栄光イレブン会

栄光学園11期卒業生の親睦・連絡・活動記録

ブログ開設:2011年8月23日

台湾の消えゆく残り火 (Yonezawa_Kenji)

2015年12月25日 | 米澤・渡辺(正)

台湾の消えゆく残り火 

先日台湾を旅行してきました。以下台湾レポートです。

引退後、過去に駐在したことのある大陸と台湾を、毎年旅行してきました。しかし昨今、大陸に行ってもあまり愉快なことがなさそうなので、台湾に年2回行くようになりました。

台湾に初めて出張したのは28歳の時です。当時、ビジネスはすべて日本語で済みましたし、タクシーに乗るとほとんどの運転手が日本語で話しかけてきました。午前中に顧客を訪問すると、必ずと言ってよいほど昼食をご馳走になったという記憶があります。

一方、政府当局は「日本色を一掃せよ」との方針で、日本時代の鳥居(神社は戦後すぐに撤去済)、モニュメント、墓石、「踏切注意」などの表記が一掃されていました。44歳で駐在、赴任した時、日本語でビジネスできる顧客は限られてきましたし、タクシーの運転手が日本語で話しかけてくることもなくなりました。

街はすでに「日本色」は一掃されていましたが、台湾総督府をはじめとする壮麗な建築物、学校、そして日本人が退去した日本家屋はそのまま使われていました。最近、台湾では鳥居や日本式灯篭が復活したり、映画「KANO」にも登場した烏山頭ダムを構築した「八田与一」の旧居が復元されるようになりました。

これは日本時代への懐古ではなく、台湾の自立自強への自信とみるべきでしょう。八田与一の旧居は、いまや日本でも見ることのできない昔懐かしい日本家屋で、家に上がると樟脳の香りが仄かに漂ってきました。

この家屋は早稲田大学の建築科に留学した「郭 中端」という人物が日本から図面を取り寄せ忠実に復元したそうです。

さて先般、台北の保安宮という孔子廟を散策していたときのことです。どこからともなく日本語と思しき歌声が聞こえてきました。思わず近づいてみると、付属の公園の一角で老人ホームの人たちが介護人に付き添われ「ここに幸あり」を唄っていました。

数年前のこと、この公園で元気のよい老人たちがカラオケで「骨まで愛して」を唄っていたことを思い出しました。彼らは、日本統治時代の生き証人であり、その彼らも老人ホームに入所し、いよいよ消えゆくことを実感した次第です。

我々もすでに古希を迎え、つらつら現役時代を顧みると、格別面倒を見てきた部下が必ずしも自分に感謝しているわけでもなく、反対にごく普通に接してきた部下が自分を慕ってくれていたことを知り驚くことがあります。

朝鮮と台湾を比較した場合、朝鮮は明らかに持ち出し、台湾は統治初期は持ち出し、後期回収というのが一般的評価であります。

にも拘らず、両者の相違は、まことに興味深いものがあります。陸軍統治と海軍統治、両者の国際感覚の相違が齎したという俗説をはじめ、土地生産性の差による飢餓感の有無、両者の歴史、国民性の違いなど諸説紛々です。

ところで沖縄問題は安倍政権の命取りになるやもしれず、沖縄は戦前も戦後も持ち出しで、戦前は台湾に依存し、戦後は本土に依存してきた。先に領有(この表現は適切でないかも)した琉球に、まともな鉄道は敷設されず、あとから領有した台湾には内地と同じ規格の鉄道が敷設された。沖縄に敷設するメリットがなかったからに他ならない。

台湾や朝鮮統治の教訓から、そもそも人はお金を貰ったから大人しくなるものではなく、様々な面で慎重さと機微を解するが求められるところである。          

 一月の同窓会で皆様にお目に掛かれれば幸いです。  

      (Yonezawa_Kenji)                

                              

       

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大木章次郎先生のお通夜と葬儀ミサ・告別式の様子

2015年12月20日 | ◆行事報告

大木章次郎先生のお通夜と葬儀ミサ・告別式の様子

     (2015年11月2日、3日)

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ご覧になられた方がいらっしゃるかもしれませんが、大木章次郎先生のお通夜と葬儀ミサ・告別式の様子が同窓会ホームページに(↓ )掲載されましたのでお知らせいたします。

 http://www.eikoalumni.org/Onshi/pg677.html

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きよちゃんのエッセイ (44) ”バリ島のクリスマス” (Okubo_kiyokuni)

