ゴールデン・グローブ賞「ミュージカル・コメディ」部門で
作品賞&主演男優賞、受賞!
・・・コメディかあ(笑)
「オデッセイ」73点★★★★
**************************************
火星で調査をしていた
NASA探査船の6人のクルーたち。
だが突然起きた猛烈な嵐に
マーク・ワトニー(マット・デイモン)が吹き飛ばされてしまう。
ルイス船長(ジェシカ・チャスティン)らは必死に捜索するが
ワトニーは見つからず
5人のクルーは仕方なく、地球への帰途に就いた。
が、しばらくして
火星の映像をチェックしていたNASAのスタッフが
驚くべきものを見つけた。
画面上を移動している「何か」があったのだ。
もしや、ワトニーは生きているのか――?!
**************************************
リドリー・スコット監督×マット・デイモン主演。
アカデミー賞でも7部門ノミネートの話題作です。
宇宙でのミッションの途中で
火星に一人ぼっちで置き去りになる男――という悲惨な題材ですが
予想より8割は明るいムードだと思います。
だってなんとも都合のよいことに(笑)
置き去りにされる主人公は植物学者で
不毛の大地と言われた火星で
植物を栽培しちゃおうっていうんですから。
やるう。
もちろん彼だって絶望するし
やけっぱちになることもあるけれど
基本的にポジティブシンキング。
常に頭脳フル回転で、前へ前へと進むんですねえ。
バックに流れる陽気なディスコ・ミュージックも
この“ぼっち”シチュエーションに
まったく似つかわしくないんだけど
この方向性は
かなり新しいし、実際そのサバイバルは
見ていておもしろい。
「火星に残されたあの人、生きてるんだって!」と
彼の存在が世界中に知れて
みんなに応援されるという展開もおかしいんだけど
ふと
「こんなにみんなに知られているのに
誰も手が届かないんだ・・・」と思って
その孤独感が増すという心情的なヒネりもある。
ただ、ややナナメに見ると
予算削減など、キビシイ状況にあると聞く
宇宙開発産業へのテコ入れや応援ムードと
(日本でも聞きますが、NASAも大変らしいですもんね)
未来を切り開け!フロンティアスピリットを無くすな!という
若い世代への教育ムードも感じるんですが
うん、マット・デイモンだからハマるし
いいんですよこれで!(笑)
★2/5(金)から全国で公開。
「オデッセイ」公式サイト