ネタバレ?大丈夫です。
ネタもなにも、全然、わかってませんから!(開き直り!笑)
「TENET テネット」71点★★★★
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ウクライナ。
満員のオペラハウスで大規模テロが発生する。
人々を救うため、特殊部隊に参加していた
主人公の名もなき男(ジョン・デイビッド・ワシントン)は
銃の弾が逆回転して、発射前に戻る、という謎の一瞬を目にする。
が、結局、敵に捕まってしまった彼は
拷問の末、自決した――はずだった。
が、なぜか目を覚ました彼に、新たなミッションが与えられる。
それは「未来からやってくる敵から、第三次大戦を防げ」というもの。
未来の世界では「時間の逆行」という装置が開発され、
それによって過去への行き来ができるようになっていたのだ。
その仕組みは???な彼だが、
キーとなる「テネット」という言葉と
ニール(ロバート・パティンソン)という相棒を得て、行動をはじめる。
そして彼は
すべての鍵を握る武器商人セイター(ケネス・ブラナー)と、
彼のかごの鳥となっている妻
キャット(エリザベス・デビッキ)に出会うのだが――。
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薄々予想はしてましたが、すみません。
本当に世界のルールが真に理解できず
ついていけませんでした(泣)
描かれてるのは「時間の逆行」で
何をしてるかは、なんとなくわかるんですが
映像でも
「何が起こってるか」を、すごくわかりやすく、未体験の映像として見せてくれているんですが
仕組みが、やはり難しい。
「エントロピーの法則」とか、ボンボンくるですもん(苦笑)。
「インセプション」(10年)と「インターステラー」(14年)の
一番難しいところがずっと、みたいな。
「ああ、あそこはもにゃもにゃもにゃ・・・・・・」でなんとかやりすごしてきた
そのレベルを超えられてしまった。
ノーラン監督の頭のなかって、ホントどうなってるんでしょうね???
でもね、いいんです。
わからずとも、この映像を体験し、頭をフル回転させながら謎解きをする楽しさは十二分。
それにね映画って、期待して観るまでが、まず一番楽しいの。
で、この映画は鑑賞後も
2時間半前の、まったくまっさらの同じ期待値で
また観たい!と思える。
これこそが、ノーラン監督が仕掛けた“時間の罠”なんだとワシは思いました。
この物語とルールは
ノーラン監督の中では、完璧に構築されてるんだと思うんですが
この世界の設計図にスタッフも、役者もついていって完成させたんだよな・・・・・・と考えるとめちゃくちゃすごい。
全員への共通認識用のマニュアル、解説書とかないの?!とか
本気で思いました。
で、鑑賞後しばらくして
プレス資料=プロダクションノートをいただいてみると
少なくとも俳優たちは「???」のままで、この世界に飛び込んだよう。
そうなのか。それもすごいぞ。。
観ながら感心したのは「トワイライト」シリーズでおなじみのロバート・パティンソン、
観ていてもしばらく「ハテ、これ、誰?」と思わせるほど
かっこよかったですよ。
あと身長190センチとか言われるパーフェクトなエリザベス・デビッキも美しい!
ワシは映画をみたその夜、
そのまま大好きな「インターステラ-」(14年)を見直しました。
うん、なんか少し、ほどけたような。
「メメント」(00年)も見直したほうがいいですね。
監督がループしている「箇所」がすごくよくわかる。
「インセプション」(10年)ももちろん、つながっているでしょう。
個人的にはこの世界の感覚、これも大好きで4回は観てる
トム・クルーズ主演の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(14年)にも通じる気がしました。
まずは体験してみてください!
そして、物理学方面などの専門家の助けを借りながら
語り合いましょう!
★9/18(金)から全国で公開。