これは人気あるのも、わかるわ。

「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」69点★★★☆




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1895年のロンドン。
ベーカー街のシャーロック・ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)

不可思議な事件が持ち込まれる。
ウェディングドレス姿のまま
謎の言葉を発しながら、絶命した花嫁。

そして数時間後、彼女の夫も殺された。

しかし、目撃された犯人は
死んだはずの花嫁だったのだ――!

犯行は幽霊の仕業なのか――?!
ホームズはワトソン(マーティン・フリーマン)と

事件の謎に迫るが……。



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ベネディクト・カンバーバッチをスターダムに押し上げた

BBC放送の人気ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」の特別編が
期間限定で劇場公開。

メイキングなど特典映像もついています。
ミステリー好きとしても
このドラマ、見たい見たいと思っていたけれど
未見だったので

今回の映画でいろいろ腑に落ちた感じ。

メイキングも、おもしろかったし。
シリーズは現代が舞台だそうですが
本作は、シャーロックホームズの時代のロンドンが舞台。
王道ホームズっぽいけれど
起こる事件は
「忌まわしき花嫁」のタイトルどおり
ゴシックホラー的要素もある。

ただ舞台は昔になっても
やっぱり“いまっぽい”。

カンバーバッチのシャーロック・ホームズは
頭の回転は早いけど、かなりアブないキャラとして
完全に“構築”されており


映像の見せ方も、展開も
エフェクトを多用し、スピード感が現代的。


なるほどこれは人気もわかるなあ、という内容でした。


先日、3/18(金)公開のイアン・マッケラン主演
「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」の取材で
ホームズ本の翻訳家で、日本シャーロックホームズ・クラブ発起人でもある


東山あかねさんにお話を伺って知ったのですが
この「忌まわしき~」も「Mr.ホームズ」も
コナン・ドイルが書いたものではない
ホームズ主人公のこうした多くの物語を
パスティーシュ、と呼ぶそうですね。


古くは「パロディ」と呼ばれていたもので
でも笑いとかではないので「パスティーシュ」と呼ぶようになったそう。
あちこちに、本家へのオマージュというか、
本家作品の要素が散りばめられていたりして
それを見つけるのも、ファンにはたまらないんだとか。

メイキング見ると、
監督もかなりの“シャーロキアン”(笑)。
シリーズやっぱり見たくなりました。

★2/19(金)から全国で公開(期間限定特別公開)
「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」公式サイト