今週が一番面白かったです。
麗子(北川景子)が事件に巻き込まれ容疑者の嫌疑まで掛けられ、捜査報告の場面がなく、執事の影山(櫻井翔)との推理がリアルタイムで為されたため、展開がスムーズであったということによるが、それだけではなく、密室殺人(未遂)の犯人の可能性を多角的に検証していた点が、推理ドラマとしても面白かった。犯人の可能性を麗子にも推理させたのも良かった。
①風祭警部(椎名桔平)の推理1……何者かが部屋から飛び降りた
一番単純で常識的な推理
しかし、足跡はなかった。
②警官(窪田正孝)の推理……麗子犯人説
妬みが動機、鍵が掛かっているように見えたのは麗子の芝居
一応、筋が通っていた。困った麗子が影山に救いを求めると、彼はティータイムを楽しんでいた。笑。
③風祭警部の推理2……被害者・有里(小林涼子)の妹・美幸(村崎真彩)犯人説
隣の部屋にいたのに駆けつけるのが遅かった。ベランダづたいに脱出
麗子を救うためお気楽な頭をフル回転、少し鋭い指摘もしたが、推理の根拠のベランダがなかったというオチ。
警部は今回、いろいろ活躍。お寒い隠し芸で会場から逃避させ、容疑者を増やした。有里の弟、佑介(若葉竜也)の「ケントデリカットって誰だよ」は笑えた。あの寒い芸には、思わず早送りしていた。
④麗子の推理1……佑介犯人説
ベランダではなく、屋上に脱出したと主張。
かなり苦しまぎれの推理で、影山に思いっきりバカにされた。
⑤麗子の推理2……屋敷の執事・吉田(森本レオ)犯人説
合鍵を持つ彼だから、密室を作るのは容易
妥当な推理であったが、影山は彼が犯人ではあり得ないことを論証。彼が老眼であることの根拠を上げ、相鍵の束の中から部屋の鍵を短時間で探すのは無理。実際、自分では素早くできないので、鍵の束を麗子に渡している。
それにしても、吉田が老眼鏡をしていなかった原因が、ここでも風祭の隠し芸のせいであったとは、風祭、恐るべし!
⑥影山の推理……在園寺琴江(手塚理美)犯人説
ナイフで刺した後、鍵を掛け、部屋の中に隠れ、皆が駆け付けた時にその中に紛れる
このトリックは古典的で単純。このトリックを初めて推理小説で読んだ時、拍子抜けし、インチキだと悔しがったが、反面、「やられた~」とも思った。
⑦(可能性として付け加えるならば)被害者・有里の自作自演
このトリックも古典的だが、けっこう使用されている。しかも、感動的なものが多い。
今回のカギは、「執事としての視点・常識」
・固い信頼関係で結ばれている執事は、主の部屋にノックなしで入るのは常識
・執事が「お嬢様」と呼ぶ相手は誰か?
Ⅰ吉田は有里の部屋を、「有里様、どうなさいました?」と声を掛け、ノックした。
Ⅱその後、刺されている悠里を発見した時「お嬢様、どうなさいました?」と叫んだ
Ⅲ騒ぎを聞きつけてやってきた美幸は「琴江おばさんに、何かあったの」と聞いた
これらから、悠里の部屋をノックした吉田は、「お嬢様」と呼ぶような固い信頼関係は有里とはなく、「有里様」と呼んでいた。
では、Ⅱで吉田が「お嬢様」と呼びかけたのは誰なのか?「在園寺家の執事」と名乗った吉田にとってのお嬢様は、琴江に他ならない。美幸の勘違いも、このことを裏付ける材料だった。
美幸が、琴江に何かあったと思ったのも、吉田の「お嬢様、どうなさいました?」という言葉を聞いたからである。
その他、有里自身も、部屋に残るスズランの香水の香りを消すため、香水の瓶を割ったということも、なかなか人情的にもよかったし、琴江犯人説を裏付けるモノにもなっていてよかった。
麗子と影山のやり取りも面白かった。
推理の点で、麗子をいたぶる影山、「クビクビクビ~」も出したが結局、影山に屈服する麗子も面白い。
推理ではいたぶる影山だが、ダンスが苦手で窮地に陥った麗子を、機転を利かしさりげなく救う。また、「わたくしはお嬢様のことを、何歳くらいまでお嬢様とお呼びすればよろしいのでしょうか?」 とからかうシーンも面白い。今後、どう呼び方が変化するのかなあ?と考えてしまった。麗子は影山に惹かれていくだろうし、影山を超える男性ってなかなかいそうにないし……
