栄光イレブン会

栄光学園11期卒業生の親睦・連絡・活動記録

ブログ開設:2011年8月23日

69歳になりました。   (Okuyama_Iwao)

2013年06月12日 | 奥山

 69歳になった。数え年で70才、杜甫の「人生七十古来希也」の年だ。日本人男性の平均余命は79.64歳、健康で普通の日常生活がおくれる平均健康余命に至っては70.42歳だ。残りわずかになって来たようだ。 

       

          2013.5  チェスキークロム(チェコ)

 父は肝硬変で72歳で死んだ。私が36歳の時だった。母は家の近くで転倒し骨折して入院した。入院が長引き寝たきりになって、最後は少しボケがでて83歳で亡くなった。私が56歳、子会社に移籍した年だった。その頃から、「いまの仕事ばかりの生活で本当によいのだろうか?」「退職後の生活はどうなるのだろうか?」「ソフトランディングするには、どうしたらよいのだろうか?」を意識するようになった。

 60歳になった頃、生涯学習の講習会を受講したり、町会の役員を引き受けてみた。どちらも定年後の人達の仲間づくり、余裕時間の消化づくりのようで何かもの足りなかった。

 65歳になったとき、横浜市から公共施設に割引料金で入場できるカードが送られてきた。カードに赤く大きな【寿】という字が印刷されていた。スキー場でのシニア割引リフト券や映画館のシニア料金は、<得>をした気になっていたが、赤く大きな【寿】という字には抵抗感があった。子会社を退任したのが65歳。そのあと、68歳まで非常勤で大河原君の会社(JC-comsa)のお手伝いをしていた。

 JC-comsaを退職する直前(2012年10月)に放送大学に入学し、好きな科目、気になる科目だけを選択受講することにした。入学理由の一つが、仕事を辞め、頭を使わなくなることへの不安があったからだ。放送大学は、千葉県に本部があり、各県に1カ所(東京は3~4か所)づつの学習センターがある。学習センタ-には、視聴覚室があって好きな時間に好きな科目のDVD受講ができ、テレビ放送を見なくても勉強できるようになっている。

 幸いなことに、私の家から比較的近いところに神奈川県の学習センターが在り、通っているジムは道路の反対側に在る。ジムに通いエアロビックで汗をかきシャワーを浴びさっぱりしてから学習センターに行き講義を聴いている。大きな教室で聞いた大学時代の抗議に比べ、DVDによる授業は受講者を集中させ真面目に授業を聴かなければならないようになっている。久々に味わう試験場の雰囲気、緊張感は中々いいものだ。試験の時は若い人の姿を見かけるが、普段学校やクラブ活動で会う人は、ほとんどが同年輩またはそれ以上の人達だ。向上心が強く勉強好きで、大学院を含め卒業と再入学を繰り返し、10年以上通い続けている人が数多くいる。

       

         2013.5 ブタペスト(ハンガリー)

  最近になって、自分がいなくなった時に家族が困らないようにとの準備を始めた。死んだときの連絡先、対応方法、その他の色々なことを整理している。自民党政権になって変わった相続税の説明会にも出席した。ただ心の中のどこかで、「いますぐにその時が来る。」とは思っていないところがあり、作業が遅れ気味で未だ整理が終っていない。数年前、ふと気になって、脳神経外科でアルツハイマーの検査を受診した。いまのところ正常のようだ。ボケや認知症が発生しないうちに整理を終え、家族に残したいと思っている。

 体を動かすことが好きなので、ジムでのエアロビックスや水泳とは別に冬はスキー、春・秋はウオーキング、夏は神輿担ぎをしている。ただ今シーズンのスキーは一緒に行く人の都合で例年よりも回数が減ってしまった。また大好きなバイクも1年程前に妻から遠乗りを禁じられた。若い頃からの夢だったカナディアンロッキーでのスキー滑走、北海道一周バイクツーリングの実現が難しくなってきた。

          

          2013.2 かぐらスキー場(新潟)(左が私)

  三浦雄一郎さんが80歳でエベレストの登頂に成功した。両足に2Kgの重りの入った靴を履き、20Kgのリュックを背負って訓練を続け、世界最高峰に挑戦し成功したことに感動を覚えた。ただ下山途中で脱水症状になりヘリコプターで降りてきたことが気になった。三浦さんほど鍛錬し、訓練し続けた人でも80才になると若い人とはどこか違うところがあることを感じた。その80歳まであと10年、何とか健康年齢で有り続けたいと願っている。頭が正常で身体の自由が効かなくなった場合、思った通りの行動が出来なくなる無念さ、好きなことを我慢しなければならない辛さを想像することは難しくない。そして逆の場合は家族が大変だ。よく言われる、理想的な生き方のGNP(元気で、長生き、ぽっくりと)をめざしているが神のみぞ知る。自分の力では、どうしようもない。

     

        2012.4  ダータネルス海峡(トルコ)

  60歳をすぎて上半身の衰えを感じてきた。髪の毛が減り、頭頂部は皮膚が見えるようになってきた。せめて下半身の衰えを遅らせ、いつまでも69・69が続いていったらと願っています。69歳になりました。  

       

         

 

 

 

 

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