害からは割と気にかけてもらうことしばしば。ホントありがたいことです。
毎週火曜日2時に生協が商品を持ってきてくれる。
よりによってドンピシャ!! ずぶ濡れになりそう・・・ やばいよなぁ・・・ げんなりしながら外に出た。
と、雨がやんでいる!! 周囲の木々は斜めに大揺れ、ゴーゴーとうなりをあげる風の音。それでも雨は降ってない。むっちゃ、ラッキーやん
生協のトラックから玄関前まで荷物を運んでいく。
2つめを運んでいたら、なんとなく全体が明るくなった。
空をみあげたら、灰色の雲にポッカリと丸い穴が開いた様な感じになって、真ん中で太陽がボーッと照らしている。
「台風の目や」 生協のおじさんにきゃっきゃっ!!と喜んで話す私。
中学か高校生の頃に、一度だけ台風の目を感じたことがある。
夜の10時頃だったから、外は真っ暗で風がゴーゴーと吹いていた。
宿題か何か勉強していた私、机は窓のそばだった。いすに座っている私の耳横でガタガタ揺れていた窓ガラスが急に止まった。
何事かと窓をあけて外を見入った。
まるで凪。外は真っ暗でシーンと静まりかえったような・・・3分か、10分くらいだったか?!
突然、またゴーッと風が吹き荒れて、いろんなものが動きだした。 あの景色は今も覚えている。
これが”台風の目”なんだ
今回は真っ昼間! 台風の目からは太陽が顔をのぞかすんだ
二度も経験できたことにうれしいような、すっごい発見をしたような、子供みたいに感動をした。
生協の荷物を運び終わって、さらに発注した商品を家の中でそれぞれ冷蔵庫、冷凍庫に片付けきった頃、外ではまた雨風が激しくなってきた。
むっちゃ、いいタイミングだったんだ(^_^)v
さて、我が家はお陰様で被害らしいものはなくてすんだ。
ただ、釜場は・・・水が止まっている。外付けのトイレの戸口が行方不明。
主人は親戚の不幸ごとで昨日朝早く九州へ飛び立った。
送り出した後、釜場へ行ったらこんな状況だったので、詳しいことはわからないけれど、戻ってきたら修復など、雑用におわれるのだろう。
沢から水をとっているので、葉っぱなどで詰まりやすく、大雨の後はしょっちゅう止まるから被害と言うほどではない。
トイレの戸もかなりがたついていたから、とりはずしてどこかに置いてあるのかもしれないが・・・取り付けられるまでは私は釜場で仕事はできないなぁ
案の定、数件から心配してお電話をいただいた。
まぁ、なんとか、お陰様で大丈夫でしたm(_ _)m
台風の翌日、主人を関空まで送っていった帰りに紀北方面を寄り道してきた。
「柿の木が折れた」などの被害話がチラホラ聞こえてきた。
道の脇に咲く彼岸花も倒れたり斜めに傾いているのをあちこちで目にした。
台風の目の近くより、ちょっと外側の方が風の威力は強いのかもしれない。