2015年12月20日 | 大久保(清)

バリ島のクリスマス

 

常夏の島、バリのクリスマスはいまひとつピンと来ない。

ホテルはスケジュール通り、十二月の一週目、馬鹿でかいクリスマスツリーをメインロビーに飾りはじめた。金や銀色のお星様、赤い豆ランプがピカピカと輝き、鮮やかな化粧紙に包まれたプレゼントの箱がぶら下がり、モミの木に暑苦しい真綿がへばりつく。

プール横の芝生には白いテーブルが並べられ、クリスマスのデコレーションが施された大きな木の下で、盛大にバーベキューが始められている。日本からの女性グループ、新婚らしい若いカップル、多分、オーストラリアからの家族連れ、老夫婦、皆、それぞれの南国のクリスマスを楽しんでいる。

この嬉しそうな顔の群れを眺めつつ、半年もホテル生活を続けていると、可笑しなもので、ホテルの側からの冷めた目で観光客を眺めるようになる。この頃、ホテルの従業員も何か仲間のような感じになってきた。

この見方を更に深めることになったのは、一つのホテルの内線電話からである。日曜の朝、洗濯の手を休め受話器を取ると、女の人の声が聞こえてきた。日本人である。

“木村と申します。いつもバリビーチ・ホテルを利用していただき有り難うございます。もう、5ヶ月も御滞在で、存じませんで、申し訳ございません、お詫びのしるしに、是非、今晩、クリスマス・ディナーに、ご招待させてください”と、とても恐縮した口調である。

木村さんはホテルの日本人専用係で、旦那さんはインドネシア人、結婚してからずーとこのホテル勤務らしいことが後で判った。半年振りの日本の女性の声を聞いて、少し緊張気味に対応する。

“ハー、ハイ、よろしくお願いします”

束の時間、メインダイニングに入って行く。奥の席で、綺麗にドレスアップしたレディーが手を振っている。てっきり、何組かの贔屓客を、クリスマス・ディナーに招待したものと思いこんでいたのだが。クリスマスの夜に二人で食事をすれば、・・・困るなーと、少し慌てて、嬉しくて落ち着かない。

ところが、二人で食事を始めたものの、ホテルの話にのめりこみ、バリビーチ・ホテルの化粧を落とした素顔が段々と分かってくる。クリスマスシーズンの宿泊客の国籍分布、平均滞在日数、日本人客の特性、宿泊収入と宴会収入の割合。彼女も、長期滞在者の本音を聞き取るべく、インタビュアーの顏になってきた。

しかしながら、メインダイニングの真面目な会話は、狭いバリ島の日本人村には正確に伝わらず、翌日からバリの奥様達の間で格好の話のタネになっていたらしい。

 今振り返ってみれば、あの食事会は独り暮らしのおじさんにとって、とても楽しいクリスマス・プレゼントだったなーと、懐かしく思い出され、テレビでバリビーチの映像が出るたびに、ホテルの空き室状況がとても気になる。

 

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掲載記事の一部公開停止について (Okuyama_Iwao)

2015年12月14日 | ◆お知らせ・行事案内

 掲載記事の一部公開停止について 

下記により「栄光11会ブログの一部の掲載記事を公開停止する。または個人が写っている写真を削除して掲載することとさせていただきます。」のでお知らせいたします

 

               記

1.公開停止する記事、個人が写っている写真を削除して掲載する記事

(1)11期及び栄光学園関係者以外の人が閲覧し支障が起きる可能性があると判断した個人情報

(2)個人が特定できると判断した写真

(3)「きよちゃんのエッセイ」等、個人情報が記載されていないもの、支障がないと判断したものは引き続き公開する。

(4)近況報告は、顔が写っている写真を削除して引き続き掲載する。

2.公開停止・開始日

 2015年12月15日以降 徐々に公開停止していく。

3.一部公開停止に至った理由

(1)口コミ等により閲覧者が拡大し、11期及び栄光学園関係者以外の人が閲覧する

ようになった。

(2)栄光11会ブログは【Gooブログ】を利用して作成しているが、【Gooブログ】には、パスワード設定等の閲覧者を限定する機能がない。

(パスワードの設定による閲覧者の限定ができない。)

