これはですね~
テレンス・スタンプにやられました。
映画「アンコール!!」70点★★★★
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ロンドンに暮らす老夫婦、
気むずかし屋のアーサー(テレンス・スタンプ)と
社交的なマリオン(ヴェネッサ・レッドグレイヴ)。
アーサーは病弱なマリオンが
合唱サークルに熱中していることに
よい思いを抱いていなかった。
そしてある練習中にマリオンは倒れてしまう。
それでもなおマリオンは発表会でソロで歌うことを
目標にしていた。
その曲は
「トゥルー・カラーズ」。
そしてマリオンの歌う曲を聴いたアーサーは・・・。
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いや~
ヴァネッサ・レッドグレイヴが
「トゥルー・カラーズ」(by.シンディー・ローパー)を歌うシーンは
鬼の番長も目もさすがにうるっときましたわ(笑)
老人コーラスが生きがいの病弱な妻と、
彼女を支える献身的だけど堅物な夫。
最期のときまで歌と仲間に囲まれて生きる妻と
対照的に不器用な夫。
しかし、夫婦にやがて別れのときが訪れて・・・という話。
これはですねえ
「カールじいさんの空飛ぶ家」の
あの最初の10分をずっとやられてるようなもので
涙腺に拷問でもあります。
ある意味、ド・ベタな話なんですよ。
老人コーラスが定番系でなく、
ヘビメタあり、ヒップホップありだったりするのも、
お約束だがまあなるほど、という感じだし。
しかし、それを見せ切るのが
本気で堅物っぽいテレンス・スタンプ。
彼のムッとした顔の奥に
妻を思う気持ちを感じるだけで
けっこう「グッ」とくる感じです。
さらに
「トゥルー・カラーズ」から後、
妻が亡くなってからの展開がしっかり作られているのも
ちょっと意外性あり。
“第二楽章”という感じでなかなかよかったです。
★6/28(金)からTOHOシネマズシャンテ、7/5(金)から全国で公開。
「アンコール!!」公式サイト