観るべき映画!
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映画「世界が食べられなくなる日」74点★★★★
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「未来の食卓」監督による
“食”のいまを描くドキュメンタリー。
118分と少々長いですが、これは見る価値あります。
テーマは遺伝子組み替え(GM)作物と原発。
このふたつは非常に似たリスクを持っている。
しかもGM作物って、
我々の食生活にもすでに入ってきてるんですよ!
まず驚くのは
フランスの生物学者が行った
GM作物が体に与える影響を調べるラットの実験。
企業(また、あのモンサントですよ!苦笑)は
わずか3ヶ月の実験で「安全」と言うけど、
ラットの寿命は2年ある。
その寿命分、GM作物を食べ続けたら
どうなるか――?
気の毒なラットたちを見ると
背筋が寒くなります。痛みはないそうだけど・・・(泣)
その状態は、まさに現代人の病と同じ・・・怖っ。
実はGM作物って、日本にも入ってきているんですよ。
家畜の飼料のとうもろこしや
お菓子やケーキにつかうコーンスターチなんかがそう。
今週の『週刊朝日』(6/14号)の
ツウの一見で、パティシエの柿沢安耶さんにお話を伺いましたが
柿沢さんのお店では遺伝子組み換えではない
コーンスターチを使っているものの、
それを探すのがものすごく大変だったんだって。
ってことは、
我々がフツーに食べているもの
ほとんどに、入ってるよね?!
リアルに怖くなりますよ、これは・・・。
そして「すぐにではなく、あとからジワジワくる」
GM作物と非常に似ているのが
原発(放射能汚染)による被害。
原発を大量に持つフランスは、
福島に大きな注目を寄せている。
監督は福島での取材に加え、祝島の原発反対運動まで
取材しているから念がいってます。
TPPと原発、
両方の問題をいま、よそよりも深く抱えている我々。
いま、そしてこれからすべきことが
これほどハッキリ突き付けられることはないと思いますよ。
観るべし!
★6/8(土)から渋谷アップリンクほか全国順次公開。
「世界が食べられなくなる日」公式サイト