181分!
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「ナショナル・ギャラリー 英国の至宝」67点★★★
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「パリ・オペラ座のすべて」(09年)
「クレイジー・ホース・パリ」(11年)などで最近おなじみ
巨匠フレデリック・ワイズマン監督が
ミケランジェロやレンブラント、ターナー、ゴッホ、モネ・・・・・・などなど
すんごいコレクションを持つイギリスの国立美術館
「ナショナル・ギャラリー」を撮ったドキュメンタリー。
普通、美術館のドキュメンタリーと言われて
想像するものとは100パーセント違うと断言できます(笑)
美術館を探訪するようなものではまったくなく
ナレーションも解説もなく
登場するスタッフたちの名前も肩書きもない。
徹底して、静かに、
そこで見たものをそのまま描いた“観察映画”。
美術館で働くスタッフのほか
絵画を熱心にみる一般の人々の表情が映されるのが特徴的で
この映画は“美術館”視点ではなく
一貫して
絵画を愛して情熱を一心に注ぐ人々に
視点を注いでいるのだと感じました。
大人気となる「ダ・ヴィンチ」展の開催までの様子、
修復、X線による謎解きのくだりなどなど
ドラマチックでおもしろい。
ですが、あまりにも静かで
181分すべてを寝ずに見るのは
ワシのなまくら頭には不可能でした。
★1/17(土)からBunkamura ルシネマほか全国順次公開。
「ナショナル・ギャラリー 英国の至宝」公式サイト