(3)11会ブログは個人情報を扱うことが多い。いままで、各個人に迷惑や支障が  発生したという話は聞いていないが、今後更なる閲覧者の広がりに伴い個人情報が漏えいする可能性がある。

(4)上記により一部記事の公開停止等をさせていただく。

4.これからの対応

(1)個人情報に該当する記事はメールに代替する。

(2)ブログに関しては、パスワード設定可能なブログや、ホームページへの新規作成   が考えられるが、過去の記事の移行を含めると膨大な作業が必要となる。また今後のメンテナンスンテナンス及び運営方法を想定しておかなければならない。

(3)時期及び実現の可能性が分からないが、【Gooブログ】にパスワード設定が可能なる時期まで待つことが容易な対応である。

(4)当面の運用として、個人を特定できると判断した写真は掲載しない。

5.その他

 個人情報の対応に関し、良い方法をご存知の方はご教授ください。 

 

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新年会のお誘い (2016年1月28日)

2015年12月12日 | ◆お知らせ・行事案内

栄光学園11期の皆様

 下記の要領で新年会を企画致しました。皆様の奮っての参加をお待ちしております。出欠の回答を、年内に頂くようお願い致します。

    記

日時:2016年1月28日(木)15時から

場所:横浜中華街 富筵(フエン)

    横浜市中区山下町136 富筵ビル

    045-681-8957

  関帝廟通り沿いの店でこの通りの東端にある天長門の近くです。

  http://r.gnavi.co.jp/hc5j3pv10000/map/

会費  :飲み代込みで約5000円

申込期限:2015年12月30日

申込先 :太田  幹事  :太田、奥山

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スキー行 参加者募集

2015年12月10日 | ◆お知らせ・行事案内

栄光学園11期の皆さま

2月上旬に下記の要領にてスキーへ行こうと思います。

参加者が確定した時点で、日程調整し詳細をご連絡いたします。

参加希望者は、幹事までメールにてご連絡ください。

      記 

(1)日程:2月上旬の平日 1泊2日

  (土・日・休日ではありません。)
    
(2)行先:越後湯沢付近のスキー場


(3)交通:往復新幹線利用


(4)申込締切日:2015年12月25日(金)


(5)幹事:太田・奥山 

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太田君とユーシン渓谷を歩く (Okuyama_Iwao)

2015年12月07日 | 奥山

2015年12月4日(金)(晴)

太田君の誘いでユーシン渓谷へ出かけた。矢倉岳・高取山・渋沢丘陵に続いて今年4回目の二人でのウォーキング。ユーシン渓谷は、西丹沢にある玄倉川の渓谷で以前から一度行きたいと思っていた場所だ。

朝6時、とても寒い。いつもより厚着をして家を出る。外はまだ暗い。横浜駅から相鉄に乗り換えたところで、ようやく外が明るくなってきた。7時48分新松田駅に到着。駅前の広いバスターミナルを想像していたので小さなターミナルで戸惑ってしまう。太田君を待っていると、そこに風情のある珍しいかっこうしたバスがやって来た。傍に近寄ってパチリ、山北町の循環バスだった。高齢者が多いので分かり易くするためこんなバスにしたのだろうか。

 

まもなく太田君が到着し8時25分発の富士急バスに乗り込む。

 

 5人の乗客しかいない。路線バスなのに途中ほとんど停まることなく凄いスピードで走る。40分後玄倉バス停に到着した。バス代900円、地方のバスは高い。降りたのは太田君と私の2人だけでだった。バス停の目の前に丹沢湖が広がる。

 

辺りには誰もいない。この広い景色が二人だけの貸し切り状態だった。停留場前のお店の人に二人の写真を撮ってもらい目的地のユーシンロッジ(現在閉鎖中)に向かって玄倉林道を歩き始める。

 左側の玄倉川の河原には白い石と澄んだ水、

常緑樹の緑と薄茶色になった落葉樹が混じり合った山林、

スカイブルーの空、遠くには丹沢の山々が。

紅葉の季節は終ってしまったが、それでも素晴しい景色。

気持ち良いウォークが始まった。30分ほど歩くと車止めがあり、ここから先は特別の車以外は入れないウォーカー専用の道だ。

道に小さな石ころや大きな岩が転がっている。

 

