「新参者」シリーズ、ついに完結!
「祈りの幕が下りる時」71点★★★★
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東京・葛飾区のアパートで
女性の絞殺死体が発見された。
被害者は滋賀県在住の女性と判明。
さらに現場となったアパートの住人も行方不明になっていた。
警視庁捜査一課の刑事・松宮修平(溝端淳平)は
捜査を進めるうちに
一見、なんの関わりもないような
ある事件との関係を疑い始める。
だが、松宮から事件の詳細を聞いた
日本橋署の刑事・加賀恭一郎(阿部寛)は
激しく動揺する。
この事件は、彼が幼いころに失踪した
母に関わる謎につながっているかもしれないというのだ――!
そして
二人は捜査を進めていくのだが――?!
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2010年のテレビドラマからスタートし
映画化された「麒麟の翼」(12年)、
そして14年の元旦スペシャルドラマ「眠りの森」を経て
新参者シリーズ、
久々の劇場版にして、最終章と相成りました。
ある殺人事件が
阿部寛氏演じる主人公・加賀恭一郎自身のルーツ、その謎に通じていく……という
なかなかに重厚なミステリー。
単体ドラマとしてしっかり作られていて
逆に
「そうか、加賀恭一郎のこと、あまり知らなかったんだ」と思うくらいなので
シリーズを知らずに見ても
問題なく、理解できるはずです。
序盤は、かなり成長した溝端淳平氏が
謎に満ちた展開を引っ張り、
そこに阿部寛氏の登場で、
懐かしい“くだけ感”やバディ感を一瞬だけ味わい、
そののちに、主人公自身の謎という
未踏の地に踏み込んでいく。
ラスト、あの人の、あの行動を飲み込めるかは
それぞれかもしれないですが
まあほぼ大満足!でした。
エンドロールで、
懐かしの日本橋の面々が
チラリ登場するのもファンには嬉しいところで。
なんと、時計屋のドン吉ちゃんも!(笑)
もうこれで、日本橋界隈やスポットも見納めかあと思うと
ちと寂しい。
まだまだ続くといいなー。
★1/27(土)から全国で公開。
「祈りの幕が下りる時」公式サイト