うわーお弁当が美味しそう!とは想像つきましたが
それ以上によかったっす。
「スタンリーのお弁当箱」73点★★★★
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インドのムンバイに暮らす
小学生のスタンリー(パルソー)は
わんぱくでおもしろいクラスの人気者だ。
だが、お弁当の時間、
スタンリーはお弁当を持ってこない。
クラスメイトたちは彼に
お弁当を分けてやるのだが
しかし食い意地の張った意地悪な先生(アモール・グプテ監督)が
それを阻止しようして――?!
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明るく、弾けるように楽しく
かつ大事な問題にソッと触れるうまい作品。
インド映画だけど、歌って踊って・・・ではなく、
(あいだに、ちょっとポップソングが挟まるけどね)
96分なのもありがたい。
学校にいつも一番乗りのスタンリー。
お弁当の時間に、そっと水を飲みに行くスタンリー。
しかし彼の家庭の描写はまったくなく、
でも、何か事情があることはさりげなくわかる。
そんな彼に仲間たちは
快くお弁当を分けてやる。
そしてそこに悪役の先生が登場・・・と
善悪はっきりと、
観客の感情移入をシンプルに誘導するんですね。
そんなストレートな娯楽性のなかに
そっと
インドの子どもの貧困や、労働問題など
問題提起を含ませてる。
実に効果的な方法だと思いました。
スタンリーをいじめるイジワルな国語の先生は
アモール・グプテ監督本人で
スタンリー役の少年は
監督の実の息子なのだそう。
監督は子どもたちに台本を与えず、
彼らの自然なパフォーマンスを引きだしたそうで
是枝監督の手法に似てるかも。
そういえば
光溢れる映像にもちょい共通点あるかもなー。
こっちのチラシもカワイイです。
★6/29(土)からシネスイッチ銀座、梅田ガーデンシネマほか全国順次公開。
「スタンリーのお弁当箱」公式サイト