 右側の急斜面には、防崩用のネットが張られ、樹木が植えられている。ところどころに石崩避難用のトンネルが。

左側の谷の合間から見える丹沢山塊の高い山を見ながら地図を見て名前を探す。ごつごつし、ラクダのこぶのような形の山は石棚山らしい。

 深い谷近くまで張り出した急斜面に造られたられた林道を歩く。ユーシンロッジまではで8つの小さなトンネルを通って行かなければならない。ほとんどのトンネルは岩肌が露出し、素掘りのままの壁だ。

3番目か4番目のトンネルの前に来た。道が二手に分かれている。左側は旧道だ。右側のコンクリートでできた新しいトンネルに入る。新青崩隧道だ。

急峻な崖にできた古いトンネルは落盤の危険があり新たに造られたものだ。懐中電灯を点ける。中は真っ暗で何も見えない。真黒な闇とはこういう場所をいうのだろうか。こわごわと前に進む。

後を振り返ると入り口の明かりと太田君のライトが見えて少しほっとする。

二人で足元に気をつけながらそろそろと進む。ようやく出口が見えてきた。岩壁に沿って造られたトンネルが出口付近で急カーブしているため光が全く入らないことから真っ暗になったようだ。トンネルを抜けると玄倉ダムが見えた。この付近の水の色はユーシンブルーと、呼ばれ、このコースのハイライトのはずだった。しかし日の光の関係なのか深い青緑色の水だったが、もっと綺麗な色を想像していたので少し期待外れとなった。

 林道を歩き続ける。前日の雨によるものなのか、それともいつも流れているのか分からないが道の両側にいくつかの滝がある。

 

 岩壁に沿って水が流れてくる場所では、知床のオシンコシンの滝に行った時のことを思い出した。

ここが神奈川県!神奈川県にこんな場所があるのだ!出発して3時間ほどで目的地のユーシンロッジ前の広場に到着した。

2人連れが2組休んでいた。この場所に来るには、同じバスに乗るか、ひとつ前のバスしかないはずだと思い尋ねてみると、後の山を越えてきた人達だった。お願いして二人の写真を撮ってもらい、お弁当を食べる。

それにしても寒い。天気はよいが風が冷たい。ここは風の通り道なのだろうか?他の2組はそれぞれお湯を沸かしているので寒さが応えていないよう見える。コンロを持たない僕たちは早々に退散し、早めに元の道を戻る。

バスの出発までは時間があるので、少し遠回りして河原に下りてみた。

 

河原から眺めた丹沢の山々はより高く、より大きく、より立派に見えた。

帰りは下り道なので2時間半ほどで玄倉バス停に到着した。バスが来るまで1時間ほどあり付近を散歩する。この辺りは、夏はキャンプ地になのだろうか。いくつかのバンガローがあった。

 バスの到着時間が近づいてきて、人が集まってきた。バスはこの時間しかない。全員がこのバスに乗るのだ。ユーシンロッジであった人達に再会しそこでまた二人の写真を撮ってもらった。

バスに乗車すると朝、同じバスに乗り、僕らより先まで行った人が乗っていて挨拶する。檜洞丸に登ってきたという。地図を見ると中川温泉から入って石棚山を越え檜洞丸への往復。同じくらいの年齢だと思うが、ものすごい健脚、どのくらいのスピードで歩くのだろう。

新松田駅に到着したときは、暗くなっていた。駅前の居酒屋で二人での反省会。いつもは生ビールで乾杯するのだが、きょうは寒いのでいきなり熱燗にした。

太田君が誘ってくれたおかげで素晴らしい1日を過ごすことが出来た。紅葉は終わっていたが、丹沢の自然美を堪能した一日だった。

ここで皆さんに提案です。この素晴らしい景色をみんなで共有しようと思います。来年新緑の頃、イレブン会でユーシン渓谷ウォークを計画いたします。往復で約5~6時間、行きも帰りも同じ林道を歩きます。疲れたら途中の河原で遊んでいれば大丈夫です。

その時期が近づいてきましたら皆様にご連絡致します。新緑のユーシン渓谷を一緒に歩けたらと思います。

 

             (2015/12/04   奥山)

              

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