韓国で大ヒットのスリラー。
「殺人者の記憶法」71点★★★★
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獣医のビョンス(ソル・ギョング)は
一人娘のウンヒ(キム・ソリョン)と暮らす中年男。
最近、アルツハイマーと診断された彼は
道に迷ったり、記憶を失っては
警察のお世話になっている。
実はビョンスには過去に
社会のクズを“私刑”にしてきた
連続殺人犯という知られざる顔があった。
だが、その記憶すらあやふやになってきている。
そんなある日、ビョンスは車で接触事故を起こす。
その車のトランクには
明らかに死体とおぼしきものがあった!
運転していたのは柔和そうな若い男(キム・ナムギル)。
男に自分と同じ匂いを感じとったビョンスは
警察に通報するのだが
誰もビョンスの話を信用しない――。
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いや~久々に韓国映画の毒にあてられました(苦笑)
動物は出てくるわ、いかにも殺されそうな娘は出てくるわ、
危険フラグが多すぎて神経がすり減った。
好きかと問われれば、
うーん、クビを横に振ってしまいそうだけど
でも、話はうまくできているんだよね。
かつて社会のクズたちを殺し
「正義の殺人」を繰り返してきた主人公が、アルツハイマーを患う。
忘れていく記憶のなか、
彼は偶然、連続殺人犯と接触する。
しかし主人公のあやふやな記憶が、
犯人をあと一歩で追い詰めきれない。
そのもどかしさたるや、もう!!
あげく、アルツハイマーであることを利用され、犯人にされてしまうかも?
いやいや、実際、本当に主人公の記憶は正しいのか?
何が正解かわからないハラハラに、
緊張しっぱなしでグッタリ。
しかし
ソル・ギョングの芝居はすごいなあ!
そして
やっぱり話はおもしろいんだよなあ!と
まあ結局、おもしろいのでございました。
★1/27(土)からシネマート新宿ほかで公開。
「殺人者の記憶法」公式サイト