ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

エンド・オブ・ホワイトハウス

2013-06-06 23:32:21 | あ行

意外にハラハラ面白かったですよ。


「エンド・オブ・ホワイトハウス」70点★★★★


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大統領(アーロン・エッカート)を守る
敏腕シークレットサービス、
マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)は

ある出来事からその職を離れることになる。

そして18ヶ月後。

1機の輸送機がワシントン上空に現れ、
上空から一斉射撃を始めた――!

輸送機の目標は
大統領のいるホワイトハウス――!

その様子を見ていたバニングは
大統領の身を案じて、ホワイトハウスに向かうが――?!

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たった一基の輸送機が
ホワイトハウスを正面から襲撃してくる、という設定に
かなりギョッとするものがありました。

どんなに訓練を積んでいても
「え?いま?まさかマジでくるの?」という相手の先制攻撃に、
人間の脳はすぐについていかないものなのだなと。

これはまさに
9.11における「突然のアタック」の恐しさの再現にも感じます。

その正面攻撃の印象そのままに
全編が徹頭徹尾、頭脳戦や小細工なしの
直球な肉弾戦っていうのが、この映画の特徴でありミソ。

いまどき複雑なハイテク頭脳戦や
どんでん返し!があってもよさそうなのに
ホントに直球で

それが新鮮。

それを独りで引っ張るジェラルド・バトラーの
身体能力に説得力があり

アクションにも退屈しませんでした。

バトラー版「ダイ・ハード」と言われるのも納得。
残念ながら笑いはあまりないけどね(笑)

監督は
「トレーディング デイ」そして
ワシのお気に入り「クロッシング」
アントワーン・フークア。

「命の危険」のシビアさを出すためか
人はがすがす殺されるし
あまり気分よいものではないけれど

グイグイ押してくる感じに
けっこうハマりました。


9.11以降、
ここまでメタクソにやられるアメリカも
なかったかもな・・・とも思ったり。

奇しくも8月には
ローランド・エメリッヒ監督による
「ホワイトハウス・ダウン」
公開されるので

見比べるのもおもしろそうですね。

★6/8(土)から全国で公開。

「エンド・オブ・ホワイトハウス」公式サイト
コメント
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