麗子(北川景子)が事件に巻き込まれ容疑者の嫌疑まで掛けられ、捜査報告の場面がなく、執事の影山(櫻井翔)との推理がリアルタイムで為されたため、展開がスムーズであったということによるが、それだけではなく、密室殺人(未遂)の犯人の可能性を多角的に検証していた点が、推理ドラマとしても面白かった。犯人の可能性を麗子にも推理させたのも良かった。
①風祭警部(椎名桔平)の推理1……何者かが部屋から飛び降りた
一番単純で常識的な推理
しかし、足跡はなかった。
②警官(窪田正孝)の推理……麗子犯人説
妬みが動機、鍵が掛かっているように見えたのは麗子の芝居
一応、筋が通っていた。困った麗子が影山に救いを求めると、彼はティータイムを楽しんでいた。笑。
③風祭警部の推理2……被害者・有里(小林涼子)の妹・美幸(村崎真彩)犯人説
隣の部屋にいたのに駆けつけるのが遅かった。ベランダづたいに脱出
麗子を救うためお気楽な頭をフル回転、少し鋭い指摘もしたが、推理の根拠のベランダがなかったというオチ。
警部は今回、いろいろ活躍。お寒い隠し芸で会場から逃避させ、容疑者を増やした。有里の弟、佑介(若葉竜也)の「ケントデリカットって誰だよ」は笑えた。あの寒い芸には、思わず早送りしていた。
④麗子の推理1……佑介犯人説
ベランダではなく、屋上に脱出したと主張。
かなり苦しまぎれの推理で、影山に思いっきりバカにされた。
⑤麗子の推理2……屋敷の執事・吉田(森本レオ)犯人説
合鍵を持つ彼だから、密室を作るのは容易
妥当な推理であったが、影山は彼が犯人ではあり得ないことを論証。彼が老眼であることの根拠を上げ、相鍵の束の中から部屋の鍵を短時間で探すのは無理。実際、自分では素早くできないので、鍵の束を麗子に渡している。
それにしても、吉田が老眼鏡をしていなかった原因が、ここでも風祭の隠し芸のせいであったとは、風祭、恐るべし!
⑥影山の推理……在園寺琴江(手塚理美)犯人説
ナイフで刺した後、鍵を掛け、部屋の中に隠れ、皆が駆け付けた時にその中に紛れる
このトリックは古典的で単純。このトリックを初めて推理小説で読んだ時、拍子抜けし、インチキだと悔しがったが、反面、「やられた~」とも思った。
⑦(可能性として付け加えるならば)被害者・有里の自作自演
このトリックも古典的だが、けっこう使用されている。しかも、感動的なものが多い。
今回のカギは、「執事としての視点・常識」
・固い信頼関係で結ばれている執事は、主の部屋にノックなしで入るのは常識
・執事が「お嬢様」と呼ぶ相手は誰か?
Ⅰ吉田は有里の部屋を、「有里様、どうなさいました?」と声を掛け、ノックした。
Ⅱその後、刺されている悠里を発見した時「お嬢様、どうなさいました?」と叫んだ
Ⅲ騒ぎを聞きつけてやってきた美幸は「琴江おばさんに、何かあったの」と聞いた
これらから、悠里の部屋をノックした吉田は、「お嬢様」と呼ぶような固い信頼関係は有里とはなく、「有里様」と呼んでいた。
では、Ⅱで吉田が「お嬢様」と呼びかけたのは誰なのか?「在園寺家の執事」と名乗った吉田にとってのお嬢様は、琴江に他ならない。美幸の勘違いも、このことを裏付ける材料だった。
美幸が、琴江に何かあったと思ったのも、吉田の「お嬢様、どうなさいました?」という言葉を聞いたからである。
その他、有里自身も、部屋に残るスズランの香水の香りを消すため、香水の瓶を割ったということも、なかなか人情的にもよかったし、琴江犯人説を裏付けるモノにもなっていてよかった。
麗子と影山のやり取りも面白かった。
推理の点で、麗子をいたぶる影山、「クビクビクビ~」も出したが結局、影山に屈服する麗子も面白い。
推理ではいたぶる影山だが、ダンスが苦手で窮地に陥った麗子を、機転を利かしさりげなく救う。また、「わたくしはお嬢様のことを、何歳くらいまでお嬢様とお呼びすればよろしいのでしょうか?」 とからかうシーンも面白い。今後、どう呼び方が変化するのかなあ?と考えてしまった。麗子は影山に惹かれていくだろうし、影山を超える男性ってなかなかいそうにないし……
風祭警部、今回は割とまともな推理でしたが、推理が外れた時の見のひるがえし方は絶妙ですね。
ケントデリカットは寒かったです。