142分かあ。長いなあと思った。
でもこれは納得。満足しました。
「ジャッジ 裁かれる判事」76点★★★★
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シカゴで働く弁護士ハンク(ロバート・ダウニーJR.)は
金のためなら「黒いものも白くする」やり手弁護士。
あるときハンクは
母の葬儀に出るためインディアナ州の田舎町に戻ってくる。
地元で判事を務めている父(ロバート・デュバル)と再会するが
長年、父と絶縁状態にあったハンクは
早々に退散しようとする。
しかしそんなとき
なんと父が殺人で逮捕されてしまう。
ハンクは父の弁護を引き受けるのか――?
そして父は犯人なのか――??
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「アイアンマン」ロバート・ダウニーJR.主演ながら、
あまり知らない監督、142分の上映時間……と
正直、アピールしにくい度、満点(苦笑)。
しかし、これは予想外に
満足度高かったです。
法廷ドラマ×親子ドラマ×アメリカの田舎町の閉塞が
めったにないほど重層に絡まり、よく考えられている。
まず法廷サスペンスなのに画面は光に溢れて、
なんだか爽やか。
初めはロバート・ダウニーJR.演じる
イケイケでイケすかない弁護士の行状も「ん?」だし
展開にもそうサクサク感なく
「ん~?」となるんですが
だけど、これがですね話が進むにつれ
どんどん前のめりになっていく。
ワシだけじゃなく試写室全体に
そんな雰囲気が確かにありました。
父子の親子ドラマに
「父は犯人なのか?」という殺人事件の真相というミステリー要素も入り、
さらに「新たな証拠が出ました」「なんだと?!」的な
法廷ドラマのおもしろさも入って
かなーり盛りだくさん。
よくこの濃さをまとめたなと思います。
父と息子の間の感情のもつれって
女と女親とはまた違うとは思うんですが
いい歳こいて、社会的地位もあるおっさん(=ロバート・ダウニーJR.)が父親に
「兄貴と扱いが違った!」とか
「あのとき褒めてもらえなかった!」とか
小学生みたいなことを言うんですね。
意外とそんなことが遺恨になっているってのが
なんかわかる気もして、苦笑いしちゃいました。
★1/17(土)から全国で公開。
「ジャッジ 裁かれる判事」公式サイト