ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁

2016-02-15 23:42:47 | さ行

これは人気あるのも、わかるわ。


「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」69点★★★☆


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1895年のロンドン。

ベーカー街のシャーロック・ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)のもとに
不可思議な事件が持ち込まれる。

ウェディングドレス姿のまま
謎の言葉を発しながら、絶命した花嫁。

そして数時間後、彼女の夫も殺された。

しかし、目撃された犯人は
死んだはずの花嫁だったのだ――!

犯行は幽霊の仕業なのか――?!
ホームズはワトソン(マーティン・フリーマン)と
事件の謎に迫るが……。


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ベネディクト・カンバーバッチをスターダムに押し上げた
BBC放送の人気ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」の特別編が
期間限定で劇場公開。

メイキングなど特典映像もついています。


ミステリー好きとしても
このドラマ、見たい見たいと思っていたけれど
未見だったので

今回の映画でいろいろ腑に落ちた感じ。
メイキングも、おもしろかったし。


シリーズは現代が舞台だそうですが
本作は、シャーロックホームズの時代のロンドンが舞台。

王道ホームズっぽいけれど
起こる事件は
「忌まわしき花嫁」のタイトルどおり
ゴシックホラー的要素もある。

ただ舞台は昔になっても
やっぱり“いまっぽい”。

カンバーバッチのシャーロック・ホームズは
頭の回転は早いけど、かなりアブないキャラとして
完全に“構築”されており

映像の見せ方も、展開も
エフェクトを多用し、スピード感が現代的。

なるほどこれは人気もわかるなあ、という内容でした。


先日、3/18(金)公開のイアン・マッケラン主演
「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」の取材で
ホームズ本の翻訳家で、日本シャーロックホームズ・クラブ発起人でもある
東山あかねさんにお話を伺って知ったのですが

この「忌まわしき~」も「Mr.ホームズ」も
コナン・ドイルが書いたものではない
ホームズ主人公のこうした多くの物語を
パスティーシュ、と呼ぶそうですね。

古くは「パロディ」と呼ばれていたもので
でも笑いとかではないので「パスティーシュ」と呼ぶようになったそう。


あちこちに、本家へのオマージュというか、
本家作品の要素が散りばめられていたりして
それを見つけるのも、ファンにはたまらないんだとか。

メイキング見ると、
監督もかなりの“シャーロキアン”(笑)。

シリーズやっぱり見たくなりました。


★2/19(金)から全国で公開(期間限定特別公開)

「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」公式サイト
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